第1876話 ガチのインフル

 インフルにガチも何もねぇだろって思われたかもしれませんが、前回のインフルはマジで詐欺みたいなやつだったからさ。病院で検査してもらったんですけど、あの陽性の場合に線が出るやつね。それがもうっすいっすい線でね。医者せんせいも「う――……ん、まぁ、インフル、だねぇ。薄いけど、うん、インフル」みたいな感じでしたから。そんで案の定、あっという間に症状がなくなって何だこれ?! みたいな感じでしたから。


 が、今回は違います。

 もうガチもガチ。ガッチガチのインフルでした。いま思えば。


 もうほんと、何もかもが『いま思えば』ではあるんですけど、よくよく考えたら、普通の風邪で40℃なんてそうそう出ねぇよな、とか。

 そんで、まぁ、確かに進行のスピードも速いっちゃ速かったな、とか。

 あと、普通の風邪でここまで節々が痛いことってあったかな? とか。


 水曜の午後、喉がガラッガラになって(まだ熱は37℃台)、その翌日、熱が本格的に出始める。その日は一日中結構高熱でフラフラ。この時点でおかしいと気付くべきだったんですよね。


 でも、私にしては珍しく食欲もあったので、『食欲ある=ただの風邪』みたいなアレで、市販薬飲んで寝てりゃ治るだろう、と。


 で、一応ね、良くはなったんですよ。

 熱も下がったんですよ。

 金曜の日中とかね、全然絶好調だった。

 だけどそこでちょっと調子乗ってあれこれやったらまーたぶり返してね。

 喉もめっちゃ痛くて。

 これもしかして普通の風邪じゃないのかな?

 

 娘が溶連菌の診断だったんですよ。

 だけどその後の息子は普通の風邪で、その息子の方からうつったはずだから私も普通の風邪かな? って思ってたんですけど、これもしかして溶連菌だったのでは?!


 そう思って、やべぇ、病院行かないと! と重い腰を上げたわけです。


 で。


 ウチの近くの内科がですね、コ□ナ流行の頃から、発熱症状がある場合は電話を先に入れてくれ方式になってまして。そこで色々説明するわけですよね。ガッラガラの声で。


 そしたら、その電話で受付完了ってことで、あとは順番が近くなったら電話で呼びますので来てください、って。


 それで、ノコノコ行ったわけですよ。

 そんで先生に説明するわけですよね。


宇部「二日くらい前から熱が出て」

先生「エッ? 二日前? 熱ってどれくらい?」

宇部「えっと、最高で40℃です」

先生「エッ?! ……とりあえず検査しようか」


 そらそうですわな。

 二日前から熱出てんなら、その時点で来いよってな。わかる。 

 40℃出たって? だったら即来いや、って話ですよ。わかる。

 私もね、思ったもん。何で病院行かなかったんだっけ、って。


 いや、なんてことはない。

 ただの風邪だと思ってたんですもん。

 もし熱がぶり返してなかったら、あーやっぱりただの風邪だったなー、で終わってたんですもん。

 

 でもこうなったら話は別ですもん。

 病院行くかー、って。


 そういう経緯で来たわけです。

 そしたらあれよあれよと検査ですから。


 その前も口の中を見られたりとかしたんですけど、「溶連菌ではなさそうだねぇ」って。そんで、例の鼻にズボォってやられる検査をしてですよ。


 そしたら


先生「宇部さんね、これ、インフルB型」

宇部「エッ?」

先生「このね、Bって書いてるところに線があるでしょ? これ、インフルB型ってこと。こっちのCはコ□ナ。宇部さんコ□ナじゃないよ。インフル」

宇部「(インフルだったのかよ……)」


 そりゃ40℃も出ますわな。

 ていうか、溶連菌じゃないんかーいって。

 だとしたら誰からもらったやつなのよ。


 いまのところそこが最大の謎だし、さんざん濃厚接触(意味深)してる旦那が大丈夫なのかが心配です。


※濃厚接触=ただのハグです

※そんで、旦那も当然のように感染うつりました

  

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