第2132話 目的が変わって来たな
さて、なんやかんやと
さて、愛するハズバンドに慰められ、励まされながらやっと戻ってきました、三階の形成外科・皮膚科です。今度こそベンチに座って待ちます。
かなり待ちます。
まず、この時点で11時半とかだったのですが、呼ばれたのは12時半過ぎです。これくらい待たされたら尿も潤沢に用意出来たのに、なんてことを考えます。真面目な宇部さんは過ぎたミスを何度も思い出して鬱になるタイプの人間です。些細なミスもかなり引きずりますし、人から言われたことはもう何年も根に持つタイプです。絶対に許さんぞアイツ。まぁ良いです。
そんなこんなで待たされて、いざ
で、触診です。
実はアレからこの第二のへそ(へそじゃないけど)がですね、なんかちっちゃくなってて。夏はあんなに存在感があったのに、実はいま「そんなのあったっけ?」みたいなことになっているのです。まぁ勝手に消えるものではないし、存在はしているんですけど、なんか引っ込んだのです。成る程こいつ、大きくなったり小さくなったり隠れたり(?)するんだな。そりゃあいつ出来たかわからないはずだよ。
そう納得してはいるものの、ちょっと気まずいのも事実。だってないんですもん、パッと見。これ、取る必要ある?! っていう状態。少なくとも
さて、手術の説明です。なるべく思い出して書きますが、ちょいちょい何か間違ってるかもですけど、雰囲気で読んでください。
医者「宇部さんのへそなんですけど、ちょっと大きいんですよね(穴が広がっているという意味)」
宇部「はぁ」
医者「で、こう、お腹の中っていうのは、こうなってて……(図に描いてくれる)。へその両脇にこんな感じで腹直筋があるんですけど、この腹直筋が離れてるんです。で、その間からへそが出て来ちゃってる。いわゆる
でべそとは言わない優しさよ。
医者「なので、手術でこの筋肉の距離を縮めます」
うん?
そういう話だったっけ?
医者「そしたらね、へそもだいぶ小さくなると思うから」
宇部「は、はぁ」
えっと、しこりを取るのでは?
医者「それで、この帝王切開の傷跡ね、これもきれいにします」
宇部「あっ、ありがとうございます……?」
そこはいよいよもって今回関係ない部位では?
医者「で、このしこりもね、もちろん取ります。でもね、一番はこのへそね。きれいにするから」
宇部「はぁ。よろしくお願いします」
もうこの先生にとってこのしこりは単なる通過点なのでしょう。真の目的は私のこの広がりに広がりまくったへそをきれいにすること。そして、(たぶんこの先生的にはアウトらしい)帝王切開の傷跡もきれいにすることなのです。
いや、良いんです。
助かります。
地味にこのへそは昔っからコンプレックスでしたから。
でもほら、グラビアの予定もないしね? グラビアとまではいかずとも水着を着る機会も予定もない(泳げないし、絶対に日に焼けたくない)から別に良いんですけど、温泉とかでは恥ずかしかったですしね。乳よりも股間よりもへそを隠してぇくらいに。
なので、なんていうか、全然良いんですけど、思った以上にしこりが小物扱いされててびっくりしましたね。おかしいな、お前がメインヒロインのはずだったよな? これお前、宇部作品によくある、気付けば男キャラの方がヒロイン化してるアレじゃねぇか。乗っ取られてるじゃねぇか。
でもまぁ、結果オーライってことでね、ええ。
そんなこんなでドラマティックなへそ報告でした。次の報告は入院編かな?
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