第1150話 どうしても気になる

 毎回毎回おかしいな、って思うんですけど、三日くらい前まで三日分のストックがあったんですよね。あれどこ行ったんでしょうね、ほんとマジで。


 というわけで、ストックがあることに胡坐をかきまくっていたら、あっという間にカツカツになりましてですね。いまこうして焦っているわけです。何かなかったかな、何かなかったかな、子ども達エピソードでも、夫婦エピソードでも、変なお客さんでも、映画でも、何でも良いからなかったかな。


 って色々考えてですね。

 そういや映画の話で一つあったな、って思い出したんですけど、これ割と最近のやつで、しかもかなり話題作だからガチでネタバレ勘弁して、って人いるかもなぁってずーっと迷ってたんですよね。だけどまぁ背に腹は代えられないじゃないですか。というわけで、ネタバレが許せんって方はここでお別れです。また明日お会いしたいですね。


 その前に、何の映画かって話なんですけど、韓国映画ですね。ほら、めっちゃヒットしたやつ。『パラサイト』ですよ。私ね、韓国映画ってあんまり見ないんですけど、記憶にあるのはあれですね、『ボイス』っていうホラー映画。あと何か見てたかな。映画に限らず、韓国って正直あんまり馴染みがなくてですね、名前が。中国(香港)映画ならまだキョンシーとかジャッキーチェンとかで免疫があるんですけど。まだ韓国の方の名前に馴染みがなさすぎて「えっと、このヘギョンさんというのは女の名前? それとも男?」みたいなことになっちゃって集中出来ないというか。


 後は普通に邦画以外の映画で気になるのはやはり文化の違いでして。主にテーブルマナーといいますかね。別に私のマナーも褒められたもんじゃないんですけど。テーブルに肘をつくとか、左手をテーブルの下に置いたままとか、そういうのを見るとむずむずしちゃうんですよね。


 あと苦手なのは、キッチンバサミで料理するやつですね。これは日本でもいまは普通なのかもなんですけど、焼肉屋さんで「肉が大きい場合はこちらのハサミで切りながら焼いてください」みたいなのがたまにあるんですよ。だけど、どうしても『ハサミ=工作や裁縫、髪を切る時に使うもの』というのが拭えなくてですね。便利なんでしょうけど、実はすごく嫌なんですよ。専用のハサミとわかってても嫌。


 そういや日本の刑事ドラマでも犯人の女性が人を殺して以来刃物を持てなくなったとかでキッチンバサミで料理しているシーンとかありましたね。そんなバックボーンはさておいても、朝の忙しい時間にまな板を使わなくて良いキッチンバサミはとても楽だという話なんですけど、私としてはまな板を洗うよりキッチンバサミを洗う方が面倒なんですが。


 ああ、かなり話がそれちゃいましたけど、そう、『パラサイト』なんですよ。へー、韓国ってそういう国なんだなぁって思いながら見てたんですけど、その中でですね、お金持ちの旦那さんの車から使用済みの女性下着が出て来る、っていうシーンがあるんですよ。それをね、奥さんに見せるわけです。封筒に入れてね。ウチの運転手とんでもねぇぞ、って。


 その奥さんね、ちょっと潔癖っぽいんですよ。潔癖、ってはっきり述べられてはいなかったと思うんですけど、そんな感じなんですよ。だけどね、その奥さん。


 そのパンツ(パンツって書いちゃったけど)、素手でがっつり掴んでて。


 あれ? 潔癖設定なんじゃないの? 何だろうって取り出すまでは良いけど、「汚い!」みたいなこと叫んで放り出しそうなキャラなのに、そんながっつり掴むんだ?!


 で、その後、使い捨てビニール手袋を装着してですね、改めてそれを触るわけですけど、正直こちらとしては「いやもういまさらだろ」って思うわけですよ。しかも奥さん、そこまでは良いんですけど、そのパンツ、食卓に置くんですよ。下に封筒は敷いてましたけど、いや、そういうことではなくない? 直接置いてないし、後で消毒するからOKとかではなくない? 気持ち的にそういうことではなくない? みんなでご飯食べるところにいくら封筒の上だといっても使用済みパンツは置かなくない? 


 もうそういうのが気になっちゃってですね。映画そのものは普通に怖くて面白かったんですけど、こういうのも文化の違いなのかな、って思いながら見てましたね。

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