第1633話 ウルトラマン全員
今日もですね、宇部夫妻の車内トークからお届けしたい。なんか今回のドライブ(ドライブっていうか、息子の通院)は、なかなかネタになる話が多かったんですよ。ついつい話が弾んでしまうわけですね。旦那がね、聞き上手だから。
「ちょっと松清子うるさい。甲子園が聞こえない」
みたいなタイプだったらもう私は貝のように黙るしかないですけど、そんなことは思ってても言わない人なのでね。その辺がもうあの息子君のパパですよね。いや、こんなパパだからあの息子になったのか。まぁ良いです。
これはですね、帰りでのお話なんですけど。
行きはね、息子はパパのスマホを借りて動画を見てたんですよ。目的が病院なので、夏休みでしたけど娘はばあちゃんちでお留守番だったものですから、スマホだって独り占めです。だからてっきり帰りも動画を見るのかな? って思ったらですね、帰りは音楽が聴きたいとのことで。それで、ウルトラマンメドレーを流してたんですね。つけたらちょうどウルトラマンレオの後期OPで。余談ですけど、私は前期OPの方が好きです。
それで、まぁしばらくウルトラマンを流してですよ。それにちなんだ話なんかもしてですよ。ゾフィー兄さんの曲も流れたりしてですね、「やっぱり令和の時代になってもゾフィー兄さんが助けに入る時はこの曲流れんのかな」みたいな話をしたりしてね。
あのね、ゾフィーの曲って、少年少女合唱団のやつなんですよ。ゾフィーっていうか、ウルトラマンもそうなんですけど。
ちなみに他の昭和ウルトラ戦士も合唱団率が高いんですが、メインボーカル(っていうのかな)は大人っていうか、大人の声が混ざってるんですよ。でも、ゾフィーとウルトラマンは少年少女合唱団なんですよ。平成~令和のウルトラマンがスタイリッシュな曲をバックに戦う中、少年少女合唱団を背負って助けに来るんか?! って。えー、タイガとかZとかどうだったっけ。そもそもゾフィー兄さん来たっけ? ていうか、兄さんじゃねぇか、隊長か?
そんな話をしていたんですよ。
そこでね、ふと思ったんですよ。
ほら、だいたいウルトラマンって、科学特捜隊とか、ウルトラ警備隊とか、MAT、TAC、ZAT、MAC、UGMみたいな地球防衛チームの隊員が変身するわけじゃないですか。実は隊員だけど、そこは隠して変身して戦うじゃないですか。平成のは詳しく知りませんけど、大っぴらにバラして戦ってる人もいたりするんでしょうか。まぁそれは良いです。とにかく隊員じゃないですか。いまはなんと隊長自ら変身してますけど、とにかくその隊の中に光の巨人がいるわけですよ。
もうさ、いっそ実は全員がそんな感じでウルトラマンだったらどうだろう、って。隊員が、全員ウルトラマン。もちろんそれぞれ隠してるわけです。メインとなる主人公のウルトラマンはいるけど、そいつがピンチになるとどこからか別のウルトラマンが現れるわけです。でも別に顔見知りでもないし、仲間かどうかもアレだし、でも助けてくれるし……? みたいな。で、回を増すごとにどんどん他のウルトラマンも出て来るわけです。女性隊員ももちろん変身します。
だからもう下手したらね、そのチームが全員変身してるパターンもある。地上の救助活動どうなってんのよ。でもほら、まさか自分以外の隊員もウルトラマンだなんてみんな知らないから。もうどんどん変身しちゃうから。
そんで最終回はもちろんカミングアウトですよ。
ウルトラマン①(ABC表記にしようと思ったけど、ウルトラマン
ウルトラマン②「な、なんだって!? ということはいままで俺達を助けてくれたウルトラマン①って」
ウルトラマン①「俺なんだ。みんな、黙っててごめん!」
ウルトラマン②「ごめん、この流れだから俺も言わせてもらうけど、実は半年前からちょいちょい出てるウルトラマン②、あれ、俺なんだ」
ウルトラマン①「な、なんだって!?」
ウルトラウーマン③「ごめんなさい、私も良いかしら。こないだ二人がめっちゃ負傷した時に手当しに来たウルトラウーマン、実は私なのよね」
ウルトラマン①&②「「な、なんだって!?」」
ウルトラマン④「あ――……すまん、それをいうなら実は私もだな、君達がピンチのピンチの時にサッと現れて光線打ってた。いままで黙っててすまん」
ウルトラマン①&②&ウーマン③「「「隊長?!」」」
本当はもっと隊員は多いんですけど、この辺でやめときます。
そんで、なんやかんやあってカミングアウトした後は、やっぱりこう、ガッと、手を組んでですね、同志よ! みたいな感じで、全員で変身します。もう何なら合体とかしても良いかもしれません。
キャッチコピーはそうですね、「全員がウルトラマンだ!」。これでいかがでしょう。タイトルはなんだろ、ウルトラマンオールとか?
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