第1402話 使用法をよく確認しよう
カクヨムコン、盛り上がってますか?
私はね、盛り上がってます。いえいいえい。
ランキング的な部分では一切盛り上がっておりませんが、気持ちの上では盛り上がってます。
それでですね、ここ最近、ぐっと冷え込んで来たじゃないですか。冬が好きと言ってもですよ、室内の寒さに関してはほんともうどうしようもないといいますか、そろそろ諦めの境地ですよね。部屋全体を温めることはもはや無理。局所的に温めて凌ぐしかないわけです。
そこで今年もお世話になっているのが、カイロですね。宇部さんは自宅でもカイロを貼って過ごしております。
それでですよ。
そういえば昨年、私は靴用のカイロも買ってみたんですよ。ほら、末端が冷えるのでね? だけど、結局そう大して使わずに年をまたいでしまったのでした。
そう大して使わなかったのには理由があります。
あのね、使い方をわかってなくて。
よく知りもしない癖に買っちゃってね。
いや、私もですよ。
貼るカイロとの付き合いはそこそこ長いわけです。これまで色んな所に貼って来ました。背中が突っ張る時には、温めると楽になるということで、その部位に貼ったりもしていました。ところが後に、「カイロは心臓の近くに貼ってはいけない」ということを知ってですね、やべぇ、もろ心臓の裏じゃん! と慌てて止めたりして。心臓は機械でいうところのバッテリーなので、バッテリーを温めたらどうなるかわかるよね? みたいなことのようです。確かにな。
とにかくですね、そういう感じで上手く付き合ってきていたんですよ。
そこへ、「足が冷えるから、足用のカイロも貼ってみようかな?」という話になったわけです。この辺はごく自然な流れとみて良いでしょう。
で、早速買ったわけですね。箱でね。30枚くらい入ったやつかな(確認してみたら15足でした)。
早速貼ってみました。
本来は靴の中に貼るようですが、家の中で使いたかったので、靴下の上から足の裏、それも指先の方に貼ってみました。やはり身体の先が一番冷えるのです。
おお、良い感じに温かい。
温か――……いや、
何か思った以上に熱いのです。
おかしいな、最高温度41℃とかのはずなのに、どう考えてもこれがお風呂の温度だったら「湯が尻に噛みつく」どころの騒ぎではありません。江戸っ子も尻丸出しで逃げ出す熱さ。
どういうこと!?
と袋をチェックしてみますと、(靴に)貼ったら直ちに靴を履くように、と書いています。恐らくは、あんまり空気に触れさせたらまずいのです。ほら、カイロって、空気に触れて発熱するやつですから。靴は服と違って足と密着しますし、そんなに空気の流れがないんでしょうね、だからたぶんちょっとの空気で温まるようになってるんじゃないかな、って。
それなのに、空気に触れ放題の環境に置いたらどうなるか。
もうフィーバータイムよ。
体感的にはね、50℃くらいあったと思う。たぶん。
それでおっかなくなって大して使わなくなったんですよ。
いや、靴の中で使えよって話なんですけど、私は部屋の中で足を温めたいんだ!
それでですね、まぁまた寒い季節がやって来ましてね、再トライですよ。
そうだ。スリッパに貼ってみたらどうかな? 熱くなったら脱げば良いんだし、それで、また寒くなったらちょっと履いて、熱くなったら脱いで、を繰り返せば良いのでは?!
天才かと思いましたよね。
もう天才の発想でしかないわ。
早速実行に移しました。
かなり熱いですが、履いたり脱いだりを繰り返して、なかなか良い感じです。
調子に乗った私は、タオルに靴用カイロを貼り、それを愛用している椅子のシートクッションの下に敷いてみました。さすがに直に座ったら絶対に火傷するので、薄いシートクッション越しならちょうど良いのでは、と。ここでも1%のひらめきが炸裂したのです。脳内では完全にエジソンでした。
それでもまぁまぁ尻の方はなかなかホットだったのですが、悪くないな、などと思っているうちに、スリッパの方は冷たくなってきました。5時間くらいしか持たないのです。それに、通常とは違う使い方だからか、あっという間に熱を出し切ったせいもあるのかもしれません。ちょっと早めに冷たくなりました。
で、剥がそうとしたその時です。
冬用の私のスリッパはちょっともふもふ仕様です。そこまで毛足は長くありませんが、手触りの良い毛布みたいな素材です。
禿げた?!
そう思いましたでしょう?
違うんです。
確かに全然剥がれなくて難儀はしました。
でも、禿げたのは、スリッパの方ではありませんでした。
カイロの方が破けたのです。
カイロは使用法をちゃんと確認しよう。
いや、だとしたら冬用のインソールでもこうなるのでは?!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます