第1392話 まーた中途半端な他薦を

 いよいよ雪も降る季節になりましてですね、そろそろ靴を新調しようか、ってことになりまして。


 基本的に移動手段が徒歩orチャリの私にとって、靴というのはいわばタイヤ。つまり、そろそろ新しい冬タイヤに買い替えようかしら、という話なのです。


 それでですよ。

 もう冬場はですね、余程のことがない限りは長靴ですね。一応、パッと見はブーツっぽいデザインなんですけど、近くでよくよく見たら長靴。良いのよ、それで。だけど、旦那とお出掛けの時は、ちょっと見た目がそれなりのやつを履きます。車で移動する時はそういうのを履くのです。だけど、仕事の時とか、市内をうろつくとか、そういうのは長靴ですよ。これがアラフォーのおばちゃんなのよ。だって秋田の雪、水っぽいんですよ。


 で、いま履いてるやつがですね、冷静に考えてみたら10年選手で。いや、サバ読みましたわ。15年以上付き合ってますわ。まぁ、まだ履けるっちゃあ履ける(穴はあいていない)んですけど、履き口の合皮の部分がぼろぼろになって来ちゃってさすがにみすぼらしいので、いよいよ買うか、って。重い重い腰を上げたわけです。


 で、ちょっと試し履きしてみたんですね。Sサイズを。ええ、宇部さん、足が小さいんでね。といっても、冬は厚手の靴下も履きますし、ズボンの下にも色々履きますし、意外とキツかったりもするんですよね。なので、ネットで買うのはやはり不安で。


 そしたらね、でっけぇの。

 これがSとかぜってぇ嘘だろ。

 そう思って確認しましたが、Sでした。


 成る程、厚手の靴下やその他防寒下着などを見越して大きめに作られているんだな。正直いまの状態が着込み度としてはマックスだが、これ以上小さいのがないのならば仕方がない。買おう。中敷きを入れれば調整出来るし。


 と脳内で考えてですね、そういや、って思い出したんですよ。


 この『大きい靴でも中敷きを入れれば調整出来る』ってやつ、私、靴屋さんで幾度となく言われてきたんですよ。大抵ちょうど良いやつがないものですから(足は小さいが幅やら甲の高さの関係でSだと小さくMだとデカい、みたいなことになる)、店員さんが苦肉の策みたいな感じで言ってくるんですよ。


「中敷き入れれば調整出来ますから」


 って。

 そっかー、ってことで勧められた中敷きも一緒に買って、それをセットして履くわけですけど。


 調整出来た試しがないんですよね。

 だいたい、そういう靴ってパンプスなんですよ。スニーカーとかじゃなくて。だってスニーカーならね? 別にバリバリ運動するとかでもないわけですから、多少大きくても、そこは紐をギュってすればまぁ何とかなるんですよ。パンプスはその辺どうにもならないから。甲とかぱっくりあいてるから。


 中敷きを入れてね、底が少し厚くなることで、確かに指の付け根っていうんですかね、あの辺りはキツくなりますけど、余りまくってる爪先部分はどうにもなってないんですよ。そんで、底が厚くなった分、靴そのものは浅くなるわけですよね。なんか余計にカパカパするというか。


 えっ、もしかして中敷きを丸めて爪先に突っ込めって話?! って。いや、そんなわけないんですけど。結局ね、スポンジとか切って爪先に詰めましたもん。


 ほんとね、この足に合う靴はねぇんか、ってね。そりゃね? フルオーダーで作ってもらえたらぴったりなんでしょうけども、長靴ですからね。長靴なんてものはアナタ、履く側が合わせてナンボみたいなところあるから。

 さて、そんなこんなで今回は靴のお話でしたけど、靴のお話といえば、そう! これですよね!


『靴(くつ)職人と蔑まれていた男爵令嬢ですが、婚約破棄されて世間体を気にしなくてよくなったので靴作りで実家の借金返済にはげみます!(綾束 乙)』

https://kakuyomu.jp/works/16817330649902322262


 いまだかつてこんなに導入が長い上に雑な他薦があったでしょうか。前代未聞でしょ。内容にすら触れてねぇ。いや、この方式ならエッセイも書きつつ、他薦も出来るなって思ってですねゴニョゴニョ。いや、マジで最初は靴の話だったんですよ。で、「あっ、ちょうどいま靴職人の話読んでるじゃん! 宣伝しよ!」って……。何せ綾束さんの作品ですからね。安定して面白いですから。それは間違いない。ニヤニヤしながら読んでます。


 何の効果もないやつでほんと申し訳ないんですけど、まぁ、私が宣伝せずとも、確実に読まれてますから、ええ。

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