第1883話 オファーが来ねぇな

 常にオファーの来ない人生です。

 もちろんカクヨムからの受賞連絡も来ません。おっかしいなぁ。


 まぁ、私の小説の需要は一旦置いといてですよ。

 このカクヨムきってのほんわか家族のもとにCMのオファーが来ねぇな、って思ってね。何言ってんだって思われたかもしれませんけど、まぁ聞いてくださいや。


 先日、家族が風邪だインフルだ何だっつってワーワーしてた時のことだったと思うんですけど、熱がなければ(そして気力があれば)風呂は普通に入ります。


 で、子ども達と旦那が上がって身体を拭いている時のこと。


娘「ねぇパパ」

旦那「なんだい」

娘「パパがいままで食べたものの中で一番おいしかったのって何?」


 突然のインタビューです。

 なぁせめて服着てからにしない?

 何でお前のインタビュー、大抵全裸の時に行われるの?


 すると旦那は答えました(全裸で)。


旦那「そりゃあもう、昔ママが作ってくれた麻婆豆腐だよ」


 服着ろって。

 真っ先にそう思いましたが。


宇部「まだそれ言うの? もうさすがに丸美屋からCMオファー来るよ!?」

旦那「だってさ、あの時間に麻婆豆腐出て来たんだよ? 俺もう感動しちゃって!」


 あの時間っていうのは、まぁ結構な夜間ですわな。これがほら、私の夕食が麻婆豆腐で、そん時の残りを出したとかなら、ここまでの感動はなかったと思うんですけど(あったかもしれないけど)、確か仕事終わりとかだったかな? お腹空いたー、って来て、「ほらよ麻婆豆腐(ドン」って出したからびっくりしたんでしょうね。


 なんかほら、あるじゃないですかそういうの。つり橋効果的なやつがさ。つり橋効果っていうか、単なる演出とかかもしれませんけど。


 とにもかくにも、普段から良夫家では麻婆豆腐ってあんまり出て来ないやつだったらしくて、それも相まってどえらい感動したらしく。未だに彼の心に残り続けているようです。松清家ではね、それはもうよく出ましたとも。だって簡単なんだもん。お豆腐があれば出来ちゃうんだよ?! 本格的な麻婆豆腐がさ! ご自宅で! あの本格中華が!(丸美屋さん、CMオファーお待ちしています)


 いやマジで、そんなのもう丸美屋さんのCMで流れるエピだろうがよ。結婚式で流す感じの馴れ初めムービー風に作るタイプのCMのやつだろそれは。そんで次のシーンで結婚後のカットになって、家族で麻婆豆腐を囲むやつだろ。それで決まりだろ? ベタすぎるけど、結局はベタなのが良いのよ、CMってのはよぉ!


 もうね。そういうのも容易に想像出来ちゃうわけ。あの手の大皿料理はね、そういうあったか家族のほほえましいエピ系CMなのよ。


 それにほら、皆さんもご存知かと思いますけど、宇部家の母の日なんてアナタ、ハウスバーモントカレーだからね?! ママ(私)のために家族全員でカレーを作る日になってるから。どうよ、このエピ! そういうの欲しいでしょ!? ハウス食品さん!


 どこからどう見ても素人ですよ。お世辞にも美男美女夫婦じゃないですから。子ども達だって、我々からしてみたら大天使ムスコエルと小悪魔ムスメデウス(なんかわからんけど、悪魔って『~デウス』のイメージ)ですけど、実際はフツーの子どもですからね。子役級に可愛いとかないですから。でもね、だからこそリアルな絵が撮れると思うんですよ。ほら、素人モノって一定の需要があるでしょ?!(『素人モノ』って書くだけでちょっといかがわしくなるのなぁぜ?)


 ちょっとね、ほら、これから子ども達も大きくなって色々お金も必要ですしね? もう全然そういうオファーはお待ちしてますから。ほんわか家族が必要な際にはぜひご連絡いただいて、ええ。あっ、もちろんカクヨムからの書籍化オファーでも大丈夫です。このエッセイのコミカライズとかでも良いんで! いま流行ってるでしょ、コミックエッセイとか。いかがですかね!(強欲)

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