第1834話 参観日でした

 先日、子ども達のPTA参観がありまして(私にしては随分わかりやすいタイトルつけたな)。

 お子さんが二人以上いる方はわかると思うんですけど、時間配分が難しいんですよ。


 まだね? 普通の授業ならまだ良いんです。何とか私がいる時にどうにか活躍してもらえればね、ええ。我が子サイドにも多少はそういう協力をしてもらってね?


 問題は、何らかの発表会とかのパターン。年度末の参観日はその確率が高いので大変危険です。

 ですが今回は大丈夫! この時期は旦那の仕事が高確率でお休みになるのです! というわけで今回のPTA参観は宇部家二人体制! ヒューッ!


 協議(というか子ども達のリクエスト)の結果、娘の方に旦那、息子の方に私が行くことになりました。参観日には滅多に来られない(他の行事は来るけど)パパが見てくれるということで、娘はもうウキウキです。たぶん本当は息子だってパパが良かったに違いないと思いましたが、それでも「僕、お母さん!」と言ってくれた彼の優しさに涙を滲ませつつ、いざ学校へ。


 息子の方は1年の振り返りということで、楽しかったことや頑張ったことの発表と、時間が余ったら紙粘土工作をする、といった内容でした。特筆すべきはやはり彼の可愛さですね。私の姿を認めた瞬間の弾ける笑顔! ねぇ、数時間前至近距離で一緒にご飯食べてるよね? チラチラとこちらを気にしながらかいけつゾ□リ読んでる(まだ若干昼休み)の尊い!


 えー! かっわ! 可愛い! えっ、皆さんちょっと見て? アレね、ウチの長男なんです。そう、あそこでかいけつゾ□リ読んでるの。ねぇ、可愛いでしょう? チラチラこっち気にしてるんですよ、ほら! ママのこと気にしてるんですよ! 


 全世界に生配信してやりてぇ。

 いまだけユーチューバーになりてぇ。

 あのメッセージ性のあるうちわ手作りして来れば良かった。『授業に集中して💋』って。


 ですが一応宇部さんは最低限の常識を搭載してるタイプの大人なので、撮影はしません。というか今回から授業の撮影が禁止になったのです。何かあったのかな……?


 というわけで、やはりどの子よりも息子の発表が立派だったな、という親馬鹿全開の感想一本で旦那との感想戦に臨んだのですが、娘の方はどうやらとんでもなかったようでした。


旦那「娘が教室内の爆笑をかっさらってた」


 パードゥン?

 私の娘が?


 確か娘の方は『ありがとうの会』とかそんな感じの会だったはずです。内容は息子と同じく、一年の振り返りです。ですが、娘からはさんざん、「きつねのダンスを踊る」と聞かされています。お前の一年の思い出のどこにきつねが? と思いましたが、『こぎつねこんこん』の歌詞を少々もじって振り返ったらしく、まぁそれならきつねでも良いか、と(きつねである必要あった?)。


 あちらもあちらで当然のように動画撮影等禁止ですので、口頭で聞くしかなかったのですが、とにかく娘は相当頑張ったらしいのです。私の娘なのに……? と思いましたが、まぁ、旦那の娘でもあるのでね? それにしても、旦那だってそんなタイプではなかったはずだが……?


 とにかくそんな感じでPTA参観は終わりまして。

 それで、その後のPTA懇談会も旦那は娘の方、私は息子の方に行ったんですけども、旦那がね、めっちゃびっくりして言うわけです。


旦那「娘のクラス、学校に行きたくないってごねてる子が5人くらいいる」

宇部「マジか」

旦那「それで教頭とか校長とかが家にまで行って、説得したり、一緒に登校したりしてるって」

宇部「マジかよ」


 まだ二年生だよ? もう学校行きたくないとかあるの?!

 私ですらたぶん二年生の時はまだ学校楽しかったと思うけど。


 ウチの子達(特に娘)がね、いまのところ学校好きすぎてね、そういう子もいるんだ、ってのが全然想像つかなくてね。予想だにしなくて。せめて高学年とかかな? って思ってたというか。


旦那「さらには、勉強もしたくなくて、毎日(親子で)バトルしてるらしい」

宇部「マジかよ」


 たぶんですけど、ウチの子達(特に息子)、進〇ゼミとかああいうのめっちゃ向いてるんですよ。1日〇ページ、毎日やろうね、みたいなやつ。ルーティンにかっちり組み込まれてるから、まぁ、好きではないんだろうけど、やらないといけないもの、ってなってる。娘の方はまだ勉強が楽しい期のようで、楽しんでやってるけど。


 だから何となく、子どもって勉強も楽しいんだな、って思いこんでたというか。


 ほら、ママ友いないから。こういう情報入ってこないから。

 どうやら子ども(小学校低学年)っていうのは、みんながみんな学校が好きなわけでもないし、勉強だってしたいわけでもないんだな、ってことを学びましたね。ウチの子ら、すげぇんだな、って。

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