まだ現実世界で消耗してるの？ ～プロブロガーはばけんの異世界転移ブログ～

収穫祭に遊びに行ったらワイン造りやってたよ！

皆さん、どうも！　異世界プロブロガーのはばけんです！

皆さん、お祭りは好きですか？　はい、僕は大好きです！　大学の頃も学園祭は張り切ってたんですよねえ。イベントサークルのみんなと全力で焼きそば作ってましたよ。「美味しい！　これ売れるよ！」とか買った人から褒められて、「いや、だから売ってるんですよ！」みたいなねｗ

さて、そんなお祭り男のはばけん、今回は家から比較的近い町で収穫祭があると聞いたので、行ってきましたよ！

といっても知ったのはたまたまなんですよね。印刷技術がないですから、新聞とかビラがあるわけじゃないですし。なので、情報収集は基本的に口コミです。

昨日、家で軽く飲めるお酒が欲しいと思って、30分くらい歩いたところにある酒屋に散歩がてら行ったんですよ。そしたら親子がいまして、ここの兄妹に話しかけられたんです。

「あ、はばけんだ！」

「……ねえ、前に会ったケンタウロスもそうだったけど、なんで僕の顔知ってるの？　こっち来たの最近だよ？」

「用事があって王都の方行ったときに、貼り紙見たんだよ。これから異世界人が来るから仲良くしてやってくれって。で、はばけんの似顔絵載ってた」

「そうそう。そっくりだよ！」

何その指名手配犯みたいな扱いは！笑　これは国内中に存在が知れ渡ってるかもしれない……ｗ

ちなみに、王都ではよくマシェンおばさんがやってる酒屋に行ってたんですけど、昨日の酒屋のおばさんがやけに似てて……聞いたら「アタシは妹のメシェンだよ、結婚してこっちに来たんだ」ですって。笑　(異)世界は狭いｗ

で、お祭り行ってきました。歩いて行くにはちょっと遠いので、馬車で向かうくことに。

待合所でしばらく待っていると馬車が到着したので、いつもの四角い箱に乗り込みます。今日はあんまり揺らされませんように……。

「どこ行くんだい？」

馭者さんにそう訊かれて、そういえば町の名前聞いてなかったなあってことに気が付きました。笑

で、「あの、近くで収穫祭やってるって……」って言ったら「ああ、やっぱりね！」って笑うんです。

「良い祭だぞ！　俺も今まで行ってたんだ。酒もメチャクチャ美味かった！」

ええええええっ！　酔っ払い運転じゃん！笑

「いや、あの、とにかく安全第一で――」

「またあれ飲みたいから急ぐぞ！　ハイヤーッ！」

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

「あばばばばばばばばばばばばばばば！」

無理！　これは無理！　酒飲む前に酔う！　山道だから荒れてるし！

いやあ、ホントにぐったりしながら町に着きましたｗ　あれでお金払うのっておかしくないですかｗ

さて、収穫祭自体は本当に「お祭り！」って感じでした。草が綺麗に刈られた土のエリアが会場になってて、200人くらいいたんじゃないかなあ？

みんな買った料理食べながらお酒飲んでて、中央のスペースで楽団が音楽鳴らして、踊りたい人が踊って、周りが歓声をあげる。なんか本当に、ワイワイ騒ぐお祭りって感じで面白かったです。

所謂模擬店みたいな形で料理売ってるんですけど、トカーシュが出てきました。

トカーシュ、覚えてますか？　茹でたトオモロコシとナスをペースト状にしたものに、ハーブやスパイスを加えたものですね。

パンに塗って食べると、程好い塩気とピリッとした辛味で、最高の主食＆おつまみになります！

飲んだお酒は赤ワインですね。この辺りではぶどうもよく収穫されているみたいです。やや渋みが強いけど、どっしりした味わいで、酸味やアルコールとのバランスがとっても美味しかったです（通ぶってみた）

この収穫祭のイベントとして、次の収穫祭で振舞うためのワインの仕込みを行うのが伝統らしいです。つまり今回飲んだワインは前回の収穫祭で仕込んだってことですね。

で、そのイベントですが……皆さん、何人かの人が木桶に入った大量のぶどうを裸足で踏んでる図ってイメージできますかね？　そちらの世界でも昔からやっていた製法ですし、今でもイベントとして披露することがありますよね？　まさにあれをやっていたんです！

「あんなので本当ワインが造れるの？」と思ったことある方、いらっしゃるかもしれません。でも、味や品質はともかく、ワインを造るだけならそんなに難しくないんですよ。

ふふふ、僕お酒にちょっとだけ凝った時期があって、製法とか勉強したことあるんですよね。

そもそも醸造って、糖質原料をグルコースに分解する「糖化」と、グルコースをアルコールに変化させる「発酵」の２つの過程が必要なんですけど、ぶどうみたいなグルコースをたくさん含んでる（＝甘い）ものって糖化が要らないんです。だから、うまく発酵さえすればワインになるんです。

ちなみに、米とかを原料にする日本酒や焼酎は、デンプンを糖化させないといけないんで、少し複雑で技術も必要ってわけです。いやあ、勉強になりましたね！

そんなわけで、女性や子ども達がキャピキャピ踏んでる姿を見ながらも、正直「でも裸足で踏むとか衛生的にはどうなのかなあ」なんて思ってたんです。

で、たまたま近くに行って見てみたら……踏んでる人達がなんか履いてる！

お風呂掃除のときとかに使う、足首までスッポリ覆われたスリッパみたいなの履いてました。

「え、それはなんですか？」

「これ？　踏み靴よ。これ履かないと不衛生でしょ」

すごい！　異世界でも食品問題への対応はしっかりしているようです。笑

そんなわけで、昨日のワインがいただけるのは次の収穫祭！　また参加して飲むぞお！