前のエピソード――第1513話　気のせいかもしれないけど

　やっとわかったんですよ。

　まぁ大抵の場合、いきなりこんなことを言うやつは何もわかってません。なので私もわかった気になっているだけで、実際はなーんにもわかってない、的外れの可能性もあるんですけども。

　骨格診断ですよ。『ウェーブ』『ストレート』『ナチュラル』と三種類ある骨格です。

　このエッセイで何度かワーワーしてたので、覚えてらっしゃる方もいるかと思います。

　この三つをざっくり説明しますと、

・ウェーブ（華奢なカーヴィーボディ）

→身体に厚みがなく薄い、下重心

　柔らかな質感

・ストレート（厚みのあるメリハリボディ）

→身体に厚みがあり、上重心

　ハリのある質感

・ナチュラル（骨、関節がしっかりしたスタイリッシュボディ）

→関節や骨格の大きさに特徴が出る

　肉感的ではない

　とのことです。

　これがですね、まぁちっともわからない。

　世界一わかりやすい～っていう動画を見て、一度はわかった気になったのです。私はたぶん平胴だし、諸々の特徴も何かそんな感じするから、よし、『ウェーブ』だな、と判断していたのですが、ここへきて、『ストレート』の疑惑が出て来たのです。

　というのもですね、いまのトレンドっていうんでしょうか、何かやたらとビッグシルエット的なの流行ってません？　ドロップショルダーっていう、肩の切り替えが二の腕くらいの位置にあるやつとか。

　私、ああいうの着ると、なんかめちゃくちゃデカい人になるんですよ。肩幅は標準というか、むしろ少し小さい方だと思ってたんですけど、なんかすんごいたくましい人になる。おかしいな、あの手のやつって、あえてビッグなのを着ることで華奢さみたいなのを際立たせるとか、そんな目的なんじゃないの？（違うかもしれないけど）

　鍛えすぎたか？

　そう思いました。

　隠しきれないマッスルがそうさせているのか、と。

　だけれども、脱いでみるとそうでもない。

　華奢ではないけど、かといって、ムキムキしているわけではないのです。

　と、ここで、『世界一わかりやすい～』の動画でユーチューバーさんが言っていたのを思い出しました。

「骨格ストレートさんは、肩の位置が合っていない服はやめた方が良い」

　こういうことか！

　どうやら、二の腕の外側（？）に肉がつく骨格なので、肩の位置が合っていない服を着るとボリュームが出てしまい、大きく見えるのだそうです。

　これでね、やっとわかりました。

　私の骨格タイプは『ストレート』のようです。

　確かに、肌の質感もですね、旦那と比べると、ちょっと硬いんですよ。それをハリっていうんだろうな、って。旦那の肉質はですね、ふわふわで柔らかいんですよ。それ比べると、私の肌はパンと張ってる感じ。

　じゃあ、そんな骨格ストレートさんはどんな服を着れば良いのか、って話なんですけど、昨今のトレンドであるビッグシルエットとか、ドロップショルダーはさっきも書いた通り、上半身にボリュームが出るので駄目。なので、セットインスリーブという、肩の位置がぴったり合ったものを着ると良いそうです。

　それから、首が短めの人が多いため、首が詰まっている服も駄目。Vネックとか、ちょっと襟元が開いたデザインのものがお勧めで、しゃわしゃわ、ひらひらした生地ではなく、張りのある素材を選んだ方が良いようです。イメージはね、出来るOL。おいおい、パートのおばちゃんだぞ？

　これでね、思い出したのがウェディングドレス選びなんですよ。

　もう13年も前になりますけど、何か、いかにも！　っていう感じの、レースふりふりゴージャスなやつが全く似合わなかったんですよ。やっぱり何かデカい人になっちゃって。

　それで結局、装飾は胸元のお花だけ、っていう、シンプルでつるんとしたマーメイドラインのドレスにしたら、まぁきれい（当社比）。実母にも写メしたんですけど、ゴージャスなやつはかなり不評で、マーメイドのやつは好評でしたね。ただ、着こなすには身長がもう笑っちゃうくらい足りなくて、12㎝のヒールを履いて臨みました。補正下着の甲斐もあって、モデルさんみたい、と褒められたものです。

　というわけで、自分の骨格がわかりましたんでね（プロの人が見たら違うかもですけど）、次はアレかな、って。肌タイプ。あのブルベとかイエベとか、スプリングとかオータムとか、そういうやつ。今度はこれで似合う色を探すんだ！