その5~はじめてのクエスト(後

 え、マジで?

「他の盆暗はどうだか知らないけれど、私の目は誤魔化せないぞ」

「くっ……」

 唇を噛みしめるヨミは置いといて、俺はリディアにツッコミを入れざるを得ない。

「え、なんで急に出来る奴キャラになってるわけ? もっとポンコツなんじゃなかったの?」

「実は私、エルフなもんで。他人の魔力の波動を見分けられるんですよ」

「またまたご冗談を」

「本当ですってば! ほら、見てくださいよこの耳」

 淡い栗色の、サラサラした髪をかきあげて耳を見せてくれる。リディアのくせになかなか色っぽい仕草である。生意気だ。

「言われてみれば尖ってる、ような気もする」

 ぶっちゃけ言われなきゃ気づかないレベルだ。

「これが証拠です」

「え、それっぽっち? もっとこう、グッと横に延びてないの?」

「はっ、いくら主殿でも失礼が過ぎませんかね?」

「どういうこと?」

「エルフが長命なのは知ってますよね」

「うん。おぼろげに」

「ではどうやって年齢を見分けるかというと、耳の長さなのですよ」

「マジで?」

「マジです。耳が長いと言われるのは、普通の人間種だと皺が目立つよ~なんて言われるようなものなのです。乙女に向かって……いえ、女性に向かって言ってはいけません!」

「そうなのか……俺ぁてっきりエルフってのはみーんな耳がぴょーんって尖っているものかとばかり」

「やれやれ、これだから田舎モンは」

「おう、自分の主のことディスってんじゃねーよ」

「ほう、田舎モンがディスリスペクトのニュアンスを含んでいると、そう思ってる主殿こそが田舎を見下してるんじゃないですか」

「リディアのくせに正論を……いや、騙されんぞ。お前のさっきの口調は明らかにディスってたわ」

「ディスってましたけどね」

「まぁ、その話はあとあと決着をつけるということで置いておこう。本題はだ」

 一呼吸置いて。

「このヨミ・シュザーンライトがバンパイアハーフである、と」

「然り。でもバンパイアを始め、この国での魔族は敵性種族ですからねぇ、大っぴらには出来ないようですが」


 魔族というのは特定の種族を指す言葉ではなく、大陸の覇者たる人類に敵対的な、かつて起きた大規模な戦争によって敗北した人型種族の総称である。今でも大規模戦争=災厄の元凶として忌み嫌われている。もちろんそれは勝者のプロパガンダであることは、前世の記憶を持つ俺ならば容易にわかることだが。勝てば官軍という論理はどの世界でも変わらぬものだ。

 つまりその人類と敵対した魔族の王、魔王が三途の川で邂逅したあの男と同一人物なのかはわからん。そんな気概のあるような人物には思えなかったし、いいとこ生き延びた魔王直系のボンボンってのが関の山だろう。

 ともあれ魔王以下魔族は悪の親玉人類の敵とされている。故に“魔王の祝福”の名前だけは喧伝出来ないのであるよ。


「なるほど、弱みオブ弱みだな。ってわかってたなら最初から言え! そしたらもっと攻め方あったじゃん」

「多少の苦労をした方が達成したときの充実感が大きいかと。こう、オナ禁したあとの一発がですね……んく、耐えてみせる……負けないっ、でも……あんッ☆」

「いや、お前のオナ禁はどうでもいから。いやしかしエルフってのはみんなこうなのかしら」

「我が種族の名誉のために言っておきますが、私の性癖は突出しているので! 特別すごいので! すんごぉぉぉいので!」

「力説しなくてもいいよ。てゆーか姫さん、黙ってないで会話に参加してくださいよぉ」

 疲れるんだよリディアと一対一だと。

「おほ、おほほほ、奇遇ですわねお二人とも」

「奇遇どころかずっと一緒にいたじゃないですか!」

「そ、そうかしら。盗み聞きなんかしておりませんわよ」

「いや大事なことだからちゃんと聞いてて欲しかったんですけど」

「え、ええ、もちろん、一字一句聞き逃しませんでしたわよ、オナ禁とか……ほ、ほんとに、すごいのかしら」

「もちろん! 経験者としてイチオシです」

「もー、ほんとお前は姫さんの教育に悪いよこのドスケベエルフ」

「でも、人の弱みに付け入るというのは、あまり気が進みませんわね」

「大丈夫ですよ、私も主殿に強請られたクチですから」

「え、ちょっと待って、俺、選択権はリディアにやったよね?」

「あの状況で他の選択肢があると思いますか? 来る日も来る日もトンボ掛けと便所飯。私の人生ここまでなのかな、なんて諦めムードのところに水を垂らされれば誰でも飛びつきますよ、罠とわかっていても」

