第1905話 そっちに?!

 今回はね、私が一つ賢くなったよ、っていうお話ですね。

 とにかく無知であることに定評のあるこの私がね、一つ賢くなりましたよ、っていうね。それだけのお話をしにやって来ました。

 

 でもね、聞いてください皆さん。

 てっきり私だけが知らないのかな? と思ったんですけども、実は私以外にも知らない人がいたんですよ。てことはもしかして、これ、案外知らない人いるんじゃない? 知る人ぞ知るやつだったりしない? そんな風に思ったものですから、いっちょここで書いてみようと思った次第でございます。


 それでね、ぜひとも、「えっ、私(あるいは僕)も知りませんでした」って方はぜひとも元気よく挙手してほしい。私何で二回も『ぜひとも』って書いたんだろ。それほどまでに仲間を増やしたいってことなんでしょうね。そういう私の浅ましい部分が出た、ってことなんでしょうね。ええ。まぁ良いです。


 パズルなんですよ。

 1000ピースとかね、そういうレベルのやつね。

 子ども用のじゃないやつね。まぁ子どもも1000ピースのやるか。


 職場の先輩にですね、パズルが好きだっていう方がいるんですね。もうかれこれ8年くらい務めているんですけど、そんな趣味があるとか初めて知ったぜ。だってそんな話しないもの。


 それでですよ。

 そのパズル好きというのが、1000ピースとか2000ピースとか(だったかな)、とにかくそういう感じの結構な大物にチャレンジするレベルだったものですから、前々から疑問に思っていたことを聞くチャンスだと思ったわけです。


宇部「あの、ずっと疑問だったんですけど、聞いても良いですか?」

先輩「何?」

宇部「1000ピースとか、そういうパズルって、出来上がったやつを額に入れて飾ったりするじゃないですか」

先輩「だね」

宇部「あれって、糊で貼ってるんですよね」

先輩「そうだよ」

宇部「糊って、どうやって塗るんですか? 出来上がったやつを、こう、ガバッてひっくり返すんですか?」


 そう、私が疑問だったのはここです。


 あのパズル、どうやって額に入れたんだろ、って。絶対に糊とかで台紙に貼ってるじゃないですか。その上で額に入れてるじゃないですか。でも、その台紙に貼りながらとか無理じゃないですか。間違えたらアウトだし。


 じゃあ、出来上がったものをこう、あのほら、フライパンの餃子をお皿にガバっと行くみたいな感じでひっくり返して、それで糊を塗ってるのかな? って。


 どうです、皆さん。

 皆さんはどう思います?!

 

 ちなみにその夜、旦那にも聞いてみたんですよ。

 そしたら旦那も同じだったんですよ。

 

旦那「えっと……、なんかこう、被せて、ガバッとひっくり返して、それで塗るんじゃないの?」


 って!

 ほーら!

 ほーらね!

 私だけじゃなかった!

 ていうか、その場にいた別の先輩も同じこと言ってましたから! えっ、違うの? って言ってましたから!


 そしたら、その先輩、めっちゃ笑ってね。違うよー、って。えっ、それじゃあ一体どうやって……?!


先輩「出来上がったパズルの上に糊を塗るんだよ」

宇部「!? えっ、と、つまり、絵の方に塗るってことですか?」

先輩「そうだよ。それで、乾いたら額に入れるの」

宇部「えっ、あの、絵の方に? あの、裏面の方じゃなくて?」

先輩「違う違う。だって無理じゃん、ひっくり返すの」

宇部「ですけど。でもほら、あの、フライパンの餃子をお皿にこうガバッてやる感じで、とか」

先輩「無理無理無理無理!(笑)」

宇部「マジすか……」


 もうね、めちゃくちゃびっくりして。

 いや、だって、表面に塗るとかある?!

 絵がにじんだりしない? いや、しないか。なんかつるつるしてるしな。えー、それにしても、表面に塗るんだ?! 


 なんかもうにわかには信じがたくて。

 でも、どうやらそうらしいんですよ。

 長年の疑問が、って、別にずーっと考えてたわけではないんですけど、ほんのり不思議に思っていたことが、やっと解明されたんですよ。


 アラフォーでもまだまだわからないことがたくさんですね。

 

 さぁ、いかがですか。

 宇部さんと同じでしたよ、って方、いらっしゃいますか?

 それとも「えっ、そんなの知ってたし」の方でしょうか。

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