第1822話 さすがに酷くない?

 またね、なんかすごい映画見ちゃったなって思って、こりゃあ書くしかねぇぞと思い、馳せ参じました。どうもどうも。


 タイトルは『ピラニア』。わかります? あのおっかない魚ですよ。なんかもう、アマゾン的なところの川に落ちたりして「この川にはピラニアがいるんだぞ!」とか叫ばれたらもう死を覚悟するやつ。まずアマゾン的なところに川に行く機会なんてそうそうないんですけど。


 とにもかくにもそんなヤバい魚の話。もちろんホラーですよ。宇部さんがそんなハートフルなホームドラマを観るわけがないのです。いつだって血に飢えているんだよォ。


 というわけで血に飢えたヤバいおばさんが1978年のヤバい映画を見たよ、という話が聞きたい人だけここに残ってくれ! ここをキャンプ地とする!


 さて、それで、『ピラニア』なんですよ。大丈夫、言うほどネタバレでもないというか、宇部さんのいつものアレだから。気になるところをここで吐き出しに来たよ! っていう。


 もうね、何が言いたいかっていうと、


 まずね、π乙パイオツ提供サービスが早い。

 さすがは1978年の映画ですよ。おおらかな時代だったのかな。どうしてアメリカのヤングは夜に水辺(海、川、湖、池、プール)を見つけたら飛び込むのでしょう。そういう習性があるのかな? これ日本人でもそうなんですかね。


「あっ、こんなところにプールが! よっしゃ、服を脱いで泳ごうぜ!」


 ってなる?

 しかも夜なんですよ?

 おまけに今回はプール的なやつです。なんかもうパッと見、ちょっと濁ってる気すらあるプールです。しかもそこ、謎の施設なんですよ。カップルが謎の施設に入り込んで、そんでプールを見つけて、


「よっしゃ、泳ごうぜ!」


 ですから。

 思考がパリピすぎない?

 そんで彼女も彼女ですよ。

 どーしてノーブラでハイキングしてんのよ。あなた、己のクーパー靭帯にどれだけ自信があるわけ? それとも欧米人はその辺もタフに出来てるの? おばちゃんは心配です。近所のコンビニとかじゃないのよ? 山にハイキングだっつってんのによくもまぁアーマーブラジャー無しで臨んだな!? こちとら平地を歩くのだって重力に怯えて暮らしてるんだぞ!?


 そんなこんなで開始数分でオツπパイがポロリですわ。さすがは1978年。


 で、まぁタイトルの通り、その中にいたピラニア的な何か(厳密にはただのピラニアではない)に食べられてしまうわけです。やはりホラーはね、アハーンなことをしたやつから殺られていくのよ。


 それで、もっと酷いのはここからです。大丈夫、πパイだのなんだのではありません。人としてどうなの、ってやつです。何も宇部さんは年がら年中πパイオツがどうこうで騒いでるわけではないのです。中学生男子じゃねぇんだから。


 ほら、そのアベックがね? 行方不明になったから、調査員的な男女二人組が彼らを探しに行くわけです。


 で、その施設にたどり着くわけですけど、なんやかんやでそのプールが怪しいよね、って話になって。


「よし、水全部抜いてみようぜ!」


 って。

 良いですか、ここは施設なんです。施設長とかその辺の人の許可も取らずにやりますから。いっちょ抜いてみようぜって。それで、パッと見用務員さん的な感じの人(管理人さんとかかと思ったら科学者と言ってました)にみつかって止められようとするんですけど、男の方、普通に殴りかかってますからね。いや、そのおじさんも頑張って応戦してましたけど、調査員の方が若いし、男女とはいえ二人がかりですから。どうにかして無理やり水を抜いてしまうんですよ。


 で、そのピラニア的なやつが世に放たれてしまって、近隣の水辺ではどえらい騒ぎになるわけです。


 それでもまぁその二人がね、己の浅はかな行動を悔いる態度でもすればね? それでも死人が出ている以上多少悔いたところでどうだって話ではあるんですけど。


 ええ、こういう書き方でもわかる通りですね。まぁ、そういうことですよね。いや、さすがに途中から頑張るんですけどね。頑張るんですけど。


 ただこの映画、評価馬鹿高いんですよ。4.4だったかな。確かにストーリーも複雑ではないし、バシャーン! ギャー! でわかりやすくて良いです。まだ終わらんぞ的ラストもホラーらしいし。


 ただ、前半は「ちょ、おいお前達!」感がすごいです。

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