第1842話 『住宅の内見』

 何なんだ、このお題は!

 今回のKACはなんだか一味違うぞ?! などと考えておりますが、皆さんはいかがでしょうか。


 とにもかくにも『住宅の内見』なのです。

 こちらはエッセイですので、とりあえず、KACの内容云々は置いといて、リアルの方での内見のお話をしようかなと。


 いまでこそ、秋田県某市に居を構えております宇部家ですが、以前は転勤族でした。何せ支社が全国にありまして、当時在籍していた秋田支社の責任者は宮崎の方だったりしましたし。とはいえ、よほどのことがない限り、東北から九州へ、みたいなことはないと思うんですけど、たぶんその人は優秀な管理者だったので、秋田を立て直すためにやって来たのでしょう。知らんけど。

 

 とにもかくにもそういう感じでですね、私は秋田→青森→岩手(盛岡)→宮城(仙台)を経て再び秋田に来たわけですけど、当然その度に引っ越しをしているわけです。じゃあ内見はどうしているのか、というと、もう借り上げ社宅ですから、選べません。いや、一応は選べたりするはずなのです。なのですが、その異動先の事務さんの手腕的な部分だったり、提携している不動産とのアレコレもあって、送られてくる物件が1軒しかなかったり、なんていうのもザラです。


 文句は言えません。仕方ありません。

 ですが、こうなると何が困るって、家具の配置です。

 本当にあれやこれやが収まるのかが心配です。


 まだ一人暮らしの頃は家具だってそうでもありませんでしたが、二人暮らしともなると、ベッドだってそれなりに大きいやつですし、洗濯機や冷蔵庫だって一人暮らしのやつよりは大きいです。しかも、二人で異動というのは、もちろん結婚後ですので、青森へのお引越しの時にはまだ息子は腹に収まっていましたが(というか何ならその時点では出来てると思ってなかった)、GO to 盛岡の時には息子もおりましたので、さらに家電もパワーアップしていたのです。


 けれど、内見には行けない。

 我々の手元にある情報はFAXで送られてきた、正直文字も潰れた間取りです。一応ね、書いてるんですよ、ここからここまでで何センチ(センチ単位で書かれてる)とか。だけどね、文字が潰れてるからそこはもうフィーリングよね。フィーリングでわかるかっつーの!


 それで一応、エクセルでね?

 ちまちまと間取りを作ったんですよ。たぶんもっと賢い方法はあったと思うんですけど、私にはそれしか出来なくて。あの、わかりますかね、マス目(セル)をめっちゃ小さくして方眼用紙みたいにして、それで、家具もね、全部採寸して、こう、動かせる感じにしてね? ああでもないこうでもない言いながら配置して遊んでですよ。遊んでんじゃねぇか。


 でもほら、字が潰れてるから。8かな? って思ったら実は3だったとか、そういうのもあったりしてね? 入らねぇの。入らなかったり謎の隙間が生まれたりしてんの。


 一番ひどいのは、その部屋には収まることになってるんだけど、入り口を通過出来なかったパターンね。まさかファミリー用の物件でさ、そこそこの大きさの洗濯機が脱衣所の入り口を通過出来ないと思わないじゃん? もうね、何をどうしても無理なの。斜めにしたらどうとか、そういう次元じゃないの。引っ越し業者さんだってそこはプロだから。何をどうしても物理的に無理ですね、ってわかるのよ。彼らの全力をもってしても無理なものは無理。


 買いに行ったもんね、洗濯機。たぶんどこかでその話も書いてるんですけど。もうね、部屋がらみで一番の衝撃はこれだから。収まるのよ? その脱衣所には。ただ、入り口が狭すぎる。えっ皆さんどうしてるの? 細長い洗濯機使ってるんですか? 細長い洗濯機って何? 二層式のやつ? 何度も言いますけど、ここ、ファミリー用の物件ですからね?!


 まぁ恐らく、それに関しては内見したところでどうにもならなかったでしょうけど。


 とにもかくにも、いまのところ内見することはもうしばらくありませんので良いんですけどね。でも、あの色んな間取りを見たりとか、家具はどんな感じで配置しようかなとか、そういう時間は楽しかったなって思います。引っ越しは二度としたくないですけど。

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