第1184話 初めての病院

 そうそう、首が痛いって話をね、ここ最近エッセイの中でも書きまくってるじゃないですか。まぁ、とりあえずとんでもない病気とかではなかったですし、「いまとなっては笑い話よ、ガハハ!」っていう気持ちでいるわけなんですけども。


 そのね、病院がですね、いままでお世話になったことのない総合病院だったんですよ。というのも、まず連休中に救急外来に行くことになってですね、出産でもお世話になったA総合病院に行こうと思ったんですよ。そしたら、ちょうどその病院でコ□ナが出たとかで、「診ることは出来るんだけど、連休明けもしばらく開院出来ないので、結局他の整形外科を紹介することになるため、出来れば他の総合病院をお勧めする」みたいな感じでやんわりと拒否られまして。


 とまぁそんな感じでB総合病院に行ったわけです。で、救急ではそんなに突っ込んだ診察が出来ないってことで、連休明けに再び来院したわけですね。


 これ私だけかもしれないんですけど、初めて行く施設、特に病院って結構戸惑うんですよ。まず診察券をどうするのやら(事務さんに渡すパターンもあれば、何か箱とかに入れるパターンもある)、診察を受けた後も、何をどこに出すのやら、みたいなね、そういうのって病院によって様々じゃないですか。


 もうね、診察券と受付票を握りしめてうろうろですよ。

 

 その受付票はですね、旦那が朝の6時半にそのB総合病院に行って、受付してきてくれたやつなんですよね。6時半に受付って! しかも何が恐ろしいって、旦那の話だと、その時点でかなりの列になってたみたいで、『最後尾』っていうプラカードを持ってる係の人までいたらしくて。最後尾プラカードって、イベント会場かよ!


 それで、その受付票と診察券を受付に出す→診療科を口頭で案内される→診察を受ける


 ここまでは良いわけです。

 問題は診察後。


 いままで私がかかったことのある総合病院はですね、


お医者さん「はい、それじゃこれで終わりです。待合室でお待ちください」

看護師さん「宇部松清さーん。それじゃこれ(何かファイル的なもの)を受付(あるいは『会計』など)に出してお会計してくださいねー。お薬もありますー」


 で、そのファイル的なものを提出してしばらくして名前を呼ばれ、お会計→処方箋をもらう→適当な調剤薬局へ


 っていう流れ、あるいはファイル的なものはなくても、受付でお名前呼びますんで、そしたらお会計を~、みたいなことを言ってくれる感じだったんですよ。


 ところがこのB総合病院はですね。


お医者さん「はい、それじゃこれで終わりです。次回は○日です」

看護師さん「お大事に~。はい、これ次回の予約票です」


 あれ、これだけ?

 これ予約票だし、これを受付に出すわけじゃないよな? でも終わりって言われたしな。えっ、これもうお会計出来るのかな? でも何も受け取ってないけど?! 名前呼んでくれるのかな? ていうか受付に行けとも言われてないけど、ここで待つ感じだったりします?


 もう「???」の状態でとりあえず受付ですよ。

 そしたら、受付のところに貼り紙があってですね。


『診察が終わった方はお知らせください』って。


 成る程、口頭で申告するシステム!

 まぁ、そう書かれているならと「あの、終わりました」と申告しましたら、「診察券をお願いします」って言われたので、成る程、これをピッてすればそのPCにデータが飛ぶわけね、って納得してですね。そんで、会計待ちの番号札をもらって、自動精算機ですよ。すげぇ、そこはハイテクなんだな、って思って、慣れない操作にアワアワしながらお会計したんですけど。


 ……処方箋もらってないが?

 領収書やら明細やらは出て来たけど、処方箋は?

 お薬あるって言われたんだけど?!

 えっ、これも申告システム? 私まだアラフォーだから覚えてるけど、アラフィフだったら確実に忘れてるやつだよ? このタイミングで発行してくれないと確実にそのまま帰るよ、私!


 えぇ、でも、薬、もらわないとだしなぁ。

 と、またまごまごしつつ、受付に行くと――、


「あっ、処方箋はですね、隣で発行しますから」


 やっぱり申告システムで。

 そんで、自動精算機から出て来た明細だか領収書だかを見せてくれっていうので大人しく出したら、なんかバーコードをピッてし出してですね。おお、これで発行するんだな、って思ったら、目の前のファイルをガサガサしだして。そこに挟まってるんですよ、私の処方箋。いまのバーコードピッてのは何なんだよ! 何のためのピッだったんだよ! 


 いや、ちゃんと何かはあるんでしょうけどね。

 心の中では、そこに入ってるんかーい! ですよ。いまのピッでプリンタから出力されるんじゃないんかーい! って。


 色んな意味で疲れますね、初めて行く病院って。


 もう私くらいになるとね、病院で戸惑った、ってだけで1話書いちゃうから。これがエッセイ職人の力だから。

 

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