第1117話 気をつけていること

 またもTwitterのお話なんですけれども、『#小説を書く上で気をつけていることをいいねの数だけ話す』というのがありまして。ほうほう、この私に一体どれだけのいいねがつくのだろうか、という好奇心からやってみたんですね。


 そしたら、なんと9つも!


 しょぼ、とか言わないでください。私からすればこれもかなりの奇跡ですから。それに、10個も20個もいいねがついてしまったら、それはそれで地獄ですし。そんなに気を付けまくってたら何も書けんって。


 というわけでそこでも書いたんですけど、せっかくなのでここにも残しておこうかなと。とりあえずコピべしたので、補足は『→』で書きます。


1、とりあえず書く

頭に浮かんだらとりあえず書く。ちょうど良い言葉を度忘れしててもとりあえず書く。何回か読み返してるうちに思い出すだろうと信じて書く。書いておかないとすぐ忘れちゃうのでとりあえず書く。

 →結局その『ちょうど良い言葉』は浮かばないまま終わることもあるし、その話そのものがボツになることもある。


2、地の文でも台詞でもキャラがしゃべるところは自分でもしゃべってみる

現実世界では台本なしに流暢にしゃべれる人間なんてそうそういないと思うので、自分ならここはこうなるな、というのを採用した結果、「あの」「えっと」「まぁ」「何かこう……」が多くなる。これは良いんだろうか。

 →つまり私はリアルだとモゴモゴしてるってこと。


3、書いてる時はとにかく自分を軽率に褒めまくる

コメディを書く時は「うひょー、こんなの思いつくとか私絶対才能あるー!」と自分を持ち上げまくって、ラブコメを書く時は「ちょ、宇部先生マジ神、続き早よ」ってドキドキしながら書く。シリアスシーン以外はいつも正気じゃない。

 →そんでシリアスなやつなんてそんなに書かないから、ほぼほぼ正気じゃない。


4、自分の小説の一番の読者は自分

自分が読みたくないものは書かない。大して努力もせずにすんごい力を手に入れた主人公がへらへらしながら無双するとかそういうやつ。すごい力を持ってても良いけど、力を持て余したり、力を持つが故の生きづらさとかそういうのがあってほしい。

 →そんなこんなで生まれたのがあのヘタレ陰陽師ですね。


5、無理しない

書くのは好きだけど、好きで書いてるからこそ無理しない。背伸びしまくって難しい話を書いたりしない。絶対飽きる。

 →だから今後も天才物理学者とかは出てこない。


6、エッセイはパッション

もうエッセイはパッションで書く。たぶん語彙力とか3くらいしかない。

 →これはもうこのエッセイの読者様ならおわかりかと。


7、きれいな事ばっかり書かない

女も毛は生えるし、近づけば毛穴も見えるし、汗をかけば臭い。リアリティを出したい時はそういう部分もきっちり書く。しっとりした恋愛ジャンルのやつほど生々しくなるので好き。

 →綺麗事ではなく、きれいな事。女子は毛が生えないとか、いい匂いがするとか、アイドルはう○こしないとかその類のやつ。女も女で臭いし良い匂いの男もいる。


8、腹立つことがあったら一ネタゲットと思う

怒りはエッセイにぶつける。だいたい多少怒ってるくらいの方がエッセイは書ける。なるべく面白おかしく書く。無理やり「ま、いまでは良い思い出だけど」感を出す。

 →むしろお前を飯の種にしてやったぜくらいの気持ち。ただ問題は、飯の種(3000リワード)に到達してないってこと。


9、鬼とか魔物=悪にしない

そっちにもそっちの言い分があるだろうから、人間側に害だからって安易に悪者ってことにしない。むしろ彼らから見れば人間の方が悪かったりするし。

 →宇部作品のファンタジーはこういうのが多い気がする。レベル1の勇者の魔王様とか、桃嫌いの桃太郎の鬼とか。悪霊系は悩むところ。


 とまぁ、そんな感じですね、書き手・宇部松清が気をつけていることは。


 書き手の皆さんは、何か気をつけていることはありますか?(絶対あるはず)

 読み手の方は、この書き手さん(別に私とかじゃなくて)のこういうところが好き、なんていうのがあったりしますかね。

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