第1884話 マジでお願いします

 先日、何かネタはないか、ネタはないかと、ゾンビのようにYahoo!をチラチラしておりましたらば、気になる記事を見つけまして。


 タイトルはこちら『「レジ係に聞くことじゃないだろ!?」スーパー店員を心底イラつかせる客の”特徴”…無意識にやってるケースも』。


 っげぇ。ラノベのタイトルかよ、ってくらいに長い。

 私これね、タイトルだけ見て、もしかしてアレかな? ってぴんと来たんですよね。


 いや、あのね、レジ担当に商品のこと聞く人多すぎるよな、って。そういう話なんじゃないのかな? って。


 案の定、それも入ってましたね。レジ担当に色々質問する、ってやつ。その他には、何でも店員がやってくれると思って、カゴをカートに乗せたままレジの台に置かずに棒立ちとか。あとは、スーパーの話だからだと思うんですけど、会計前に食べたり飲んだりしちゃって、その食べかけ飲みかけを持ってくるとか。


 さすがに私の職場では食べかけだの飲みかけだのはないんですけど、開封したやつを持ってこられることはよくあります。大抵の場合は店員立ち合いの下で開封していて、その旨も伝えてくれる(「サイズが知りたくて、店員さんに開けてもらいました」って言ってくれる)ので、まぁ良いんですけど。


 それより何より、何がイラっとするって、レジであれこれ聞くお客様です。これはね、マジでイライラします。


 なぜって、レジ担当の人は、マジで『レジの人』だからです。我々売り場担当がサブで入ることもありますが、基本的にメインレジはレジ専門で契約している人が入っています。よく聞かれる商品の場所は何となく把握してますが、そこまで詳しくはありませんし、商品の使い方なんてもってのほか。売り場担当にしても、正直なところ、管轄外の商品知識はほぼありません。それでもまだ売り場担当は売り場を自由に動けますので、担当外の商品も何となくなら対応可能です。


 ですが、レジ専門の人は動けません。すぐ近くの洗剤コーナーとかなら小走りで行けますけど、それすらも本来はアウト。社員さんから怒られます。


 ちょっと考えればわかるような気がするのですが、そこまで考えないのでしょう。きっとレジの人も交代時間が来れば売り場に出て、商品知識を深めていると思っているかもしれません。ウチの店の場合はそんなことないです。それかもしくはそこの店に務めるだけでありとあらゆる商品情報が頭の中に勝手に入ってくるとでも思ってるのかな? そんな未来は来てません。


 アルバイトやパートの募集要項を思い出していただきたいんですが、そもそもレジの人は『レジ』で雇われているはずなのです。ウチの店だと売り場担当は補助でレジに入りますけど(なのでその分レジ専門より時給が高い)、レジさんが売り場に出て作業することはありません。そういう契約になっているからです。


 にも関わらず。

 聞く。

 めっちゃ聞かれる。

 まだね、「この商品券使える?」とか「これ返品出来る?」とか「両替してもらえる?」なら良いんですよ。支払いとかお金に関することなら良い。返品と両替はサービスカウンターでしか出来ないけど。


「このお花の肥料ってこれであってる?」

「この商品って売り切れ?」

「これ注文したいんだけど」


 レジでは全部対応出来ないやつ。

 頼むから売り場担当に聞いてくれ。

 よほど趣味で園芸やってる人でもなけりゃ肥料のことはわからんし、レジさんに商品の在庫状況なんてわかるわけない。ていうか売り場担当だって検索しないとわからんやつだから。注文はカウンターに行ってくれ。


 特に繁忙期なんかは、レジは常に長蛇の列です。それなのによくもまぁ流れを止めてまで聞けるなと思いますよ。メンタル鋼か?


 いや、気持ちはわかるんですよ。店員探すの面倒とか、すぐ見つからないとか。そういうことでしょう? でもね、そういう時のためのサービスカウンターなのよ。呼び出しボタンとかあったりするしね? 押そう? 押して呼ぼう?


 忙しい時にやられるとさすがにこっちもイラッとしてしまってですね、


「こちらレジですのでわかりかねます。あちらの店員にお尋ねください」


 って回したりしますから。不思議とね、そういう時って近くに店員いたりするのよ。いるのになぜ聞かない?


 皆さんもお気をつけて。小さいお店ならレジも専門じゃないかもしれませんけど、だとしても流れを止めてまで質問するのは遠慮してあげてください。「聞きたいことあるので誰か呼んでもらえますか?」とかなら(店内放送とか、通信手段がない店なら詰むけど)まだいいんですけど。


 ていうか困ったらサービスカウンターに行け! そのための場所だから、あそこ!

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