第1903話 GW初日のお話
まぁ、この話がアップされる頃は連休も最終日かとは思いますけども。これを書いているのは5月の4日。まだまだ連休真っ只中でございます。
さて、宇部家はですね、子ども達がカレンダー通りにお休みなのはもちろんなのですが、旦那もカレンダー通りなのです。自営業には有給とかねぇから。
そこへ来て、祝日? 何それ美味しいの? の私。私の休みはどんな時でも曜日で固定です。逆に言えば、お盆だろうが正月だろうがGWだろうが、自分の休みの曜日にぶち当たってさえいれば、自動的にお休みなのです。
そんなこんなで、29日の月曜日は宇部家全員お休みデーということで、お出掛けしてきたのでした。行先はGWの恒例ともなっている、動物の触れ合いイベントです。
来年は息子も中学生。
もしかしたらこんな親子のお出掛けも今年が最後になるのかもな、などと考えるとちょっとしんみりしてしまいます。
さて、しんみりしている場合でもありません。動物触れ合いイベントです。このイベント、我々夫婦がまだ結婚する前からありまして(もしかしたらもっと前からあるのかも)、その当時から『GWといえばここ』みたいなのがあったものですから、こうして子どもが大きくなってからも行けるのは何だか感慨深いものがあります。
で、その十数年前は『動物触れ合いイベント』ではなく、『わんにゃん触れ合いイベント』でした。いろんな種類の犬や猫がいて、まぁ、物理的な『触れ合い』というのはほぼないんですけど、なんでしょうね、動物園の犬猫縛りバージョンみたいな。あと鳥くらいはいたかな?
ですが、いまは違います。小規模の動物園というか、動物園の中にある触れ合いコーナーみたいな、そんな感じになっています。ひよこやハムスターに触れたり、ウサギやヤギ、羊に餌やり体験なんかも出来ます。
さらには、別料金ですが、カメレオンを身体にくっつけて写真を撮ったりも出来るのです。
ビビリの娘は断固拒否なのですが、好奇心が天元突破している息子は違います。
息子「僕、やってみたーい!」
やってみたいのです(¥1000)。
数分の触れ合いでママの時給ちょいの額が飛ぶのは正直痛いのですが、子どものためなら出しちゃうのが親。まぁ、ここ以外にどこも連れていけませんし、今日はもうここに金を落とすつもりで来ました! 息子は毎年このカメレオンを楽しみにしてるし。
が、今年はいつもの場所にカメレオンがいないのです。その代わりに――、
蛇!
蛇がいたのです!
蛇と一緒に写真が撮れるコーナーがあったのです!(別料金)
実は(実はでもないけど)、息子は巳年。年末(辰年)に産気づき、どっちだ!? 竜か? 蛇か!? とドキドキしながらラマーズ法で痛みを逃がしていたら、年をまたいだのです。そんな縁もあり、あとそもそも私が蛇好きということもあって、「息子君、ちょっと行ってみようか」と誘ってみました。
この時、宇部家は二手に分かれておりまして、今回は娘の希望により、『旦那&娘』『私&息子』の『同じ顔チーム』で行動しておりました。娘なら遠目で見て終了だったと思いますが、息子です。好奇心が服を着て歩いていると言っても過言ではない息子君なのです。
息子「僕も首に巻きたーい!」
やってみたいのです(¥1000)。
まぁ、楽しみにしてたカメレオンがいないのなら、今年は
やはり皆さん、有料となると二の足を踏みがちで、人は集まっているものの、その殆どが『巻かれている人を見ている人達』。全体のコンマ数%しかやらないようなやつなので、◯分、なんていう時間制限もほぼありません。いい感じに巻けて、いい感じの写真が撮れるまで、みたいな。
で、楽しみだね、重いのかな、なんて話しながら待っておりますと、どうやら蛇は二種類いるようで、大きい方か小さい方を選べるとのことでした。どちらが良いですか、と聞かれた息子は一切の迷いもなく。
息子「大きい方で!」
舌切雀ならアウトのやつ。
そんなこんなで大きい方を巻くことになりました。息子の希望で、私と一緒に巻くことになり、我々は肩を組んでスタンバイ。絵的に美味しい頭の方は息子に。私の方は尻尾です。
この子、来年中学生になるのに、まーだ母親と肩組んで写真撮ってくれるんか。そんなことを考えて、少々ウルッと来ました。
そんな感傷に浸っている間にも蛇の尻尾は私の首に結構しっかりめに巻き付いてきます。向こうも滑り落ちないようにと必死の様子。この大きさで、しかも尻尾の先しか絡んでいないというのに、なかなかの圧です。こりゃ身体全体でキュッと巻かれたらヤバいな。
とりあえず、いい思い出になりました
余談ですが、カメレオン(¥1000)もいました。撮りました。
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