第1268話 張り切る娘

 いよいよ北海道行きが近付いてまいりまして、何となく毎日実家方面の天気をチェックしております。宇部です。


 やっぱりあれですね、クソ涼しいわ、北海道。

 北海道といっても、まぁ皆さんご存知の通り広いですからね、場所によって気温とか結構違ったりするんですけども、私の実家は道北の方。つまり、北海道の中でも北の方でして、そう書くと「てことは北海道でもさらに寒いところなのでは?!」って思われたかもしれないんですが、北海道で本当に寒いのは道東ですね。住んだことないけど。


 とはいえ、やはり内地よりは全然涼しくてですね、もう最高気温が30℃行かないんですよ。そんで最低気温が18℃とかだったりして。こりゃあパジャマは長袖の方が良いのかな、なんて思ったりして。


 さて、タイトルにもあります通り、今日は娘のお話。そうです、ネタがないのです。北海道に行く前にはごっそりストックを作っておかねばならないというのに、現段階でストックがないというこの体たらく。とりあえずいつだって元気を垂れ流し状態の娘に助けてもらう気満々です。


 北海道に行くという話は8月に入ってから子ども達に教えまして。なぜって、(特に娘が)うるさいからです。彼女はガチのマジで毎日聞いてきますから「北海道に行くの何日だっけ」って。それほど楽しみなんでしょうけども、答える側としてはたまったもんじゃないですよ。なので、極力ギリギリまで黙っておこう、ってことになったわけです。だけど宿題の兼ね合いもありますからね。それこそ二週間も三週間も滞在するんだったら宿題も持って行くんですけど、5日ですからね。しかもうち2日はほぼほぼ移動ですから。


 なので、今回はこっそり毎日の宿題の量を気持ち多めにやらせておこうって旦那と決めていたんですけど、娘がですね、予想外に張り切ってて。


 学校というものにドはまりしている娘はですね、『宿題』に何かたぶん憧れみたいなのがあったっぽいんですよ。兄さんがね、毎日机に向かって何やらやってるのを見てたからでしょうね。そんでちゃんとやって偉いねって我々から褒められているものですから、「いよいよ私にも『宿題』が来たわ」みたいな気持ちだったのでしょう。

 

 勉強の宿題はドリルとかプリントなんですけど、そのプリントもホチキス留めされているので、学童とかおばあちゃん家に行く時丸ごと持たせる形になるわけですよ、どうしても。一応付箋とか貼って「今日の分はこことここだよ」って伝えるんですけど。


 倍の量やって来て。

 娘、張り切りすぎ。

 この段階ではまだ北海道行きの話してなかったのに、『小学生のお姉さん』張り切りすぎ。丸付けするの大変。


 7月中にその手の宿題全部終わらせてきたんですよ。お前?!

 今回の宿題監督は旦那だったんですが、兄さんの方もうまいこと誘導させて終わらせてですね。それから絵日記(毎日じゃない)とか、読書感想文、暑中見舞い(担任に出す)、それと観察系(一年生は朝顔、四年生は星)。これもちょいちょいやらせて、残るは自由研究!


 いまだかつてこんなに早く終わったことがあっただろうか……、っていう。それもこれも気兼ねなく北海道に行くため!


 北海道行きを伝えると、予想通り子ども達はもうウキウキ(ただ、パパが行けないため、息子はちょっと寂しそう)です。


 案の定毎日のように聞いてきます。


娘「北海道行くの何日だっけ」

宇部「18日だってばよ」


娘「北海道は寒いの?」

宇部「朝晩冷えるかもね。長袖持って行こうか」


娘「北海道行くの『じゅうようか』?」

宇部「(『じゅうようか』って何ぞ……? あ、10じゅう8日ようかってこと!?)18な、18」


 もうほんとに毎日聞いて来るのでカレンダーに書いたんですけどね。それでも聞いてきますから。


 ちなみに息子はというと――、


息子「お父さんはどうして行けないの?」

旦那「お仕事あるからね」

息子「そのお仕事がなくなったとしたら……?」

宇部「(めちゃくちゃ企んでる顔してるけど、何、お前、パパの仕事の生殺与奪の権を握ってる人……?)」

旦那「なくならないんだよなぁ」

宇部「(そりゃそうよなぁ)」

息子「そっかぁ(しょんぼり)」


 北海道が待ちきれない妹と、楽しみではあるけどお父さんも一緒に行きたい兄。息子よ、お母さんもね、本当はどうにかしてお父さんを連れて行きたいよ。

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