第2089話 トータル4時間
えー、これを書いているのは某駅です。
この日、小6の息子の最後の
それが決まったのが、確か夏のことでした。その時期に、11月の予定を立てたわけです。
候補として、いくつかの施設が挙げられました。レクとはいえ、やはり学校行事、授業の一環ですから、そこには学びの要素が必要です。そんなこんなで選ばれたのが、某施設。息子も大好きなところです。いいじゃんいいじゃんと賛成し、決定したわけです。
もちろん平日ですが、問題はありません。もうぜーんぜんお休みはもらえます。何せウチの職場の良いところ、「休みが取りやすい」ですから。むしろ良いところそこしかないから。
問題は旦那です。
その当時は「大丈夫大丈夫」と言っていたのです。何せ数ヶ月後です。全然大丈夫のはずでした。
が。
突然舞い込むお仕事。
いや、良いのです。良いことなのです。自営業ですから、お仕事はあるに越したことはありません。
旦那「ごめん、俺行けなくなっちゃった……」
血の涙を流す旦那に「なんだとこの野郎! 歯ァ食いしばれ!」なんて拳を振り上げる私ではありません。
宇部「私に任せろ! 一人でも立派に参加してみせらぁ!」
えぇ、力強く返してやりましたとも。
ただ、困ったことになりました。
子ども達はスクールバスで移動ですが、保護者は現地集合現地解散です。どうやって行く? と。
いやいや、大丈夫。公共交通機関を使えば良いのです。知ってる? 宇部さんって良い年した大人なんだぜ?
某施設は駅から徒歩10分くらいですので、普段から仕事で歩きまくっている、さらにそもそも移動手段が徒歩or自転車の宇部さんには、こんな距離、屁でもありません。なので、集合時間に間に合う電車に乗れば良いのです。楽勝楽勝。
と思って調べてみますと。
宇部「さすが田舎だぜ」
旦那「どうした」
宇部「基本は1時間に一本なんだけどさ」
旦那「うん」
宇部「ちょうどこの時間帯、2時間に一本だ」
旦那「えっ?」
基本は1時間に一本あるのですが、集合時間にちょうど良い時間帯のみ、なぜか2時間に一本。
それでも30分、40分かかるようなところならまだ良かった。ですが、授業の一環としていく親子レクです。そんなに遠いわけがありません。
10分で着きます。
あっという間に着きます。ここから、集合時間まで2時間待つ形。2時間です。面白すぎるでしょ。完全にこのエッセイのネタになるやつでしょ。JR、やるじゃん。やってくれるじゃん。
そんで午後なんですけど、昼食後、まさかの移動があります。子ども達はバスで移動。保護者は自家用車で移動。
じゃあ、宇部さんは? ってなるじゃないですか。
大丈夫、そこも徒歩10分くらいです。
さっとお昼を食べたら私だけ出発です。そして、皆が到着するのを待つ、という。先生にも息子にも伝えてあります。なぁーに、食後の運動よ!
で、レク後、もちろん電車で帰るわけですが、ここでも立ちはだかってくるのです。田舎の電車が!
解散した後、次の電車までやはり2時間。ちょうど電車がない時間にぶつかりすぎる!
JR、やるじゃん。やってくれるじゃん。
鞄の中には、モバイルバッテリーと、もしもの時の手帳(スマホの充電がヤバくなったらこっちに色々メモるつもり)。それから、もしもの時の飴とおせんべい、ゴミ袋。なんか天気がぐずついているので、折りたたみ傘。
いつもよりずっしりする鞄を抱えていざレクです!
息子よ、お母さんはお前のためならトータル4時間くらい全然待つからな。
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