第1910話 今年もかよ
これね、投稿されるのが13日の月曜なんですよ。
「は? 宇部さんが金曜日以外の13日に何の用があるんですか?」
そう思った人もいるでしょう。
いるでしょうも何も、全体の99%がそう思ったんじゃないでしょうか。13日といえば金曜日だろ? それがお前のアイデンティティ的なアレだろ? と。
わかりますわかります。
私だって『13日』ったら金曜日みたいなところある。
でもね、違うんです。
今日お話したいのは全然そういうことじゃないのです。
いや、前日ですよ。
12日の日曜日は何の日でした? って話。
そう、『母の日』なのです。別名『ママのためにハウスバーモントカレーを作ろうぜの日(ハウス食品さん、CMオファーお待ちしています!)』。
覚えてる方、おりますでしょうか。去年の母の日の話を(『第1552話 母の日報告』)。そうです、ウチの特攻隊長娘ちゃんが、あまりにも張り切りすぎて私の目の前でネタバレしちゃうってやつです。
今年もやってくれました。
彼女は今年も期待に応えてくれましたよ、皆さん!
ちったぁ成長しろ!
とはいえ、当日にやらかしたかどうかはわかりません。何せこれを書いているのは8日の水曜日。ええ、もちろん予約投稿であるからして。というわけで、やらかしたのは当日ではなく8日。既にジャブを打って来たのです。まぁ聞いてください。
8日の夕方のことです。
娘が突然こんなことを聞いてきました。
娘「お母さんの好きな食材って何?」
宇部「いきなり何?」
突然すぎて最初『しょくざい』って言葉すらもどの字を当てるのかわからず、思わず『贖罪』を思い浮かべてから「いや、小三がいきなり罪がどうとか言い出すわけないよな」と思い直してやっと『食材』を当てはめたりして。
でも、どうでしょう、『好きな食材』って聞き方。それなら普通『好きな食べ物』とか、そんな感じになりません?
とにもかくにも娘は
宇部「いきなり言われてもなぁ。ていうかさ、『食材』って何? 何の食材について聞いてるの?」
娘「何の食材? どういうこと?」
宇部「いや、だってさ。例えば、デザート系っていうかさ、甘いものに使う食材と、ご飯に使う食材って違うじゃん? そういうの完全に無視して良い感じ? お母さん、コーヒーとチョコが好きなんだけど、そういうので良いの?」
娘「あー、違う違う。カレーに入れる食材ってこと」
宇部「あーハイハイ、カレーね。カレーならチーズか」
娘「そう、母の日のカレーに入れるやつよ」
いや、そこは伏せろや!
宇部「ちょ、娘ちゃん。そこ『母の日のカレー』とか言っちゃ駄目でしょ」
娘「えっ? あ!」
宇部「あ! じゃないのよ! もう今回のカレーにチーズ入ること確定したじゃん!(笑)」
娘「いや、まだわからないから!」
宇部「わかるよ! だってお母さんいま『チーズ』って言っちゃったしね?!」
それでもなおも娘は「大丈夫大丈夫」と、一体何がどう大丈夫なのかわかりませんが、必死に誤魔化しておりました。
が。
入浴後です。
娘「お父さん! 母の日の設計図書こう!」
旦那「ちょ! そこにお母さんいるけど?!」
宇部「います」
あいつもう全然隠そうともしねぇ。
それでもサプライズって言い張ってましたから。嘘でしょ。
しかも、
娘「大丈夫だよ! お母さんが見なければいいだけの話!」
こちらの良心に訴えかけて来た!
見ないよ。
見ないけどもさ。
せめて声を落とすとかさ、こそこそするとかさ、そういう形だけでもお願いしますって。
で。
娘「お父さん、出来た!」
旦那「一応私から距離を取る)どれどれ……。うーん、この辺りはちょっと難しいかもね」
娘「そう? この眼鏡のところは海苔で」
旦那「だから! お父さんいませっかく『この辺り』って濁したのに、娘ちゃんが言ったら駄目なんだって!」
娘「あっ、そっか!」
もう何?
一周回って隠す気ねぇだろお前。
ワー楽しみだなー。
どんなサプライズがあるんだろうナー。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます