第1864話 『トリあえず』
何だよ『トリあえず』って!
そんなシャウトがTwitter(現:X)のそこかしこで聞こえた気がします。私もね、ええ、思いましたとも。何だよ『トリあえず』って。どうして『トリ』だけカタカナなんだよ。どんな意図があるってんだおい。
まぁ意図も何も
とまぁ、そういう理由での『トリあえず』なんだろうなとは思うものの、じゃあそれをどう料理するか、って話ですよ。そこはかとないカタコト感。
なので、はっきり言って、パッと最初に浮かんだのは、ロボットでした。ちょっと人間みのあるロボです。結構流暢にしゃべりつつも語尾が「~デス」とかになるような。でも人間みが強いので(たぶんアンドロイドとかそういうやつ)、ところどころ平仮名だったり漢字も混じる感じ。そういうのが浮かびました。
ですが、今回の私のKACはカクヨムコンに出したやつの番外編なのです。そんな突然のSF要素は厳しい。
じゃあどうする、ってことでペットも販売してるタイプのホームセンターの話にすることにしました。そこでは鳥も販売されていて、登場人物の女性が推しの鳥のことを『トリちゃん』と呼んでいる、というかなり無理のある話にしました。これが通用するのがKACよ。
さて、こちらの世界での『トリあえず』ですけども、まぁ、リアルの話ですので普通の『とりあえず』の話にします。
もう『とりあえず』って言われたら「とりあえず生」しか浮かびません。異世界の居酒屋の話でビールのことを「トリアエズナマ」って呼ぶ描写があったと思うんですけど、昔々、異世界からやって来た宇宙船的なアレが地球の上空に停泊(そういうのも『停泊』で良いのかな)してて、商魂たくましい日本人が、その宇宙船内に居酒屋のチェーン店を出してる、っていうのが出て来る小説を書いてたことがあるんですけど(お蔵入り中)、その時、私も「トリアエズナマ」っていうメニューを出してたんですよね。
これね、あの、証明するものなんて何もないんですけど、一応ね、その居酒屋の話を知る前に書いてたんですよ。でも、先に世に出てるのはそっちのやつなので、いやいや宇部さん、そういうのはもういくらでも言えるからね? って話なんですけどね。
ただまぁ、そこを信じてもらえた体で話を進めますけど、私がその居酒屋の話を知ったのは、コミカライズの方なんですね。旦那がTSUTAYAのレンタルで借りてきて。面白い漫画があるよ、って。その時も、あと、まぁいまでもそうなんですが、私ね、紙のラノベって読まないんですよ。交流ある方が出したやつしか読んでないのです。
だから、アニメ化するようなラノベはたいていコミカライズされたやつしか読んでない。旦那がたまにTSUTAYAで借りて来るのです。スキルがネットスーパーのやつも、いま流行りの薬屋のやつも、どっちも原作は読んでません。
というわけなので、その居酒屋の漫画を読んだ時にですね。
「ヤバい! 『トリアエズナマ』、もう既に出てんじゃん! これ私が書いたところでただのパクリじゃん!」
って。
大丈夫、「パクられた! 訴えてやる!」って思考にはなりませんて。
とにもかくにも、そう考えたわけです。まぁそれが直接的な理由ではないし、その宇宙船内の居酒屋がメインのお話ではなく、主要人物が仕事帰りによく立ち寄る、程度のやつだったんですけど、それでもやっぱりお気に入りの設定だったので、そこからなんかやる気が減退してしまって、お蔵入りになったわけです。
あとはまぁ、謎の宇宙船に乗り込んでなんやかんや支店まで出す、っていう強引さが果たして日本人にあるかな? みたいのは正直ありました、むしろ中g……げふんげふん。
というわけで、『とりあえず』に関するエピソードでした。
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