第1797話 またなんか燃えてて
創作界隈って、あれですね。なんか常に燃えてるんですね。私が知らなかっただけで、なんか常にそこかしこでぶすぶすと煙が上がってるんですよ。
ただ私は、散々燃えて燃えて燃え上がって、若干収まってきたかな? くらいの時にそれを知ることが多いものですから、そもそもの発端が何だったのかとかよくわかってなかったりするんですけど。
なんかですね、気づいたら、『小説とホラーは相性が悪い』みたいな話で盛り上がってて。
いや、ホラー小説ってあるじゃん? って思われた方が大半かと思うんですよ。私も思いましたから。えっ、ホラー小説とは違うやつの話? って。
なんかよくわからないんですけど、ホラーって小説向きじゃないんですってよ。そうなの?
確か、音がないし、絵も(挿絵程度しか)ないし、ホラー的な描写が難しい?(伝わりにくいだったかも)とかで。確かに、殺人鬼の描写とか難しいですもんね。いや、まだね? ホッケーマスクをかぶって鉈を持った大男が、くらいのやつならわかりやすいと思うんですよ。ただ、みんながみんな、ホッケーマスクを正しく認識しているかっていったらそこも謎じゃないですか。いまホッケーマスクで画像検索してみましたけど、なんていうの、あの、目のあたりが檻みたいになってるガチガチのヘルメットのやつとか出て来たしね?
よく考えたらジェイソンさんタイプのホッケーマスクって、これ、現役で使ってるやつなの? よくよく考えたらアイスホッケーの選手ってこっちのガチガチのヘルメット被ってるイメージだな。えっ、それじゃあジェイソンさんのホッケーマスクって何の競技のやつなの? アイスホッケーじゃないの?!
駄目だ、私がこれから殺人鬼が出るタイプのホラー小説を書くとして、『ホッケーマスクを被り、手には鉈を持った大男が』って書いたとしても、読者様はあの顔ほぼ丸出しのホッケーマスクを想像してしまうかもしれない!
『ホッケーマスクといっても、目のあたりに保護目的のワイヤーが張られているヘルメットタイプのものではなく、象牙色の仮面に無数の穴があいている一昔前のホッケーマスクであり――』
まで書かないといけないってこと?!
これじゃホラーじゃないじゃん! いつもの宇部作品じゃん!
いや、それで良いのか。良いのか? こりゃあ怖くありませんわな!
まぁホラーと小説の相性が悪いっていうか、この場合は私とホラーの相性が悪いだけなんですけども。これは極端な話ですけど、そういうことなのかな、って。ホラー描写をしたくても、怖さを全部文章で書こうと思ったら、すごく大変だし、それでいて、スパッと読者様に伝わるかっていったら、どうかな、みたいな。
とはいえ、ホラー小説っていうのはもちろんあるわけですし、私なんかは結構ホラー文庫のお世話になった口といいますか。あの黒い表紙のやつね、いま思えばあれ、KADOKAWAさんのやつですね、KADOKAWAホラー文庫ですわな。
いや、フツーに怖かったが?
江戸川乱歩御大とか、フツーに怖かったが?
リングもらせんも怖かったし、ユリゴコロも怖かった。ユリゴコロはあれホラーかな?
確かに、音がないとか、絵がないってのは不利なのかもしれないですけど、でも、なんていうんですかね、こう、しん、とした部屋でゆっくりページをめくるあの緊張感ね。あれは小説でしか味わえないんですよ。うわっ、次のページに行くの怖い、でも読みたい、みたいな葛藤とかもですね、あるわけじゃないですか。テレビとか映画はその辺配慮してくれないから。あいつらはもう問答無用で次々いくからね。
なんかよくわからないけど、燃え上がってる(た?)みたいですよ、というご報告でした。
あっ、ちなみに私がホラーを書くことはないと思います。宇部作品とは完全に相性が悪いので。知的な文章とホラーはマジで相性が悪い。
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