第1867話 最高の兄
あっという間に3月も終了です。KACだなんだってワーワーしてるとあっという間ですね。もう今年の四分の一が終了ですよ皆さん。
この「今年の◯分の一が終了」って書くと、何かすごい「えっ、もう!?」感が出ますね。
それはそうと、そんな3月最終日は我が宇部家が誇る最高の兄の話をさせていただきに馳せ参じました。
私のTwitter(現X)を見てらっしゃる方はもうご存知の話ですが、実は、娘が熱を出してまして。さすがにこの話がアップされている頃には解熱してると思われますけど。
子どもの熱って、結構簡単に上がったり下ったりするじゃないですか。39℃!? って思ったら次の日にはあっさり37℃台になったりして。病院でお薬をもらったものの、「これマジで飲みきらないと駄目?」ってレベルであっという間に風邪症状が消えたりとか。あっ、でも咳だけは根強かったりしますね。それのための薬か。
とまぁそんな感じなんですけど、今回は少々手強く。いつもなら翌日にはあっさり下がってケロッとしてたりするのに、今回はそこからまたさらに急上昇。熱が下がれば辛うじて食欲も出るのですが、食べられるのはうどん四分の一。ここでも四分の一という数字の登場です。ご安心ください、何の伏線でもありません。
さて、そんな月曜の夜のことです。
子ども達はいつものように20時に自室へ。旦那は買い出しにスーパーとドラッグストアへ行きました(この隙間時間に私は執筆)。少々外の空気を吸って息抜きもしつつ、帰宅したのは22時頃。旦那が帰宅後、二人でのんびり過ごしていた22時半頃。
息子「おとーさん、おかーさん」
息子が降りてきました。
えっ!?
おま、お前!? 寝たはずじゃ……!?
完全にヒーローをやっつけたと油断してた悪役のテンションです。お前、死んだはずでは……! のやつ。
というのも、息子は一度寝るとマジで起きない。さすがにトイレの場合は起きるんですけど、こっちからの働きかけではもう99%起きない。いつだったか、ウチの市の方でも震度5弱くらいを観測した、大きめの地震(東日本大震災ではなく)の時だって、娘は辛うじて起きたものの、息子はまーったく起きませんでした。
その代わり、というのか、娘は朝、めちゃくちゃ寝起きが悪いのですが、息子はめちゃくちゃ寝起きが良いです。直後はむにゃむにゃしてますが、シャキシャキ動きます。
そんな息子が起きてきたのです。
漏らしたか!?
真っ先に考えたのはそこでした。私の視線は彼の股間に全集中でした。しかし、サラッとしている。
息子「妹ちゃん、お腹痛いって言ってる」
旦那「!!」
宇部「!!」
我々は階段を駆け上がりました。
駆けつけると、お布団の中で丸くなっている娘の姿が!
まぁ、結局のところ、Bが出てないのが原因だったんですけどね。ほら、食欲なくてうどんばかり食べてるものですから。こんにゃくゼリーとかも食べてるんですけどね。
何とか頑張ってBを出して、その日は終了。
まぁ、一件落着という話ではあるんですけど。
そう、我々のびっくりポイントは何よりも息子でした。
旦那「息子が夜中にトイレ以外で起きたぞ」
宇部「震度5弱でも揺すっても何しても起きなかった息子が」
旦那「妹のためなら起きるのか」
宇部「最高の兄すぎるでしょ」
と、感激しまくって迎えた翌朝です。
宇部「娘ちゃん、昨日にいにが娘ちゃんのためにパパとママを呼んでくれたの覚えてる?」
娘「え〜? うーん、覚えてなーい(ニヤニヤ」
この反応は確実に覚えてるやつ。
娘「私が覚えてるのはぁ〜、にいにのいびきがうるさかったとかぁ〜、それくらいかなぁ〜?」
お前!
照れ隠しにしてもそりゃねぇだろ。
確かに息子は私に似て鼻が悪いので、結構いびきをかくタイプです。鼻炎の治療中です。
それに人間、誰しもいびきくらいかくから。
だから言ってやりました。
宇部「娘ちゃん、ママはね、君らよりもっと近い距離でパパのいびきを聞いてるけど、全然うるさいとか思ったことない」
娘「えっ、そうなの?」
宇部「そうだよ。パパのいびきなんて兄さんのよりもすごいよ? それがこの距離(顔の隣を指差す)だよ?」
娘「うるさくないの? 寝れるの?」
宇部「全然平気。むしろ『あー、パパ寝てるなー。ふごふごしてて可愛いなぁ』って思って、それを子守唄に寝てるよ」
娘「すごい……」
何か途中から私の自慢みたいになりましたけど、私は無音過ぎても駄目なんですよね。多少騒がしくても関係ない。あとほら、大人になるとあまり静かすぎると怖くて。息してる!? って確認したこともあります。もちろん、ヤバいいびきもあるらしいですけど。心配になったら軽く衝撃を与えて様子を見ます。
ただマジで、40過ぎのおじさんが、乾燥して鼻がピーピー鳴ってるのとか、ふごふごいびきかいてるのは可愛いと思います。娘、お前にもいつかわかる日が来るよ。
来るかな?
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