第1183話 駄目とかヤダとかやめてとか
そういやね、ふと思ったことなんですけど。
きっかけはですね、これまたTwitterでですね。『#まだ信じられている迷信』っていうのがあったんですよ。何かあるかな、って考えた結果、私は、
『アレルギーは好き嫌いなだけ。食べれば治る。』
っていうのを投稿したわけですね。
別に身内にアレルギーの人がいるわけではないんですけど、先輩で、家族全員アルコールに耐性が0の人がいたんですよ。臭いを嗅いだだけでも酔うとか言ってて。だけどその人、男性なもので、「飲んでるうちに強くなるから」みたいな感じで勧められて、マジで困る、って。困るっていうか、マジで死ぬ、って。
いやほんとマジでね、軽度だろうが重度だろうがアレルギーはね、危ないんですよ。食べれば治るってお前それ何の根拠があって言ってんの? って。
とまぁちょっと白熱したわけなんですけど、ただね、よくよく考えたらですよ。アレルギーはもちろんそうなんですけど、例え本当に好き嫌いのレベルだとしてもですよ、本人が嫌だって言ってるものを「良いから良いから」って勧める人って、何なんだ、って。「人が嫌がることをしてはいけません」って習ってこなかったタイプの人?
それで思い出したのがですね、お父さんとかお母さんとか、あと親戚のおっちゃんおばちゃんでも良いんですけど、我が子(or甥・姪)が可愛くってこしょこしょくすぐったりするじゃないですか。そんで、くすぐったいから笑うわけなんですけど、あれ、別に楽しくて笑ってるわけじゃないというか、ガチで止めてほしい場合もあるわけですよ。それで、止めてって言ってるのに、止めてくれなかったのが嫌でトラウマになったっていう書き込みを見てですね、まぁ確かにそれはあるよな、って。
何ていうか、そういうのに限らず、相手が笑ってるとか、ガチなトーンで嫌がってないなら、続けてOK、みたいなのあるじゃないですか。だけど、その場の雰囲気的にブチ切れられないだけで、本当はめっちゃ嫌だったりするわけですよ。やんわりとしかNOって言えない状況というか。
私はね、その話を聞いて、改めて思ったわけですね。相手が嫌だって示して来たらすぐ止めないと駄目だな、って。だから、子ども達にはですね、そういう風にいつも言ってるんですよ。相手が嫌だって言ったら、もう即やめなさいって。自分は続けて良いと思っても、相手は嫌なんだから、って。それを続けていいかどうかはあなたが判断することじゃないんだよ、って。どうしてもやりたいことなら相手にちゃんと聞きなさいね、って。
言い続けた結果、まぁまぁ我が子には浸透しているように思うんですけど――。
ただ、男女のアレコレでは、「その『やだ』は『やだ』じゃないんだよなぁ」の時って存在するんですよね。何て言うんでしょう、駆け引き的な? 松田聖子ちゃんも『Rock’n Rouge』で、キスは嫌と言っても反対の意味よ、って歌ってますしね。
これ、このまま私の教えを忠実に守り抜いたら恋愛に関して何の面白味もない人間になってしまうのでは。特に息子は融通が利かないタイプなので心配ですね。軽くでも拒否られたら、もう頑なに手を出さない男になりそう。それはそれで萌えるけど。いや、あるじゃん、そうはいってもちょっと強引に来てほしい時とかさぁ。
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