擬似ファンディングを目撃して、これからの世界に大事なものに気付いた話

皆さん、どうも! 異世界プロブロガーの波橋はばし賢人けんと、はばけんです!


っしゃあっ! 遂に「プロブロガー」って名乗りましたよ!w ブログの収入で暮らせますからね! あ、ユリーガノ限定です、日本じゃまだ無理ですw



それと、この前政務官の方に呼ばれてですね。行ってみたら、面白い情報が入ってきました。近々このブログでご報告できるかと思います。


え? ヒント? 教えません! これからもはばけんから目が離せないねっw




さて、最近はユリーガノの特徴をまとめた記事が多かったので、たまには真面目に綴りますよ。ほら、僕が目指しているのは異世界ツアーコンダクターではなくて「」ですから。



ここ、ユリーガノ王国は、元々いた日本からすれば「異世界」なわけですけど、そこで生きるということは当然「暮らし」があるわけです。

今日はそんな暮らしの1コマから気づいたことを。





王都の近く、僕の家から20分くらい歩いたところに、薬屋さんがあります。日本の薬局とは当然違っていて、綺麗に箱に入ったようなメーカー品はありません。



シーサーペント、いわゆる海ヘビのウロコを粉末状にしたものや、店内で見せてもらった、びっくりするくらいまん丸な葉っぱのエキスを液体に漬けて抽出したものなどなど、薬師が手で調合したものが売られています。いつか風邪ひいたときに飲んで効果を試してみたいですね。



僕は興味本位で冷やかしに行ったんですけど、実際に買いに来てるおじさんやおばさんがいるんです。


で、何かの小瓶を買ったおじさんと店主のおばさんの会話に、まず僕は驚きました。



「実はちょっとカミさんもぶっ倒れちまってよ。仕事が回ってねえんだ……」

「あら、奥さん大丈夫かい? また再開したらまとめて払ってくれればいいさ」


これ、「ツケ」ってやつですよね。生まれて初めて、生(?)のツケ払いを見ました。



面白いなあと思ってしばらくそこにいると、もう1つ、面白い話を聞くことができました。店主のおばさんが、グループで来た常連さんらしき人達に話してるんです。



「ザウリムの町の辺りって、お年寄りが独居してる家多いだろ? 足悪くて薬買いに来れない人もいるだろうから、荷台に薬積んで移動販売とかしたら助かるんじゃないかねえ」


そうしたら、みんなが口々に「それ良いな! 俺、一口乗った!」「おかみさん、俺も金出すから荷台買えよ。屋台みたいな方が陳列しやすいんじゃないか?」「助かるし、絶対売れるよ」ってお金出す話をし始めたんですよね。


ちなみに、常連さんの中にドワーフがいました笑 漫画でよく見た通りの、背が低くて筋肉質なおじさんでした笑



で、それに対しておばさんは「あら、本当かい? そしたら今度ソクワト大量に作ってお裾分けするよ」なんて返してるわけです。ソクワト、覚えてますか? 揚げた輪切りのジャガイモに青緑のソースかけて食べる料理です。詳しくはこちらの記事をどうぞ。



[異世界に転移したらこれ食べんしゃい! ユリーガノの美味しい家庭料理5選]

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887528809/episodes/1177354054887681302



僕はこのやりとりを見て、「クラウドファンディングみたいだなあ」と感じたんです。

ネット上でアイディアと支援への見返りを提示して、賛同者からお金を募集する仕組みですね。



この2つの出来事から、僕はある事に気が付きました。


それは、これからの世界に大事なものは、「信頼」だということ。



信頼があるから、ツケで払うことができる。信頼があるから、何かを企画すればそこにお金が集まってくる。



市役所で働いていたときのことを思い出しました。「大変な仕事、面白くない仕事をする対価としてからお金がもらえる」「お金があれば、楽しみを手に出来る」「お金を貯めれば将来自由になれる」、そんな風に考えていたような気がします。



結局、お金が一番分かりやすい価値だったんです。可視化できるし、それに「仕事で得られた『お金』に価値がない」と思ってしまったら、仕事を続けるモチベーションまで薄くなってしまう。だから、自分自身に言い聞かせていた部分もあると思います。



でも違うんですよね。少なくともこの町では、信頼があれば、ツケや出資(=ファンディング)の形で、ゴートという名のコインは後からついてくる。



特にファンディングの方は顕著だと思います。何か面白いこと、みんなの役に立つようなことを仕掛ければ、「この人なら面白いことをやってくれる」「自分の役にも立つことを生み出してくれる」というように信頼が期待に変わって、そこにお金が乗る。投資じゃないから、出したお金が倍になって返ってくる必要はない。相手もそれを分かっていて、だから例えば料理を振舞ってお返しする。



こういう世界って、なんかいいなあと思いました。

日本も、今はクラウドファンディングという形で少しずつ広まってはきているけど、オフラインの社会全体もそうなればいいのに、と。



こういう意見を言うと、「信頼だけで成り立つという性善説は~」とか「社会というのは損得をベースにして~」とか色々批判がくるのは分かってますけど、いいじゃないですか。若い僕達が夢を見ないでどうする!笑

あと、そっちの世界に戻る予定はないので好き放題言ってる部分もありますw



というわけで、小さな出来事から大きな事を考えてみた話でした。僕もこのユリーガノ王国でたくさんの信頼を集めて、面白いこと仕掛けたい。



一緒にやる仲間も募集中ですよ! ハーピーのフライングレースとか企画しましょう!笑

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