　1860話でですね、「あーあと40話で1900話か、一ヶ月ちょっとかぁ。すぐだな」って思ってしまう自分が怖いですね。なんかもう、時間が溶けるようになくなっていくんですよ。予言しましょうか、そのうち「ヤバイヤバイ、あと2日後に1900話なんだけど、何にも考えてない！」とか言い出しますから。

　そんなことはさておき。

　KACのお題、一個抜けてました。『ささくれ』について書くの忘れてた。

　これ、『ささくれ』じゃないですか。『さかむけ』じゃなくて。私、あの指に出来るやつは『さかむけ』って呼んでるんですよね。だから一瞬「ささくれって何だっけ」ってなりましたね。で、「あー、『さかむけ』かー！」って。

　ただまぁ、『ささくれ』だと、別の意味でも出来るじゃないですか。『心がささくれ立つ』みたいな。

　成る程、色んな捉え方をさせようというわけですな？　順番が前後しますけど、このあと『はなさないで』が出るわけですよ。『離さないで』でも『放さないで』でも『話さないで』でもイケるぞ、みたいな。まぁ、どうにも料理出来ない、意味が一つしかないようなお題よりは柔軟な感じで良いんでしょうね。

　で、『ささくれ』なんですよ。

　ささくれ（さかむけ）って、親不孝とか言われません？　ちょっとよく理由がわからないですけど。

　それで言うと、私もう、めちゃくちゃ親不孝者ですよ。なんか、完全なささくれではないんですけど、予備軍みたいなの、常にいる。もうリーチ状態。その場で立ち上がって、ビンゴ！　って言いたくてウズウズしつつ、他の人達のカードをチラチラ見てる状態。

　それで、ささくれというか、指先の荒れの話をさせていただこうと思うんですけど、私、小さい頃から絵を描くのが好きだったんですね。いまの息子と同じ――ってあそこまでのレベルではないんですけど、とにかく毎日のように描いてたんですよ。

　そのせいだと思うんですけど、小学生の時からペンダコ（？）があったんですよね。ペンダコが出来るくらい描いてたら、いまごろ大層なイラストレーターになってるはずなんですけど、おかしいな、将棋駒しか描いてないぞ。

　右手親指の関節部分の内側と、中指の爪の左手側。常にカチカチでガサガサ。

　で、そのうち実家ルール的なやつで、松清家では小四になると風呂洗い、小五からはそれにプラス茶碗洗い、小六になるとさらにプラスお米研ぎが課される（あとは家を出るまでずっとやる）んですけど、もうことごとく水仕事ね。

　気づけば指先は常にガサガサになってて。もちろんいまの自分と比べたら全然瑞々しいんですけど、指先の荒れ具合だけはたぶんさほど変わらないんですよ。

　で、こないだの『箱』騒動（第1849、1850話）にチラッと出て来た弟ですよ。彼は私よりも5つ下、上の姉とは7つ下で、ことごとく女しか生まれなかった松清家（実は生後すぐに亡くなってしまったけどさらに妹が二人いる）の待望の長男様。

　我々姉妹とね、全然扱いが違って。

　何せ5つも離れてますので、彼が小四の時、私は中三、受験生です。風呂洗いが私から彼に移行するはずなんですが、どういうわけか彼だけは、毎回母親から依頼されてやる感じ（我々は進んでやらねばならない）。

　その後、茶碗洗いやお米研ぎなどのステップに進むはずなんですけど、弟だけは「男の子だから」とほぼ免除状態です。

　だからね、まぁはっきり言って、私は弟が好きではなかったですね。いまはまぁ誕生日のおめでとうメールとかバレンタインとホワイトデーのやり取りくらいはするんですけど、それくらいの付き合いですね。昔はですね、彼の行く末が心配であれこれ言ったりしたんですけど、そしたら今度は「下手に松清ちゃんに何かしたら、（小言が）倍になって返って来る」みたいなのが植え付けられたみたいで、私の結婚式には来たんですけど、子どもが産まれても出産祝いはもちろんのこと、祝いの言葉すらないっていう……。子ども達にお年玉なんてのも当然のようにないです。

　なので私は学びましたね。

　男だから、女だからと育て方に差をつけると後にこうなるな、って。もちろん、男の子と女の子とで、どうしても違いはありますけど、いまの時代、男だから家事しなくても良いとはならないし、女は結婚したら即家庭に入るから仕事しなくても良い、なんてことはないですからね。なので、出来るだけ、その辺の差はつけずに子育てせねばな、と思った次第でございますよ。

　ささくれの話はどこに行ったんだ。

　いやほら、『心がささくれ立っ』ちゃった、っていうね。そういう意味もあるやつだから。

　あっ！　指の荒れといえば、ちなみに私、この年になってやっとケラチ●ミンに手を出したんですけど、私レベルだと、アレでも全然駄目でした！　何かペタペタするだけで終わりました。それともあのペタペタで正解なのかな？