第1122話 いいふうふ
1122話って言ったらもう『
ただアレですね、宇部夫妻の仲良しぶりをここで書いても良いんですけど、アラフォー夫婦のイチャイチャなんて確実に需要なんてないわけですよ。これがね? 実は旦那がとんだDV野郎、あるいはモラハラ野郎だったりですとか、義父母と同居していて嫁姑問題がバチバチだとかね? 後は何だ、ママ友トラブルですか。そういうのがあれば、他人の不幸は蜜の味とも言いますし、今回のカクヨムコンでも「そういう強めのエピ頼むわ!」って募集もあったくらいですから、需要があるんでしょうけども。
ただもうひたすら仲が良いわけです。何せ定期的にふれあいパークしてるような我々であるからして(『第1107話『ふれあいパーク』参照)。
そんで、あのふれあいパークを超えるような強めのエピソードもそうそうないものですから、今回はそんないい夫婦から生まれて来た子ども達の話をさせてもらおうかな、って。もう無理やりですわ。
ある日の入浴後ですよ。
いつものように私が先に上がりましてね、旦那と子ども達が楽しそうに騒いでいるのを聞きながら脱衣所でスキンケアをしていた時のことです。相変わらず子ども達はパパの脇(というか脇毛)が気になるらしく、どうにか両手を上げさせてはその隙をついて毛を引っ張っている模様。マジでやめろ。
それでですよ。前までは「パパ、ばんざいして」とストレートにお願いしてたんですが、ここ最近では知恵を働かせてくるようになったんですよ。
「○○と××が好きな人、手ぇあーげて!」
このような質問をするようになったわけです。二つ挙げることでそれぞれに対応する分の手を上げさせるという、なんともクレバーなことを考え出したんですよ。天才かよお前達。
その日も例によってその作戦でパパの両手を上げさせようとしたのでしょう、いつものように「ねぇパパー」と娘が甘えたような声を出します。
娘「餃子とママが好きな人、手ぇあーげて!」
旦那「はーいっ」
娘「いまだー! にいに、突撃ー!」
息子「やぁーっ!」
旦那「いやああああ! 脇毛はやめてえええ!」
微笑ましい光景です。微笑ましいのか?
とりあえず、娘、お前兄さんを使うなよ。兄さんも顎で使われてんじゃないよ。
などといろいろ思うところはあったのですが、一番気になったのは――、
『餃子とママが好きな人』って何。
いや、旦那は意気揚々と挙手したけどな? たぶん(子ども達のために)脇全開で挙手したんだろうけどな?
餃子とママを並べるなよ。
ママ、食いもんじゃねぇしな?
ママはママで単独で勝負させてくれよ。
あと最近、娘が、
「あっ、ほら、ママの良夫さん来たよ。いいよ、わたし見てるから、ぶっちゅーってすれば良いよ」
ってとんでもないことを言うようになりましたね。
そこは普通「わたし見てないから」じゃねぇのかよ。
良くねぇんだよ。見んな。
まぁ、そういう夫婦ということでね(どういう夫婦だ)。
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