「いーじゃん、便所飯生活は終わったんだし」

「いえ、未だ便所飯ですが何か?」

「なんでぇ?」

「落ち着くんですよ……食事ってのは誰にも邪魔されない、静かで自由な……」

「望んでやってるんじゃねーかよ!」

 完全に話が脱線してしまったがそれどころじゃない。

 空気を読んだかショックから回復したか、ヨミがようやく口を開く。


「バレてしまっちゃ仕方ありませんね……全員死んでもらいますよ」

 ヨミが身構え、その瞳がほんのり赤く光る。

「な、なんですって……どうしましょう」

「どうだろうか主殿、このベタな展開」

 オロオロする姫さんとは対照的に至って冷静なリディアである。顔見知り故か、最初から知っていたからか。

「どうって言われてもなぁ。殺人罪って量刑どんなもん?」

「基本死刑ですね、身分にもよりますけど」

「だそうだぞ、死刑はつらいよなぁ。もう少し穏便に話し合いをしようじゃないか」

 てゆーか話し合い以外に俺の出る幕はない。なんとしてもイベントの主導権を握らなければならぬ。

「そこ、余裕ぶってるけど今お前らの命運を握ってるのはウチなのわかってる?」

 ヨミはボキッと柵の鉄棒を外し、軽く腕を振ったと思ったら顔の横の壁に突き刺さっていた。

 こええええ! なにこれ、ギフトじゃない素の身体能力でこれなの? バンパイアこええ!

「い、いやぁ、この中で即死させられそうなのって俺だけじゃん? 全員って無理なんじゃん? じゃんじゃんがじゃん?」

 膝がガクガクするけれども、男の子としては虚勢を張る場面だ。

「こここここはわたくしが身を挺して……」

 アンタは張らなくていいから!

「とりあえず、力の差を思い知らせておいた方がいいかも知れませんなぁ」

 リディアが一歩前に出て、煽る。

「バンパイアの身体能力……舐めるなよッ!」

 ずん、と踏み込んだヨミの拳を大剣で軽く遮るリディア。実に頼もしい。本当なら俺がカッコつけたい! 悔しい!

「種族特性とは言ってもこんなものか」

「嘘……こんなにあっさり、万年序列最下位だったリディアのくせに」

「ははは、どどどどうだ驚いたか」

「なんでオマエが偉そうにしてるんだ!」

「配下の手柄は俺の手柄、当然だろう」

「お前から片付けてやるッ!」

 しかし、ヨミの拳がこの魔王に届くことはない。

「どけ、なんでそんな男を庇おうとする」

「死なれると将来設計に誤算が出るのでな」

「ま、まさか明るい家族計画、とか……」

「それはない。単純にギブアンドテイクの関係だ」

 即否定しなくてもいいじゃん!

