第2107話 仕事探しは

 ちょっとね、生半可な気持ちで手を出したらえらい目にあった、という話をしに来ました。もう解決した話なんですけど、もうね、実はしばらく宇部さんはもう気が気じゃなかったから。解決するまで毎日、なんかヒヤヒヤしていたのです。家事も仕事も執筆も手につかな――くはなかったけど、それでもなんかソワソワと落ち着かない日々を送っていたのです。


 いや、大丈夫。犯罪とかじゃなくて。そういう系のやつじゃないから。得意のアレですよ。ちょっと盛って書いてるだけ。ですがまぁ聞いてください。


 あっ、ちなみに、決してこのエッセイのネタになるかもとか、そんな邪な気持ちがあったわけでもありません。さすがにそこまでのことはしませんて。


 転職ね。


 転職を考えているのです。

 ずっとお世話になってる職場なんですけど、仕事も覚えたし、勤続年数こそまだまだ下っ端(もうすぐ9年)ですけど、それでもパートが覚えるべきことはほぼ全てじゃないかな? ってくらい覚えましたし、同僚の方々も良い人ばかりです(一部を除いて)。


 なのに転職を考えているのです。

 この職場、パート間の人間関係については申し分ないですし(一部を除いて)、お休みの取りやすさも本当に申し分ないんですけど、不満はもりもりあるわけです。さすがにその内容については触れられませんが、とにかく不満があるのです。


 で、実はいま、転職を考えているのは私だけではありません。なんとなーく、ほんのーりと、大抵の人が考えています。ここよりも良さげなところがあったらいつでも辞めてやんぞ、そんな気持ちで皆働いています。ただ、ここはとにかく休みが取りやすいのです。よく聞くじゃないですか、


「休むなら代わりに出る人探して」


 ってやつ。

 幸いなことに、高校のバイト時代から、そんな職場には当たったことがないんですけど、噂ではよく聞くんですよ。漫画とかでもそういう話見るし。でも、そういうのが一切ない。いや、もちろん代わりに誰かは出てたり、出ない分残りのメンバーで頑張ろうぜ! みたいなことにはなるんですけど、その辺を考えるのは社員なのでね。


 とにもかくにも、皆、「ここほど休みが取りやすい職場はない」ということで、不満がありつつも働いているのです。私もその一人。だってほら、まだまだ子ども達も小さいですし、あとまぁ、カクヨムここのイベントの時とかお休み欲しい時あるし……ゴニョゴニョ。


 そんなこんなだったんですけど、求人サイトに登録くらいはしてみようかな、ってことになりまして。


 とりあえず、CMでよく見かける某サイトに登録してみました。へー、こんな求人が。在宅の仕事も良いなぁ。でも気が緩んでしまわないかな? なんてキャッキャしながらサイトを見てですよ。そんで、それとは別に、「〇〇市 求人」みたいな感じでもネット検索してみたんですよね。一つのサイトで探すのもな、みたいな。


 そしたら、看護助手の求人があったんですね。もちろん宇部さんはそういう医療系の資格を持ってはいません。いませんけど、看護助手は資格がいらないはずなので、医療関係は人手不足というし、どうだろうか、なんて思って見てみたわけです。


 すると、どうやらそれはそれ系を専門に扱っている求人サイトのものだったようで、詳細を見るには会員登録を、みたいなことになったのです。


 そこまで真剣に考えていたわけではなかったのですが、とりあえず登録することにしました。


 そうです、これが良くなかったのです。


 登録したその翌日のことでした。その日は休日。歯医者やら何やらがあり、午後から強制お出掛けコースです。お家にこもって筋トレしたり、おせんべいを食べたり、TwitterチラチラしながらYouTube垂れ流してカクヨムしたりしたいけど、我慢です。よっしゃ歯医者さんの帰りに色々お買い物しようっと。天気も良いし。


 そんなことを考えながら午前を過ごしていた時、私のスマホが震えたのです。着信でした。


 080−××××−××××


 携帯です。

 どこぞの会社とかではない感じです。

 もちろん電話帳に登録されていないやつです。


 今日日、未登録の番号から電話がかかってきて、何の疑いもなくそれに出られる日本人がどれだけいるのでしょう。まず一旦見送って、それからネットで検索し、特に怪しいものでもなければ「そんじゃまぁ次かかってきたら出ようかな? どうしようかな?」となるのではないでしょうか。


 私もそうしました。

 いったん見送りました。

 で、調べてみたのですが、特に何にも引っかからず。留守電サービスにもメッセージは特になし。間違い電話だろうか。それも稀にあります。大事な電話ならまたかかってくるだろう。のんきに構えて歯医者に行き、ぶらぶらお買い物をしていた時。


 また、かかってきたのです。


 思いの外たくさん書いてしまったので、続きは次話で!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る