第1309話 もしも翌日が

 ちょっとね、汚い話なんですけど。

 爽やかな早朝(5時6分)にね、Bの話をしちゃうんですけど。大丈夫? ご飯中じゃないですか? だとしても止まらないけど! あっ、違います。止まらないのはBじゃないです。この話です。何言ってんだ。


 こないだね、夜23時のことなんですよ。私にしてはかなり夜ふかし。皆さんのおかげでこのエッセイのストックがかなりあったので、久しぶりにお裁縫しちゃおうかなって思って、布の裁断してたんですよ。裁断がね、面倒なんです。裁断と接着芯(布に厚みを出したりするやつ)を貼る作業が一番面倒。なのでこれさえ終わらせちゃえば、あとは楽しい楽しい縫う作業!


 仕事中にスマホを入れるポーチが欲しくて。レディースのズボンって尻ポケットがめちゃくちゃ小さいんですよ。そういう理由でいまメンズのズボンを履いてるんですけど、レディースの可愛いズボンが履きたくなることもあるかもしれないし、そういう時のために作っておいても良いかもしれない。肩から下げるやつじゃなくて、ベルトに着ける感じの。


 そんなことを考えてウホウホと作業しておりましたら、なんかだんだんお腹が痛くなってきて。


 お腹壊した系のね、痛みじゃないんですよ。どちらかといえば、月イチのお客様痛。でももう既にお帰りいただいたんでね? 月に二回はさすがにヤバイ。もうもてなせませんて。


 とりあえず一段落ついたので作業をやめて、お片付けしてトイレに行ったんですよ。


 出て。


 普通のやつが、普通に出て。


 23時に。


 これから寝るって時に。


 一日の始まりに出ろよ。いや、出してはいるのよ、その日の朝も。


 それでもまぁ出ちゃアカンってことでもないんでね? ただちょっと空気読んで朝に出ろよってだけですから。とりあえず出すもの出したし、寝るかな、って。そんでいつもの如く旦那に寝かしつけてもらっていたわけなんですが。


宇部「さっきさ、めっちゃ普通にB出しちゃってさ」

旦那「出て良かったね」

宇部「それは良かったんだけどさ、ふと思ったんだけど」

旦那「どした」

宇部「これもしさ、明日検便だったらどうしてたんだろうって」

旦那「どうしてたって?」

宇部「だってさ、もったいないじゃん。私なんてそんな毎日コンスタントに出せる人じゃないし。貴重なBだよ? それをさ、前日の、しかも23時に出しちゃったら、翌朝もう絶対出ないじゃん」

旦那「大丈夫だよ」

宇部「何が」

旦那「そしたらもうこの23時のBを採取しちゃえば良いんだよ」

宇部「駄目だよ、採取日は翌日なんだから」

旦那「あと2時間もすれば翌日じゃん」

宇部「頭良いな。でもそうか、むしろ2時間我慢して日付け跨いでから出せば良いんだ!」

旦那「いや、我慢しないで出しなよ。2時間なんて誤差だって」

宇部「誤差かなぁ。これさ、良夫さんならどうしてた?」

旦那「俺はもう出したい時に出す。やりたいようにやる」

宇部「クッソ、なんかかっこいいな」

旦那「もうさ、信じ込ませるんだよ。これは誤差、翌朝に出してるのと全然同じだよって」

宇部「あれじゃん。悪い大人じゃん。騙そうとしてるじゃん」

旦那「騙してない騙してない。納得させるの」

宇部「マルチ商法の勧誘トークじゃん!」

旦那「ふふふ、皆さんちゃんと納得していただいてやってもらってるんでね?」

宇部「騙されるな、身体! それは悪い大人だ!」


 そんな会話を23時過ぎにね。そんで、ただ並んで寝転がってるだけだとなんか手持ち無沙汰だったので(寝ろよ)、何となく旦那の腹をさすりさすりしておりましたら。


旦那「ちょ、やめて。23時Bの道連れにしないで! お腹を『のの字』に擦らないで!」

宇部「ふふふ……出しちゃいなさいよ……納得して出したら良いのよ……。どうせ翌朝も出るんでしょ畜生が」

旦那「出るけどさ!」


 寝る前にね、宇部夫妻はこんな会話をしております。そのうち子ども達も自室で夜ふかしするようになったら、両親が寝室で何やら馬鹿騒ぎしてるのをどう思うんでしょうね。心配です。

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