第1438話 レトロ
いまウチにファミコンあるんですよ。
違います。ゲーム機は何でも一旦『ファミコン』って呼ぶおばちゃん(おばあちゃん?)特有のあれではなくて。そんでまぁ、厳密にはファミコンではなくて、『ファミコンソフトも使えるし、そのゲーム機自体にレトロゲーム(っぽいやつ)がたくさん入っているゲーム機』です。
今年の職場の初売りでですね、それが2000円で売ってまして。別に店員だからこっそり除けておいて――なんてこともなく、普通に初売り行ったらまだ残ってたので買ったんですよ。おかしいな、我々の予想では開店と同時に売り切れる予定だったのだが。
という経緯で買ったやつなんですね。そんで、中に入ってるレトロゲームっていうのは、本当に昔に発売されてたやつなのか、はたまた、それらしく作ったやつなのかわからないんですけど、とにかく有名なゲームとかは入ってなくて、なんかこう、昭和の人間なら「あーはいはい、こんな感じこんな感じ」って懐かしくなるような雰囲気のやつでした。それが100個くらい入ってるのかな?
とにかく、2000円ならすぐに壊れてもまぁまぁ悔しくないし、お正月の期間、実家にも行けなかった(お姑さんコ□ナ療養)ので、自宅で楽しめるようにってことで買ったやつなんですよ。
そんで先日、旦那と秋田市に行く用事がありまして、ハードオフに寄ったんですね。
ファミコンソフト、売ってるんじゃない? って話になって。
そしたらね、あったんですよ。数も種類も少なかったですけど。スーパーマリオブラザーズと、マリオ3。どっちも500円くらいだったかな。箱も取説もなくて。
早速買って、やってみたわけです。残念なことに3の方は全然駄目でしたが、1の方はね、ちゃんと出来て。たまーにバグるんですけど、まぁそこはご愛嬌ってことで。
で、さんざん平成と令和のゲーム機(任天堂WiiとPS4)で遊んできた、平成生まれの息子の、ファミコンマリオの感想がこちらです。
息子「なっつかしー!」
懐かしくはないのよ。
むしろそれは我々(昭和50年代生まれ)の感想なのよ。君はね、影も形もなかったのよ。何ならその後の展開如何では君、存在しなかったかもしれないのよ。
何でしょうね、動画とかで見たのかもしれません。しれませんけども、お前、齢10歳で1985年のゲームやって、懐かしいって。
まぁ良いです。マリオは任天堂Wiiが彼のファーストマリオなんですけど、こちらのファミコンマリオもお気に召した様子。
で、これはファミコンのマリオをプレイした方にしかわからないやつなんですけど、1-2ですよ。あの地下の面です。天井をね、歩けるんですよ。高いところに登って、天井のブロックを壊すと、上がれるんですよ。そこをね、ダーって進むとワープ出来るゾーンに着くんですけど。
その途中でね。
画面上部に表示されてる獲得コインのアイコンのところにマリオを合わせると、股間の隙間にそのコインがちょうどおさまって、股間が金色に光るんですね。
キンタマ○オですよ。やべぇ。伏せるところここじゃないですね。キン○マリオです。遅ぇわ。
偶然にもその技(技でもない)を!? やはり昭和の子も平成の子もやることは同じなのね!?
ほんの少し感動しました。
すると息子は言ったのです。
息子「『キン○マリオ』だよ!」
知ってんのかい!
お前、キン○マリオ知ってんのかい!
そんな可愛い顔でキン○マリオとか言うんじゃないよ!
誰だ教えたやつ! どこのyoutuberだ!
私の可愛い息子になんてもん教えてくれてんだ!
あと、予測変換で『キン○マリオ』が出てくるこのスマホも何なんだよ!
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