第1931話 本当にいまかなぁ?
またね、例のCMの話なんですよ。
例のCMって何だよ、って思われたかもしれませんが、アレです、アレ。
銀座ダイヤモンドシライシです。
前にもこのCMで何話か書いてるんですよ。いま必死に探してきました。毎回毎回ね、タイトルと内容があってなかったりするものですから、この作業が大変なの。それでもね、何とか見つけました。
第1199話 いま買うの?
第1203話 お前らじゃないのかよ!
この二つね。
それでですよ。
何か久しぶりに、銀座ダイヤモンドシライシのCMを見たんですよ。たしかテレビでしたね。別に銀座ダイヤモンドシライシだな、って思って見てたわけじゃないんですけど、なんかおかしいぞ? って思って最後まで見たら銀座ダイヤモンドシライシだったんですよ。
いや、これ私だけか? おかしいって思うの。
そう思ったので、ここでぶちまけることにしました。
ダイヤモンドを買ってもらえない(特にいらないけど)女の醜い妬みだとでも思ってくださいや。
今回のCMはですね、CM用のショートバージョン(15秒or30秒)と、何の目的で作られているのかわからない完全版みたいなロングバージョン(5分くらい)がありました。
タイトルは「きみの寝顔」篇。
内容としてはこうです。
部屋の中で彼女が寝ています。ベッドとかではなく、仮眠なのか、床で寝ています。で、彼の台詞が入ります。
「君の寝顔を見てたら、いまだと思いました。良かったら受け取ってください」
で、その彼女の近くに指輪の箱をそっと置くわけです。
ちなみにこれが30秒バージョンになりますと、その彼女が寝る前にやってた仕事(彼女は翻訳家)の書類を彼氏が手に取って、そこに書かれていた文面を読み上げるシーンから始まります。
「愛するとは互いに見つめ合うことではない。一緒に同じ方向を見つめることだ」
そうあります。
素敵な訳です。
どうやらその言葉にも押されーの、彼女の寝顔にも押されーの、という流れであるようで。それで、箱をそっ置きしーの、「君の寝顔を見ていたら~」の15秒CMに繋がりーの、という。
さぁ、これが5分の完全版になりますと、どうなるか。
彼氏のお料理シーンからスタートです。ということはどうやら仮眠ではなく、居間で仕事をしてそのまま寝落ちたパターンだな?! てことはあの指輪そっ置きは早朝の話か?
彼女が目覚め、今回の翻訳の難しさなどを語ります。彼氏は起こすべきかどうか悩んだ、みたいなことを言います。いや、悩むくらいなら起こしてやれよ。私なんかはそう思うわけですけど。せめてベッドで寝な? くらいのことは言っても良かったのでは?
彼氏曰く、幸せそうな顔をしてたから、起こせなかった、と。成る程成る程。その幸せそうな顔が例の「君の寝顔を見ていたら~」なわけね。
でも、ここで私は、あれ、指輪は? と思うわけです。
確か、ショートバージョンでは彼女のめっちゃ近くに指輪の箱を置いていた気がしたのです。それこそ目が覚めたら気付くような位置に。でも、その話は一切出ません。彼女も気付かないし、彼氏も何も言いません。
えっ? それじゃあこれは前日譚とかで、君の寝顔がなんちゃら、ってのはまた別日の話なの? この子そんな毎回毎回居間で寝落ちしてんの? 身体おかしくするよ?!
老婆心ながらそんなことを考えます。
途中、その『幸せそうな顔』についてのトークが挟まります。台湾のアレを食べた時と同じ顔してたよ、えーっと、なんだっけ、アレだよアレ、と彼氏は言います。彼女の方も『アレ』で通じてはいるものの、『アレ』の正式名称が浮かばない様子。ラブラブカップルの『アレ』だけで通じる会話にしばらく付き合わされますが、ご安心ください。よきタイミングで『
調べてみると、挽肉炒めだそうです。その名前のインパクトに一旦全部持っていかれそうになります。指輪のCMだよな? これ、知ってる人は良いけど、知らない人は蠅を思い出しちゃうのでは?! 少なくとも私は思い出したよ。おい、これ指輪のCMだよな?!
で、彼氏はご飯を作って会社へGO。一緒に食べることもしません。
で、彼氏が出て行った後、大きく伸びをしたタイミングで気付くのです。
指輪の箱に!
やっぱり置いてあったんかい!
で、そこから回想シーンってことで30秒CMに繋がる、っていうね。
いや、絶対いまじゃなくない?
何でそんな寝てる時に騙し討ちみたいな感じで置く?
何で一言も言わない?
ちなみにこれ、どういう立場の指輪?
まさか婚約指輪じゃないよね?!
こんな風に渡されたら嫌だよ!?
でもダイヤの指輪だしな?
やっぱり婚約指輪だと思うんだけど。
いや、絶対いまじゃないでしょ。
彼氏ニヤニヤしながら歩いてるけどさ、彼女がちゃんと受け取ったかもわからないでしょ。
私としては絶対にいまじゃないと思うんですが、いかがでしょうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます