第1878話 まーたホラー観て
だってすることないんですもんよ。
することなかったら何をするって、カクヨムするか映画観るかですからね。さすがにお裁縫はな、って思って。
というわけで、PCカタカタしつつ、怖い映画を観ていたというわけでね。
はい、そんなこんなで本日は、皆さん大好き(かは知らねぇけど)怖い映画の感想回だぜ! 読みたくねぇやつは裸足で逃げ出せぇ!
さて、本日のタイトルは『女神の継承』。韓国の監督さんだったかな? なんですけど、舞台はタイです。微笑みの国、タイ。微笑みの国とか言いましたけど、微笑み要素0のホラーです。
確かこれも、YouTubeか何かで予告が流れてきたやつだったんですよ。こないだの「百合か? と思ったら残念! めっちゃカニバリズム映画でした!」のやつと同じパターン。
なんかね、タイの田舎の村でね、祈祷師一族の美しい娘・ミンさんがね、急に何かに取り憑かれた感じになって、それを除霊するぞ、っていう。まぁあれですよね、アジア版『エクソシスト』。『エクソシスト』って、エクソシスト側が主役ってことになるのかなって思うんですけど、この映画もですね、祈祷師側がたぶん主役だと思うんですよ。それが、ミンさんの叔母であるニムさん。
祈祷師っていうか『巫女』って呼ばれてて、その村の女神様である『バヤン』に選ばれた巫女。女神様に選ばれるとか神秘的ですよね。ただ、こういっちゃなんですけど、もうフツーのおばちゃん。ちょっと小太りのおばちゃん。日本だったら『THE主婦!』感のあるおばちゃん。声はサトシです。
そのおばちゃんが悪霊をバッタバッタと除霊する除霊エンターテインメントだったら痛快なんですけど、これ、ホラーなんでね。
ちなみに、本当はニムさんの姉、つまりはミンさんの母親であるノイさんの方がバヤンに選ばれた巫女だったんですけど、ノイさんはもう絶対に巫女なんてなりたくねぇっつって、実はあの手この手で妹のニムさんに押し付けてたっていうのが中盤で発覚します。そういうのもあって、ニムさんの中に迷いが出てしまうんですね。
なんやかんやあったけど、最終的に選ばれたのは自分だと思ってたのに、えっ、てことは何? 押し付けられたってこと?! もしかして私本当はそういう力なんてないんじゃない?!
みたいな。
こういう迷いがあると駄目なんですよね。負けちゃう。
結局マジで負けちゃって、ニムさんはお亡くなりになってしまいます。
で、そのミンさんの奇行がですね、例のバヤンに選ばれた時のやつに似てんな、ってことで、もういっそ代替わりの儀式すっか! みたいな流れになってたわけです。が、母親のノイさんすらもやりたくねぇっつって妹に押し付けた巫女です。娘だってやりたくないのです。娘のミンさんは片道2時間くらいかけて町のハロワに務める現代っ子ですから、こんなクソ田舎でナムナムとお祈りを捧げるような生活はしたくないのです。
ですが、なんかもう色々手遅れでですね、どうにもこうにもならなくなってしまいます。巫女のニムさんが亡くなってしまったのがその儀式の直前だったこともあり、別の祈祷師に依頼します。人もたくさん集めてかなり大掛かりです。
が。
もう止まりません。
ミンさんの暴走が止まりません。
すげぇなこの女優さんの演技力。
結局ね、怖いかどうかって、演者にかかってるんですよ。もちろんストーリーとか演出もあるんですけど、演者の演技力ってマジで大きいんですよ。どんなに作品が良くても演者が大根だったらもう特にホラーは駄目。緊張感がなくなるから。下手だと。
その点このミンさんの女優さんはすごいです。
マジで何らかのアレが取り憑いてるのでは? と思うような演技です。何か途中から犬みたいな、獣みたいな感じになるんですけど、もうマジで獣だったからね。
そんで、普通(?)の悪魔祓い系映画だと、上手いこと除霊出来てハッピーまではいかずとも、何となく収まるところに収まりましたエンドになると思うんですけど、今回の『女神の継承』、まさかの全滅エンドとなっております。
かつて女神にご指名いただいたノイさんも何か覚醒したみたいな感じになるんですけど、やっぱり女神様サイドとしても「いやお前、あの手この手で私を妹に押し付けたじゃん」っていうのがあるんでしょうね、そうはうまくいかなくて。結局、ミンさんにガソリン的なものを撒かれて、生きたまま火をつけられちゃう、っていう。
何が怖いって、そのミンさんの奇行をね、家中に仕掛けた監視カメラでチェックするんですけど、あの、赤外線カメラの映像みたいなのがね、より一層怖いんですよ。目が白く光ってて。こんなのね、夜に観ちゃほんと駄目ね。
二回観たけど。
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