第2098話 クリスマスケーキ
さて、うかうかしていればあと2話で2100話で困った困ったアーラララなんですけど、こういうのは大抵未来の私がなんとかしてくれるので放っておきます。
それはそれとして、本日は、ワクワクドキドキクリスマスのお話。皆、ワクワクドキドキしてるよね!? プレゼントは決まったカナ!?
子ども達からはね、まだなんか「うーん……」みたいな反応だよ! 頼むってマジで!
ちなみにですね、今年は私もプレゼントをねだろうと思っています。いや、去年もねだったかな? ねだったけど結局買わなかったのか、それとも買ってもらったんだっけか。なんか全然覚えてないなぁ。
「えっ、宇部さんひどくないですか? アレだけネタみたいに旦那さんのことスキスキ言っといて、もらったものも覚えてないとか!」
って思われたかもしれませんが、まぁ聞いてください。私だってヴァンクリーフ&アーペルのアルハンブラ(婚活話を書く際に名前を知ったから出したくて仕方ない)をもらったっつーんなら忘れませんや。刻むって、心に。
私がアクセサリーなんてねだるわけないやろがい。しかもヴァンクリのアルハンブラなんて0の数がおかしいやつだぞ。いいとこセボンスター箱買いでしょ。
基本的に宇部さんがねだるやつは日用品だよ! 日用品っていうか、キッチン用品だわ! 今回は新しいフライパンが欲しいですって言ったわ! たぶん来年には忘れてると思う!
そんな、ワクワクドキドキから少々距離のある宇部家のクリスマスなんですけど、やっとワクワクドキドキっぽい動きになってきたのです。
この戦況をひっくり返す一発逆転アイテム、クリスマスケーキの登場によって!
数年前までは義実家で従兄弟家と共にワイワイケーキを囲んでいたのですが、何年か前、この時期に義母がコ□ナに罹患したのをきっかけに各家庭でやるようになったものですから、好きなケーキを選び放題なのです。これはワクワクする展開!
さて、ネットでケーキ屋さんを検索し、クリスマスケーキ一覧を表示。そのタイミングで子ども達を招集しました。宇部家クリスマスケーキ会議です。嬉しい、もう『プリキ〇アケーキ』とか『戦隊ヒーローケーキ』じゃなくて良いんだ、と。あれはあれで趣があっていいっちゃーいいんですけど、子どもが男女なので、そうなるとどちらかが我慢することになるじゃないですか。二個は無理だよ、懐的にも胃の方でも。
それに正直私だって、クリスマスのなんか良い感じのホールケーキが食べたいのです。欲を言えば、ほんとは一度ブッシュドノエルとやらを食べてみたいのです。いつか子ども達が「これが良い!」って言ってくれることを密かに願っています。あとチーズケーキのやつとか。やっぱりこういうのって子ども優先ですから。まぁ、もしかしたら二人が「もう友達とクリスマスやるから」って言い出すまで食べられないかもだけど。
それでですよ。
とはいえ、宇部家でホールケーキを選ぶとなると足を引っ張るのが私です。私は生クリーム単体のケーキが苦手なのです。チョコとかが混ざっていれば食べられるのですが、生クリームオンリーのはちょっと厳しい。なので、必然的に選ばれるのはチョコレートケーキ。チーズケーキとかモンブランとかでも良いんだけど、それこそ子ども達にはなかなか選ばれないやつ。
そこへ飛び込んで来たのが、8種類のショートケーキで作られたホールケーキ(これもホールケーキで良いのかな)。8つですから一人2個。クリスマスの夜と、翌朝に一つずつ食べればイケそう!
これ良いんじゃない? 全部味違うしさ。
なんて提案をしたわけですが、よく見たら、チョコレートケーキは1つのみ。それ以外は生クリーム率が高く、一応モンブランとかもあるにはあるんですが、トッピングは色々違えど、基本は生クリームケーキ。
娘「駄目だよ、チョコが少ないから、お母さん食べるのないよ」
娘!
不甲斐ない母のために! マジでスマン!
結局、トッピングが豪華なチョコレートケーキに落ち着いたわけなんですが、なんかこのクリスマスケーキで一気に子ども達――特に娘の『クリスマス熱』に着火したらしく、「クリスマス楽しみ!」ってめっちゃウキウキし出してですね。よっしゃ、始まったなクリスマス! ここで一気に畳みかけろ! そう思い、「娘ちゃん、クリスマス楽しみだね! じゃあプレゼントなんだけどさ」とソワソワしながら聞いてみたら、急にスンってなって、
「それがさぁ、特にないんだよねぇ」
って。
クソッ! どういうことなんだ! それもうネタにしてるだろ、お前!
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