第1926話 激震が走ると思って
こないだね、私すごいこと思いついて。
まぁ大抵の場合、私が思いつくことなんて大したことないです。大したことはないんですけど、でもなんか、自分的にはすごい発明だったりするわけですよ。
そんな話をね、しに来ました。
皆さんのお家の冷凍庫、お肉ってどんなのが入ってます?
我が家はですね、鶏むね肉と、豚こま、それから豚ひき肉、サイコロ状の成型肉、ジンギスカン。この辺りがレギュラーメンバーです。コイツラはだいたい入ってる。
ここへたまに手羽元や手羽中、手羽トロ、鶏もも、ササミが入ったりします。鶏ばっかりじゃねぇか。
で、今日はその『サイコロお肉』の話。こちらの『サイコロお肉』ですけど、使い道としては、チャーハンの具ですね。何かめっちゃ脂が出るんですよ、そいつ。なので、まず一旦お肉を焼いて、その出た脂で野菜とご飯を炒めて、味付けして、で、最後にそのお肉を乗っけて完成、っていう。
名前はそのまま『サイコロお肉チャーハン』です。このネーミングセンスのなさよ。
これ以外のレパートリーがなくてね。
いや、普通に野菜炒めとかに入れりゃ良いじゃん、って話なんですけど。私ね、ほんと野菜炒めが苦手で。食べるのが、じゃなくて、作るのが。
あれってほら、強火でパパっとやらないと野菜がシナシナに~、って話じゃないですか。私ね、野菜シナシナの方が好きなんですよ。パリッとした野菜炒めが苦手なタイプ。何か、ちゃんと火が通ってるのかな? って思っちゃって。いや、通ってるはずなんですけどね。特に、玉ねぎがね、シャキシャキしてるのが嫌。もうくったくたになってる方が良い。
っていう私の好みがあるのと、あとはもう純粋に手際が悪いものですから、どうしても野菜がシナシナのべちゃべちゃになっちゃう。だからね、作りたくないんですよ、なるべく。
というわけで、この『サイコロお肉』はチャーハン専用肉になったのです。とはいえ、毎回冷凍庫にあるわけではないので、ちょっと豪華なチャーハンです。普段はね、もう全然ペラッペラの安いチャーハンですから。そもそも私チャーハンも下手くそですから。パラパラにならねぇの。
まぁ良いです。
とにもかくにも、その『サイコロお肉』の使い道で、革命を起こしたのです。宇部家限定、局地的革命です。
いや、もうサイコロ状に成型されてるわけだし、これ、このままキャベツで包んだらロールキャベツじゃね? って。
ハンバーグ作る手間が省けてめっちゃ楽じゃね? って。
もうね、ロールキャベツ界に激震が走るぞこれは、って思って。
ただ、不安要素はありました。
ノー下味。
玉ねぎのみじん切りだって入っていません。
ですが、トマトとコンソメで煮込むし、味はまぁどうにかなるだろう。そう思ってやってみました。
包んでみての感想としましては、「めっちゃ楽」です。
何せ、キャベツの大きさに合わせて、2つにするか3つにするか、と調整も出来ます。お肉自体が小さめなので、1/2カットのキャベツでも包めます。
気になるお味ですが、全然問題ありませんでした。トマトとコンソメと塩コショウが良い仕事をしてくれました。
一応ね、旦那にも言ってあったんです。
宇部「今日の夕飯はね、出来によってはロールキャベツ業界に激震が走るから」
旦那「激震が?! 出来によっては?! どういうこと?!」
宇部「キャベツの中、ハンバーグじゃないんだ。サイコロお肉なんだ」
旦那「マジで!?」
宇部「これがうまくいったら、ハンバーグを作る手間が省けるってわけよ」
旦那「これは激震が走るな!」
宇部「そんで、副菜はいつもの梅昆布きゅうりたぬき
旦那「いいね。俺それ好き〜」
宇部「でしょ?! これみんな好きだから、もしもの時はこいつに全部助けてもらおうって、全責任を被ってもらおうと思って」
旦那「
結局、キャベツが少々硬かった以外は全然問題なく美味しかったので、無事に激震が走りました。ロールキャベツは今後もサイコロお肉で作ります。
お肉が小さいので、キャベツ以外でも巻けそうだな、というところにも可能性を感じています。次はレタスで巻いてみるかな? いまキャベツ高いし。
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