 無駄口をたたいている間にもヨミがものすごい勢いで打ち込んでくるが、リディアは涼しい顔で攻撃をいなしている。

 と、そこに何故か縦ロールが割って入り込み、

「きゃあぁッ!」

 肩口からぶしゃーっと血が吹き出る。

「ちょっ、なにしてるんすかー!」

 しかし、すぐに傷跡は埋まっていく。愛しの君ながら化け物じみている……人類最強クラスの耐久力と変態ギフトの相性はばっちりだ。

「危ない危ない、ギフトがなければ死んでいたところですわ」

 いや、なんでそこでドヤ顔。

「そんなピンチ演出しなくていいですから! 心臓に悪いっすよ」

「でもね、少しでも身を張っておかないと、体裁がね……」

 身体を張って見栄を張るその根性はむしろ尊敬に値するよ、ほんと。

「ふ、ふざけてるのか……」

「いや必死でしょ、今の姫さんとか、面目のために身を削って。ねぇ?」

 うんうん、と首肯する縦ロール。

「そういう必死さはいらねー!」

「主殿、負けはしませんが勝ちもないですよこの状態」

「ククク、矢張り最後には俺様の出番ってわけだ。おいちびっ子バンパイア」

「バンパイアハーフだ、ちびっ子でもない!」

「悔しいか、悔しいだろ? こんなふざけた連中に手も足も出ないのは」

「……くっ」

「リュミナエリさん、自分たちのことを卑下しちゃいけませんわよ」

「我が配下となれ、そうすれば今以上の力を手に入れることができるぞ、そこの貧乳剣士のように」

「リュミナエリさん、先ほどからチビとか貧乳とか、他人の身体的欠陥をあげつらってはいけませんよ」

 なにげにクリティカルなこと言ってることにお嬢様は気づいてないんだろうな。だがそんなピュアなところも愛おしいぜ。

「欠陥……アナ殿はそんなふうに私のことを……ハァハァ、新しい世界に目覚めそうですよ主殿!」

 どんな世界やねん! マジで読めんわ。

「どういうつもりかわからんが、今以上の力を手に入れたらオマエの寝首を掻くかもしれないぞ」

「その気が起きればあるいはな……だが無いと断言しておこう」

「なんなんだオマエのその自信は」

「ぶっちゃけ中二病なんだ、主殿は」

「違うわ!」


「さあ、我が軍門に下るが良い、ヨミ・シュザーンライト! ちなみに俺は種族の差などなんとも思ってないし吹聴してまわる気もない」

「証拠は?」

「これから確かめていけばよかろう。俺の女の子の評価基準は可愛いか可愛くないか、それ一点だっ!」

「かかかかわいい……ふんっ、どうせ子供が可愛いとかそういうレベルの話だろっ」

「かーっ、童貞らしい青臭さですなぁ」

「わ、わたくしは可愛くないから籠絡の対象にならないのかしら」

「い、いえ、そんなことないですよ。ただ、主家の姫さんを配下になんて……」

 てゆーかこの不死身をさらに底上げしたらどうなっちまうんだか、責任持てねえ。

「これが身分違いの辛さというものなのですね……」

「でも、たとえ正体がバラされなかったとしても……ウチは母さんのためにも……少しでもいいとこに就職できなきゃいけないんだ!」

 確かにあのイケメンのチームに張り付いていれば誰の目で見ても就職も安泰だろう。くそっ、つくづくイケメンというのは俺の邪魔をしてくれるものだ。

「大丈夫、サクラメンテ家は持ち直す。ダメでも俺は出世する」

「リュミナエリさん、今何か聞き捨てならないような言葉が聞こえたんですけど」

「少なくともお前が仲間になればあのイケメンよりは強いチームになるぞ」

「ぐ……本当に?」

「ああ、さっきもちょろっと言ったけど俺のギフトは配下にした者の能力をかなり強化する。リディアを見ればわかるだろう? あの万年最下位がお前を圧倒していたんだぞ」

「主殿の言う通りだ、私の力は今の打ち合いで理解しただろう」

 無い胸を張ってリディア。

「でもお前のギフトはちょっと便利なギリギリ手の届かない物を持ち上げる程度の能力と聞いているぞ? どうやって」

 あ、結構知られてるのね俺の微妙能力。

「あのさぁ、今まで話聞いてなかったの? 俺の本領は支配の力で、もう一つはオマケなの!」

「ダブル……だと!? オマエのようなおもしろい顔の田舎者が?」

「ぷっ」

 顔を背けて笑いをこらえるリディア。姫さんも真面目くさった顔をしながら肩が小刻みに震えている。

「非常に失礼な言いぐさだがそうだ、って笑うな!」

「ダブルなんて……かつての勇者と魔王様くらいしか……お前は一体」

 ハーフとは言え魔族でもあるんだから、魔王のことはその能力を含め知っている可能性もあるな。

 一瞬の間にそんなことを考えたので適当に誤魔化す。

「まぁ、突然変異はどこにでも起き得るからな、ははは」

 そして待つこと数秒、ついにヨミが折れた。

「……わかった。ウチの忠誠をお前に捧げよう……ごしゅ……クソご主人様」

 憎まれ口を付け加えないと気が済まないのかコイツめ。

 だが、リディアの時と同様、脊髄をビビッと電気が走ったような感覚がして、回路が繋がったのが実感できる。

 自分の意志では発動不可能な、他人の意思に依存するギフト、魔王の祝福。

「ふははは、これでお前は俺様の命令には刃向かえない、さぁ、肩でも揉んでくれ」

 もちろん、絶対命令に従うようになる、などという作用は能力には含まれていないんだけど、そこはノリで。

「やなこった」

 即拒否である。なかなか扱い辛い奴のようだ。

「水くさいですな主殿、私には何も命令してくれないのですか? しゃぶれといったらしゃぶりますよ、今ここで、さぁ、早くパンツ脱いで! さぁさぁ! へへへ、生娘じゃあるまいし」

「どんな羞恥プレイやねん! つーか目が怖いよ!」

 “手”で迫り来るリディアを押し返しつつヨミに訪ねる。

「何か変わったことはないか? 具体的にはギフトの名称とか」

「んー、ん? 防御魔法強化が守護の神盾アエギスになってる?」

 ここでギリシャ神話ネタか……この世界の命名法則がまるでわからん。俺以外の転生者あるいは召喚者がテキトーな単語を無責任に広めまくったに違いない。

「これで強くなった……のか?」

 ヨミはまだ半信半疑のようだ。

「で、結局吸血殺人の犯人はお前なわけ?」

「は? ウチがそんな事するわけないじゃない。別に吸わなくたって生きていけるんだし」

「え、バンパイアの主食って血じゃなかったのか」

「血に宿った魔力を吸収する力があるだけ。無理して飲む必要ないのよ。だいいち気持ち悪いじゃない、どこの誰かもわからないような他人の血を飲むなんて。病気持ちだったりしたらどーすんのよ」

 そういうものだったのか……認識を改める必要があるな。

「じゃあ真犯人はいったい……」

「主殿! 危ない!」

「どわっ」

 急に横からどつかれ、バランスを崩してその場でコケてでんぐり返ってもう一回転。わりと無様。

「急になにを……おぉ?」

「キシャーッ!」

 俺のいた場所に、何やら牙の生えた不気味な生物が立っていた。全身毛むくじゃらで手足がヒョロ長く、爪も鋭い。見開いた昆虫のような両目は真っ黒で、感情どころかどこを見ているのかもよくわからない。

「うわキモ……もしかして……これがハーフじゃないバンパイア?」

「違うわよ。こんなブサイクじゃないしー!」

 パシーンと後頭部をどつかれる。どつかれまくりだな。

「こいつは……チュパカブラですな」

「は?」

 元の世界では知る人ぞ知るマニアックUMA未確認動物の、あのチュパカブラ?

「そうだったんですね、血を抜いたのはチュパカブラの仕業でしたか」

 え、そんな、姫さんでも名前知ってるようなメジャーな存在なの?

「コンニャロー、お前のせいでウチはいらぬ疑いをかけられた上に正体までバレちゃったんだぞッ! ぶっ殺してやる!」

「キシャー」

 チュパカブラは威嚇するのみで言葉は通じていない、かなり知能の低い生物……モンスターのようだ。

「よし許す。ヨミ、お前の力をその下等生物に見せてやれ」

「偉そうに……言われなくてもコノウラミハラサデオクベキカ~ッッ!!」


 右掌に、身の丈ほどの魔法障壁を張り、そのまま腕をチュパカブラにぶち当てると、そのままの勢いで壁に打ち付ける。

 哀れチュパカブラは石壁と魔法障壁の間に挟まれ、バンパイアの腕力でスクイーズされて、それはもう見るも無残な……いやマジでグロいんですけどオエェェェ……。

「ちょっと押さえつけようとしただけなのに……これが、ウチの力……」

 本人もビックリしている。リディアのときと同じだ。

「正確には俺様の力だけどな、わはは、どうだ参ったか」

「この力があればもしかしたら……うひ、うひひひひ」

「お前の笑顔は久しぶりに見た気がするぞ。共に無能な主人を支えていこうじゃないか」

 しっかり俺に対するディスりを交えつつヨミの肩に手を置くリディア。

 笑顔というにはかなり邪悪入ってる気がするが、笑顔は笑顔だ。焦燥感あふれる泣きそうな顔よりずっといい。

「いいわ。その代り、必ずトップを取ってもらうからねッ! 出来なかったら全身の血を抜き取ってから骨を粉々にしてやるんだからね」

 しかし物理なのか魔法なのか、防御なのか攻撃なのかよくわからん能力になってしまったな。反省反省。

 いやまさかバンパイアハーフだったなんて知りようが無かったしなぁ。

 それと、ヨミは力の加減を間違えたようなことを言っていたわけで、“魔王の祝福”によって底上げされる能力はギフトだけではないのか? 種族特性か、素のステータスか、どちらかにバフがかかっているということかもしれない。この辺は今後確かめておく必要があるな。

「それにしても真犯人がまさかチュパカブラだったとは、潰す前に手合わせしておきたかったですな」

「ええ、驚きましたわ、潰れてしまいましたが」

「まったく、いい迷惑だよチュパカブラめ、潰しちゃったけど」

 3人はさも常識みたいな口ぶりで話しているが、チュパカブラって結構有名なのかしらん。

 ともあれ、今や壁の染みとなったチュパカブラが騒ぎを起こしてくれたおかげで、ドサクサ紛れのような形で防御魔法使い兼バンパイアハーフという希少な存在であるヨミ・シュザーンライトを仲間に、否配下に加えることが出来た。

 それというのも姫さんが無謀にもモンスター討伐の依頼を受けたからであり、リディアの護衛があったからであり、何一つ欠けていたらこう上手くいかなかったわけで。なかなかどうして世の中、ハマるときにはハマるものなのだなぁと感心した。

 運命? 必然? そうとも言えるかもしんない。

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