　まーたね、サメの映画見て。

　ウィジャ・シャーク２も途中の癖に別のサメ映画見ちゃって。これがね、まーたクソ下品なやつでね。

　ただまぁ、サメ映画ですから。多少はクソじゃないとね。そっち方面に振り切ってくれないと。サメにそんな上品さは求めてないんですよ、こっちは。

　シャワーか？　ってくらいにジャバジャバと血が出るとか、キャッチボールするくらいに臓物がひゅんひゅんと飛びかうような、そんなのを求めてるんですよ。

　が！

　別方面に汚（きたね）ぇ。

　あと、肝心のサメがいよいよいもって着ぐるみ！

　そんな映画、『ハウス・シャーク』のお話をしに来ました。

　というわけで、今回も宇部さんの映画クソレビュー回！　クソ映画のレビューではありません、私のレビューがクソ、って話！　それでも大丈夫って人だけついてきてくれ！　いやまぁ、クソ映画ではあるんだけど。

　ざっくり言いますね、何でかわからんけど、家の中にサメがいる！　やっつけようぜ！　以上！

　昔の２ちゃんねるかよ。今北産業（『いま来た、三行で頼む』の略）かよ。

　まぁとにもかくにもそういう話なのです。

　それでですよ。まずはその『別方面に汚い』の話。

　最初の被害者はシッターの女性なんですけども、どういうわけか素っ裸で便座に座ってるわけです。そこで襲われるんですけど、そのサメ、便器の中にいましてね。まぁ――……、そうなれば、狙うところはその、お尻ですわな。

　ほんとね、その、ちょっとだけ、ちょっとだけで良いので、想像してみてほしいんですよ。次トイレに行く時にでも想像してみてほしい。男性は大の時にでも。

　まぁ裸云々は置いといてね、まぁズボンとパンツおろして座ったとして、ですよ。そんでその中にサメがいるとしてですよ。食われる、って考えたら、まぁお尻一択なんですけど。どうでしょう。サメのあの口の形状から考えてですよ？　かぶりつけると思います！？　先端部分が刺さるだけでは？　なんていうの、あの、鼻？　アイツが邪魔しない？

　でその家のご主人が助けにトイレに飛び込むとですよ。全身血まみれになったシッターさんが便座に座ってるわけです。

　食われているのは、尻だけのはずなのに、全身血まみれなのです。どういうこと？！　何がどうなって全身血まみれなの？！　その便座からちょろっと出てる長いやつはもしかして腸？！　

　結局彼女は便器の中に引きずり込まれるのですが、そこから中に落ちることなんてあるかな？　いくらお尻からがぶがぶされてるといってもさ？！　だとしたら身体が柔らかい人なんて、年間数十人くらいは便器の中に飲み込まれてるでしょ！？

　それでですよ。

　何が下品って、やっぱりほら、ホラー映画ですから、カップルがアハーンな展開になると襲われるのはもう定石なんですよ。なんですけど、たぶんこの監督、『尻』が好きなんですよ。次の犠牲者となるカップルはですね、リビングでそんなような展開になったところを襲われるのですが、それがちょうど男性が女性の尻に指を突っ込んだところだったみたいで、後に彼は若干残った状態で自宅内に転がることになる（サメも全部食ってやれよ）のですが、指にはまだ彼女の肛門の一部が……。肛門の一部って何？

　そんでもって、もうとにかく低予算だっていうのが顕著でですね。さっきも書きましたが、サメが完全に着ぐるみです。回想シーンとかですらない。もう完全に着ぐるみ。リアルなやつでもなんでもない。高校の映画サークルか？

　そして、この映画、１時間50分くらいあるんですけど、開始20分くらいで明らかに出る映画を間違えてないか？　みたいな風貌の『ハウスシャーク』の駆除専門家が出て来ます。めっちゃやってくれそうなおっさんです。えっ、こいつとの死闘で1時間半使うの？！　とハラハラしましたが、ご安心ください。びっくりするほどあっさりやられました。

　結局、なんかアル中のヒゲ男が出て来て三人で仲良くサメ退治！　という展開になるんですけども、要所要所で、『放尿中によそ見をして、仲間の顔にかける』、『しかもその尿の量が尋常ではなく、サメの登場にあっけにとられている間もずーっと出てる』、『なんやかんやで鍵を飲み込んでしまったアル中のヒゲの尻から鍵を取り出そうミッション』といった、とにかく下品な展開が目白押し！

　あと、よくわからないのが、ちょいちょいインスタっぽい画像が上がるんですよね。『これからサメ退治！』みたいな。そんなんやってる場合か。

　とにかく、予算のない映画サークルがめっちゃ頑張って作りました！　感がすさまじい映画です。なのにAmazonレビューはまさかの3.1！　意外と高いな？！

　そんで2を匂わせるエンドもやめろ！