第1914話 母の日報告・前編
さて、母の日の報告しに馳せ参じました。
といっても、
で、その母の日ですけども、運動会の予備日ということもあって、もし当日が雨天で延期された時のことを考えてお休みを取っておりました。というわけで、いつもは仕事で、他のお母さんのためにカーネーションを売りまくる一日だったんですけど、今年は私も『母の日』を一日堪能出来るのです。
それで。
動物園に行こう、って話になりまして。
秋田市にね、大森山動物園っていうのがあるんですよ。園内に小さい遊園地もあるタイプ。せっかくだし今日は遊園地の方にも行ってみようか、って。もう子ども達はウッキウキです。
で、写真を撮りまくってホクホクでですね。
あっ、そうそう、トナカイもいて、「そういや私、サンタの話でトナカイ出したけど、実物って全然見たことなかったな」って。角がね、すんごいのね。PCで見るのとは違ってね。角に毛が生えてんのね。へー、もっと木の枝みたいな感じかと思ってました。
で、園内をうろうろしつつ、写真をパシャパシャしつつも考えるのはやっぱり、「これ、デート回に使えるかな?」みたいなやつでしたね。もうね、職業病ですよ。職業じゃねぇけど。
そんなこんなで色々見て回って、いざ遊園地です。
といっても、本当に小さいやつでね。しかも、全ての乗り物が、保護者同伴であれば2歳からOKっていう。6歳から子どもだけで乗れます、みたいな。これでもうだいたい伝わったかと思いますけど、ええ、そういう規模の遊園地です。
けれども子ども達はウッキウキ。というのも宇部家の子ども達は遊園地に行ったことがないのです。
調べてみたんですけど、秋田県の遊園地って、たぶんここくらいしかないんですよ。こういう乗り物のある遊園地はここくらいしかない。トリックアート美術館とかそういうのはあるけど。『秋田県 遊園地』で検索したらそいつが出て来たけど、トリックアート美術館は遊園地ではなくない?
で、好奇心無限大の息子君はジェットコースターに乗りたいと大張り切りです。ですが、先日のゴーカートでご機嫌なドライビングテクを見せつけてくれた娘はというと「わたし、絶対に無理!」と。やはりビビリ。まぁこういうのは強制するものではありませんし、じゃあ娘ちゃんはメリーゴーランドでも、なんて話をしつつ、他にどんな乗り物があるかぐるぐる見て回ることにしました。
そこで最初に目をつけたのが、モノレール。
なんていうかまぁ、すんごい高いところにある電車、みたいな感じのやつです。いや、ちゃんとレールはモノレールなんですけど。とにかくスピードもそんなに出ないけど、ぐるーっと回れて楽しそうということで、まずはこれに乗ることになりました。もちろん子ども達だけです。だってもう一人で乗ってもOKだし。
すると――、
娘「わたしもジェットコースター乗ってみようかな」
いきなりの心境の変化です。
たぶんモノレールが思ったより大したことなかったので、このレベルならイケると思ったのでしょう。
ですが、それでも乗り口に向かう直前までは「お父さんとなら乗れる」とか言ってたのです。どんな時でも頼りになるのはお父さん。まぁ確かに子どもだけなら怖いかもな。そう思ったので、「じゃあいっそ家族全員で乗ろうか」みたいな話になりました。娘は断固としてお父さんです。さすがに今回は運転の要素がないので、すんなりと息子も「じゃぼくお母さんで」と言ってくれました。もしかしてこれが『母の日』の接待……? そんなこともよぎりましたが、まぁ良いです。
が、いきなり。
娘「やっぱりにいにと乗る!」
突然何らかのスイッチが入ったのです。
急に裏切られた形となった我々ですが、それならそれで願ったり叶ったりです。何せチケットの節約になりますから。
それに!
もう、何?!
君達仲良くおてて繋ぐのね?! もう最高! ちょっと皆さん見てください、この尊い兄妹を! あのね、ちょっと妹の方が大きく見えますけど、こっち! こっちがお兄ちゃんですから! 三つも上ですから! もうね、家でもほんと仲良しで! いっつもにいに、にいに、ってね!
ってなんかもう誇らしげでね。
で、下の方でカメラ構えて動くのを待ってたんですけど――。
もうね、すんごくて。
娘の絶叫が。
「ウワァァァァァァァァ!!!!」
「落ちるゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」
「ギャアアアアアアアア!!!!」
最高でしたね、なんかもう色々と。
息子もね、それなりにキャーキャー言ってたんですけど、娘、誰よりも叫んでて。
その後もずーっとジェットコースターが怖かったって言ってましたから。
これが母の日前半のハイライトでした。
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