第1336話 どちらを取るか
寒くなってきましたね。
いや、寒くなってきたな、と思えば何だかめっちゃ暖かかったりもして、おい、どっちなんだよ! って脳内のツッコミが騒がしい今日この頃です。
季節の変わり目というのは、着るもので困りますね。子ども達の衣替えはまぁまぁ終わったんですけども、今度は私の衣替えがね。とはいえ、大人ですから、そうそう成長も致しませんので、新しく買うというよりは昨年着ていたやつを引っ張り出すってだけではあるんですが。
それでもさ、見るくらいなら見たいじゃないですか。まぁ、懐事情的にユニクロとかGUなんですけど。ただ、見るだけ見て、あーでも送料かかるしなー、似たようなやつ持ってんなーってやめるんですけどね。とにかく見たいだけの人。
毎年毎年そんな感じで結局何年も同じ服を着てたり、それでも一応学校のイベントとかにはそれなりのを用意したり(ただ単に新しいというだけで別に高い服ではない)しますが。
さて、アラフォーともなりますと、何かもうだんだんおしゃれというか流行はまぁ良いかな的な感じになりつつあるんですが、それでもいま悩んでることがありまして。
それが、パンツです。
違います。
いよいよ宇部さんもズボンのことを『パンツ』って言うようになったのね、おしゃれ!(おしゃれでもない)って話ではありません。
ふつーに下着のパンツの話です。
ほら、このエッセイでね、報告したじゃないですか。Tバック履き始めました、って。こうやって書くとあれですね。『冷やし中華始めました』みたい。
冬になってもTバックを履くかどうかの決断を迫られているんですよ。ケツだけに。ケツだけに、って書くかどうかは、正直ギリギリまで悩みました。
「宇部さんなら書くと思った」
「書いてこその宇部」
「待ってました」
私の読者様ならば、この辺りの反応をくださるかな、とも思ったんですけれども、私だって、深田恭子ちゃんや安達祐実ちゃんと同世代なんですよ。あの二人が「決断を迫られているんですよ。ケツだけに」とか言うと思います? いま調べたら柴咲コウさんも同世代ですよ。絶対言うわけない。
まぁ、書いてこその私であることは間違いないので書きましたけどね。
そう、それでですよ。
Tバックどうすんの、って話。
好きにしろよって全米がシャウトしそうな話なんですけど、まぁ聞いてくださいって。ネタがないんですよ。
履きたいんですけど、履きたいんですけども、寒いんじゃないかなって。何せそこに布がないから! 尻って、どうしたって脂肪が多いじゃないですか、特に女性は。だからね、そこがガッツリ冷えると、そこから全身が冷えるみたいな話を聞いたんですよ。逆に尻を暖かくすればカイロ的な役割でも果たしてくれるのかな? とにかく風邪を引きにくくなる、みたいな話だったんですよ。
そりゃあね?
たかだかパンツ一枚ですよ。
そんなペラッペラの布一枚で? みたいな話ですけど、こちとらその布一枚がないだけで偉い解放感を味わってきたわけですから。
つまりは、そう、解放感を取るか、暖かさを取るかって。
ただでさえ冷え性ですから、たかが布一枚と言えども侮れないわけです。だけれども、この夏、そこに布がない生活を送ってきた私が、そこに布がある生活に耐えられるのか!?
それでいま、めっちゃ悩んでます。夜な夜な利用している通販サイトを開いては、「寒いかなー、でもなー、布がなー」ってカートに入れたり戻したり。
執筆の息抜きにね、そんなことをしていますよ。あの時のパッションどこ行ったんだ。
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