第1185話 専用弥勒菩薩氏

 これを書いている時の私はですね、例の首の件で超大型連休の真っ最中でして。すごいですよ、5/3~16まで休みなんですよ。まぁもともとの休みとか、この間に運動会があるのでそのために取った休みとか、そういうのの合わせ技ではあるんですけど、次の診察で首の骨がちゃんと治っているか診てもらってOKだったら17から仕事、っていう。だから、いまはもう復帰してるはず。(※しました)


 というわけで、妊娠出産以来の完全主婦モードでした。


 まだ首がMAX痛い状態ならね、仕方ないと思うんですけど、普通に歩けたり手を動かしたり出来るようになると、申し訳なさがすんごいんですよね。小さい頃は専業主婦になりたくて、もう何なら旦那に丸ごと養ってもらうぜ! くらいに思ってたんですけど、大人になるとですよ、ほら、ここでも前に書きましたけど、奢られるのとかがとにかく苦手だということに気付いたものですから、どうやら100%養われるのも落ち着かないようでして。


 かといってあんまり無茶なことも出来ないものですから、控えめに台所のお掃除をしたり、カクヨムしたりして過ごしていました。


 さて、そんな完全専業主婦状態の私をさらに甘やかすことでお馴染みの旦那、良夫さんです。

 当時の私は買い出しにすら行けない状態(歩けるけど、荷物を持つと危ないかもしれない&仕事を休んでるので外をぶらぶらしてるのはまずい)なものですから、仕事後にお買い物まで行ってくれたり、お風呂を洗ってくれたり(かがんで掃除するのはまだ怖い)します。


 何なんでしょうね、この人。

 もしかして弥勒菩薩なんじゃないんですかね。私のあずかり知らないところでブッダの入滅後から56億7千万年経ってて、私を救済するために人の形をして現れたんじゃないのかしら。最近特にそう思いますね。


 さてそんな私専用弥勒菩薩氏がですね、アイスをね、買って来てくれまして。子ども達がピノを食べたいと言っていたらしく、そのついでに大人の分も、という。


 私は何か良い感じのピスタチオのアイス、旦那はなんか『シェイク』って書いてるアイスバーでした。美味しい美味しいとあっという間に食べ終わり――、


旦那「美味しかった、それ?」

宇部「美味しかった! すんごいピスタチオだった!」

旦那「それは良かった」

宇部「何かもう、箱がさ、高そうな空気を醸し出してるよね。これでガリ○リ君(調べたらいま税込76円らしいので、80円で計算)何個買えちゃうんだろう……」

旦那「ふふふ……何個買えるかなぁ」

宇部「おっ、その感じからしてあれか? 二個(160円)くらいか?!」

旦那「ブー」

宇部「えっ、じゃあ三個(240円)……?! 200円以上すんの?!おい、ハー○ンダッツかよ! ダッツ様くらいすんのかよ、これ!」

旦那「ぐふふ……ダッツ様より高いんだよなぁ(指を三本立てる」

宇部「おい、マジかよ! 300円超えてんの?! さ、先に言えぇ! もっと大事に食べたのにぃ!」


 もうね、仕事にも行ってない上、家事もまだちゃんと出来てないのに、300円以上するアイスをね、のんきに食わしてもらってんですよ。マリーアントワネットかよ私は。何ーアントワネットなんだ。旦那弥勒菩薩様はそろそろ私に厳しくした方が良い。

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