ハーピーと仲良くなるための3つのポイント、こっそり教えます!
皆さん、どうも! 異世界プロブロガーのはばけんです!
最近、火おこしが少しずつ上達してきましたよ。以前はお風呂入る前に薄着になってから「うう、冷える……早く火! 火!」なんて一人で騒ぎながら火がつかずに寒い思いしてましたが、そんな愚かなこともしなくなりました。
というか、服に関しては薄着になる前に火をつけるようにしましたw(今まで気付かなかったバカ←)
いやあ、生活力がついてきた気がしますよ。日本に戻ってアウトドアやったら間違いなくモテることでしょう。火も起こせるし、トークは異世界ネタで完璧ですからw
今回は前回と一転して、異世界ブロガーネットワークを使わず僕の体験談を記事にします。毎回ユリーガノの田舎の実情アレコレ書かれても飽きちゃうでしょうしね……w
さて、既にこのブログにも実物が一度登場しているハーピー、皆さん覚えていらっしゃいますか?
顔は女性、手は翼、体は鳥。半獣半人の魔物です。
普通に話せるので会話もできますが、色んな方(特に世話好きのおばさん)から「はばけん、アンタ、ハーピーに会ったんだって? 気性が荒いんだから怒らせちゃダメだよ」と注意受けました。笑 いやあ、僕っておばさんキラーですね(←)
そして、実際に僕はハーピーを怒らせて蹴りを入れられましたw 名前聞いて遊ぶ約束したかっただけなのに……w
[新居のご紹介&ハーピーを見つけてはしゃいだらキレられた!]
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887528809/episodes/1177354054887852127
で、懲りずにまた会いたいなあと思ってたんですよ。以前は畦道であったので、また空飛んでるところに出くわすかも、と思って何度か同じ場所に行ってみたんです。
ストーカー? いえいえ、単純にファンなんです!笑
子どものときからファンタジーの小説や漫画で、一番ハーピーが好きだったので、ユリーガノに来て会えるなんて夢みたいで!
で、先日、遂に会えました! しかも、前に怒らせてしまった赤い羽根の子でした。
畦道でサンタクロースからプレゼントをもらった子どものように大喜びで叫ぶはばけん。
「ねえ! 覚えてる! 僕! この前の! ねえ、ハーピー! ちょっとだけ話そうよ!」
すると僕を見つけた彼女は、全力でジト目をしながらこっちに降りてきました。
「アンタねえ! 異世界人のくせに!」
「え! 僕のこと知ってるの!」
「はばけんでしょ。用があって王都の方に行ったときに似顔絵の貼り紙で見たわよ。『これから来る異世界人だから仲良くしてやってくれ』って」
やっぱり貼り紙で知れ渡ってる……笑
「とにかく、アタシはこれでも魔物なの! 馴れ馴れしく話しかけないで!」
「いやあ、でも僕、ハーピーのファンなんだよ!」
「なっ……! なんっ……!」
ストレートに伝えてしまった結果、彼女の顔は羽と同じくらい真っ赤になりました。
「だからどうしても会いたかったんだ! 嬉しいなあ! またハーピーに会えた!」
「…………ナーシェ」
「へ?」
「ア、アタシの名前! ハーピーなんて種族名で呼ぶな!」
「ナーシェね! 分かった、ありがとう! ナーシェね、ナーシェ!」
「何度も呼ぶな! バカ!」
やったぜ! 期せずして名前を教えてもらえました!
そしてこの日を境に、ナーシェとは何度か会うことが出来ました。彼女は荷物の宅配などを請け負っているらしく、仕事や散歩で例の畦道を通ることが多いみたいです。
で、その中で「あのハーピーが心を開いてくれた!」という出来事が3つあったので、仲良くなる3つのポイントとして皆さんにこっそりお教えしましょう! 他のブロガーもきっと知らない、本邦初公開ですよ!笑
【1.粉砂糖が好き】
女子ならスイーツで攻めるのが一番、と大学時代の友人(モテる)が言ってたので、正攻法で甘い物を幾つか買って持って行ってみました。
ちらちら見ながら「ふーん」という感じでしたが、「あ、これとこれ! ちょうだい!」と指差した2つは、甘いパンとクッキー。どちらも上に白い粉砂糖がかかっていました。
「何? 粉砂糖好きなの?」
「えへへ、だってなんか綺麗で可愛いじゃん! ……(キッと睨む)悪い?」
「いや、別に」
ああ、なんかハーピーも女子なんだなあ、と感じた瞬間でした。笑
【2.物語が好き】
これ、同じ人語を解する魔物でも、エルフやドワーフやケンタウロスとは違うところだと思うんですけど、ハーピーって手が翼だから本が読めないんですよね。
いや、読めなくはないのかもしれないけど、ページ捲ると本がボロボロになるって言ってました。だから、物語にすごく興味があるみたいです。
「よくお母さんにせがんで、お話聞いたりしてたのよ」
「そっか、僕も映画は好きだけどなあ」
「??? エーガって何?」
「ん……ちょっと説明が難しいな」
フワッと説明して、好きな映画のあらすじを話してあげると、ナーシェはキラキラと目を輝かせました。
「で! で! その続きはどうなったの?」
「え……ちょっと悲しい展開になるけど……」
「いいから聞かせて!」
言われた通り、最後まで話すと、途中でナーシェは大きな目に涙を溜めて、ポロポロと泣き始めました。
「うっうっ……アンデル……そんな……可哀想すぎるよ…………他には! 他にはないの!」
こうして、会うたびに映画の話をすることになり、僕は毎回必死に昔見た映画のストーリーを鮮明に思い返してます。笑
【3.口笛が好き】
一番ビックリしたのはこれです。
何気なく口笛を吹いたら「ね、ね! それどうやってやるの?」ってずいっと迫ってきました。
「それ……って、口笛のこと?」
「そう! 人間がたまにやってるでしょ! アタシ、できないのよ! 言っておくけどアタシが特別不器用ってわけじゃないからね。ハーピーはおしなべてできないはずよ!」
自分がダメっ子だと思われるのが悔しいナーシェ、可愛いですねw
「鳥みたいに鳴きたいけど、人間の顔だから出来ないでしょ? その口笛ってのが出来れば、少しは鳥っぽく
こうして始まる口笛レクチャー。でも、こういうのを教えるってなかなか難しいですね。笑
「ね? この口の形で息を入れるんだよ」
「プフーッ プヒュー」
「(可愛い……)」
口笛が鳴らないで頑張ってるの、最高に可愛くないですか?
「違う違う、余計な空気は入れないの。お腹から息を吐きだすっていうより、口元だけで息の調整する感じ」
「プシュッ ピシュー プシュー プフ―ッ」
「(やっぱり可愛い……)」
「何これ、全然出ないじゃない!」
翼でバシバシ叩かれました。ううん、これは会得に時間かかりそうだ……笑
そんなわけで、最近は大分距離も縮まりましたよ。この前お別れするときは、
「また来てよね。他のエーガの話も聞きたいし、口笛ももう少しちゃんと教えてもらわないと!」
とツンツン言われました。一周回って仲良くなった感じですw
今回はこの辺で。皆さんもハーピーに会えたら試してみて下さいね!
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