第1634話 最強と最弱

 今日もね、旦那との車内の会話からお届けしたい。いやー、今回のドライブはネタが多かったです。


 眠気防止にということで、長距離運転の際、旦那は必ずフリスク的な清涼菓子を食べます。あの手のスースーするラムネ菓子って、昔は、ほんとちっちゃかったじゃないですか。まぁ、いまもそういうのも売ってますけど。でもいまって、なんかちょっとデカいのもあるじゃないですか。食べ応えがあるし、長持ちするってことで、旦那はそっちの方がお気に入りのよう。


 それでですよ。


 その日もフリスク的な清涼菓子を鞄に入れていたので、旦那からの「松清子、フリスク(※便宜上フリスクにします)一粒ちょうだい」の言葉で、さっとご所望の一粒を取り出します。


 ちなみにその時の『フリスク』、パッケージに『最強』とかそんなことが書かれてて。何が最強って、その清涼感ですよ。フリスク史上最強にスースーしまっせ! ってことらしく。なので、いつもは三粒くらい一気に行くんですけど、既に最強の力を知っている旦那のオーダーは一粒でした。


 最強フリスク三粒に日和ってるやついる? いねーよなぁー?


 そう煽りたい気持ちもあったけど(元ネタを知らんくせに)、確かにこれを三粒は死ぬる。


 それでですよ。

 私はフリスクを実はもう一つ持ってて、それは自分用のあんまり辛くないやつなんですよね。ケースもピンクで、ほんと全然辛くない。なので、「良夫さんの方が最強なら、私のは最弱だね」なんて話をしててですよ。


 この最強とか最弱って、ほら、ラノベによくある展開じゃないですか。


宇部「このさ、『最強』とか『最弱』って言葉を見るとさ、昨今のラノベを思い出すんだよね。よくあるじゃん、『最弱』のスキルと見せかけて実は最強でした、っていうさ」

旦那「あーあるある。最弱だと思って、使えねぇっつってパーティーを追い出されてね」

宇部「でも実はすごいんだよね」

旦那「そうそう。そいつが抜けた後で新しい人を補充するんだけど、『無理ですよ。全体に完全回復魔法なんて!』『無理なわけないだろ。あいつは簡単にやってたぞ?』みたいなさ」

宇部「あるある。あまりにもさらーっとやってたから、何かすごいサボってるみたいに思われてたみたいな」

旦那「そう、でも実はそんじょそこらの治癒師が束になっても敵わないくらいのとんでもない力を持ってたりして」

宇部「そんで焦って『ま、まぁお前がどうしてもって言うならもう一回仲間に入れてやっても良いけど?』とか言ってな」

旦那「その頃にはもうSランク冒険者のパーティーに入ってたりして」

宇部「もう、容易に想像つくわ。読んだことないのに(笑)」


 そう、読んだことはないんですよ。

 思い出すとか言っといて、よくよく考えたら私、小説はもちろんのこと、漫画ですら読んだことないんですよ。もちろんアニメも見てない。なのに何かもう想像出来ちゃう。


旦那「とりあえず追放パターンだとさ、そんな感じで前のパーティーよりもランクが上になってザマァのパターンか、俺を馬鹿にしたあいつらに復讐してやる! からの闇落ちパターンかなって思うんだよね」

宇部「成る程。私それなら闇落ちパターンが良いな。やっぱり一度は闇落ちしてもらいたい。世界を滅ぼす勢いで堕ちてほしい」

旦那「良いね」


 良いね、じゃないのよ。


 もうあと一歩で「え~? 書きたーい」とか口走るところだったっつーの。危ない。危うくこの流れで書き手側であることをカミングアウトするところでした。これが旦那の作戦なのだとしたら恐ろしいことですよ。


 えっ、やっぱりバレてるのかな?!


 ていうか! 今日は8/11じゃないですか! 山の日! そして我が最推し声優さんである谷山紀章さんのお誕生日です! くそっ、何かそれにちなんだ話を書けば良かったけど、ちなんだ話なんて何もねぇ!

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