　このお題は仕事の休憩中に見たんですけど「もらった！」って思ったんですよ実は。

　というのもですね、ほら、去年のKACのお題で『直感』だの『直観』だのってやつがあったじゃないですか。これが今回のだったら終わったな、って感じなんですけど。そう、その時にですね、結局参加はしなかったんですけど、「これ使えそうだな」って思い出した話があって。

　それがですね、さらに遡るんですが、『第207話　超能力が使えた話（もうクッソ探した）』でですね、これはまぁ、小学生の頃、どういうわけだか初対面でも『阿部』さんだけは「あっ、この人絶対阿部だ」ってわかったという謎の力があったよ、っていう話なんですけど。

　この回のコメント欄で皆さんが「自分には昔こういう力があった」っていうのを書いてくださってですね、その中に「推理物の犯人が直感でわかった」というものすごい能力を教えてくださった方がいたんですね。その返信の中で、「じゃあ『直感探偵の事件簿～トリックはまるでわからないけど、犯人はお前だ！～』連載待ってますね」みたいなことを書いたわけです。

　これをね、その昨年のKACの『直感／直観』の時に思い出したんですよ。これ使えないかな、って。でもその年はKACに参加してなくてね。私、こういうイベントは途中から参加ってあんまりしたくないんですよね。0か100かなんですよ。だけど、我ながらちょっといいな、って思ったので、いつかどこかで書けたら良いよなぁって思ってたわけです。

　で、時は流れてこのお題ですよ。

　あいつだ。あいつしかいない。

　私の直感探偵を世に放つしかない、と。

　それで早速休憩中に書き始めたんですよ。

　タイトルは『直感探偵・日々都喜多郎の事件簿〜トリックはまるでわからないけど、犯人はお前だ！〜』でした。やっぱり『直感探偵』だけより変な名前があった方がインパクトあるかな、って。ちなみに『日々都（びびと）喜多郎（きたろう）』です、読み方はね。

　で、意気揚々と書き始めたんですけど、何せ決まっているのはタイトルだけでノープロットだったものですから、二行くらいで挫折しましたね。なぜって、簡単ですよ。私は推理物が書けないからです。

　いや、確かにね？

　タイトルにもある通り、彼はトリックはまるでわからないんです。もう直感、第六感的なアレで犯人だけわかる、っていう人なんですから、別にトリックとか考える必要はないんですよ。

　それでも書けなかったんですよ。もう肌に合わないんですかね。それとも馬鹿だからですかね。両方かもしれません。推理物は読むのに限るぜ！

　で、あっさりやめました。

　これがカクヨムコンの短編ならもう少しねばったんですけど、何せKACはスピード勝負。参加することに意義がある、私が欲しいのは皆勤賞のリワードだけだ！　とは思うものの、せっかく出すからにはいろんな人に読んでもらいたいという欲もあるわけです。それに今回から出題の間隔が狭くなるものですから、早く書き上げるに越したことはないわけです。

　結局休憩中には何も浮かばず、午後の仕事をしながら「第六感、第六感……」と考え、ぱっとひらめいたのが、「第六感を鍛えるみたいな幼児教育番組があったら面白いかも！」というネタでした。

　で、家に帰り、早速スマホをぽちぽち。家族が帰って来ますから、PCでがっつり書けないのです。エアロバイクを漕ぎながら、ひたすらスマホで書きました。もったいないので『日々都喜多郎』は使うことにしました。『ビビッとキタロウ』として生まれ変わったのです。お陰様で、たくさんの方から、笑った、面白かった、といっていただけて大満足の仕上がりとなりました。

　もう今回のKACはとにかくふざけたやつを書こうと考えています。なので『我が家の推し様』は評価は（宇部基準）高いんですけど、ちょっと普通のやつ書いちゃったなぁ、っていうのが悔しくてですね、それで『SHOW-10-GUY』を書いたんですよ。とにかくふざけ倒したくて。そうでしょう？　もう私っていったらコメディみたいなところあるでしょう？　って。なので、残りのお題もどうにかコメディが書けるやつでありますように、って祈ってます。

　あ、最後になりましたが、こちらがそんなこんなで生み出されたやつです。

『目指せ、勘力999！　ビビッとキタロウ！！』

https://kakuyomu.jp/works/16816927861442152464

　それと、Twitterで似てる話（設定が）を書いてる方がいる！　と思って読みに行ったらめちゃくちゃ最高のやつだったので、ここでお勧めしておきます。良かった、無理して書かなくて。

『第六感探偵・草薙ハヤトとその助手（澤田慎梧）』

https://kakuyomu.jp/works/16816927861452829322