第1102話 血

 いきなりおっかないタイトルですけども、大丈夫、全然ホラーとかの話じゃなくて。


 血液型の話なんですけど。


 信じます? ほら、A型は細かいとか、O型は大雑把とか、そういうやつ。私はまぁそこそこ信じてたりします。なぜって、そういうのがあった方が何か面白いし、何となく当たってる気がするからです。


 ちなみに宇部家はですね、私以外全員A型です。私だけO。なぜだ。旦那は良いとしても子ども達! お前達は私から生まれたんじゃないのかい!?


 と、嘆いていても仕方がないのでね。

 今日はこのA×O夫婦のお話をしようかと。


 麦茶を作る時の話なんですけど、宇部家では、やかんでお湯を沸かして、そんで、お茶っ葉のバッグが入った空のボトルにそれを注いで作っています。煮出ししたくないんですよ。やかんイチイチ洗うのめんどいので。イチイチ洗うのがめんどいっていうのが既にO型かもしれません。旦那は私の指示通りに作っているので。


 それでですよ、そこはまぁ良いとして、問題はそのやかんに入れる水の量。


 私はですね、「ま、だいたいこんなもんだろ」っていう量を、長年の勘で入れるんですよ。それがぴったりの時もあれば、若干足りなかったり溢れたりするんですが。


 旦那はですね、一度空のボトルに水を入れて、量をそれで確かめてからやかんに入れるんですよ。すげぇ、この人賢いなー、そしたら絶対溢れることはないもんなー、ってチンパンジー以下の私は感心したんですけど、


 いや、面倒臭くね? って。


 そんで結局私は旦那案を採用することもなくどんぶり勘定で水を入れてるわけです。

 で、10分くらい放置してですね、そろそろ良いかな、ってお茶っ葉を取り出す時もですよ。


 旦那はね、ちゃんとお箸で取り出すんですよ。

 私はね、素手でいく。


 待ってください。素手とかったねぇな宇部さんとか思われたかもしれませんけど、だいたい、お茶バッグって、角の辺りがお湯の中から少し飛び出てるんですよ。そこを摘まんで取り出してるんですよ。さすがに指突っ込みませんって。そもそもまだあっつあつなんですから。そんな熱湯コマーシャル望んでませんから。


 とまぁ、お茶を作るだけでも血液型の違いが出るんだな、って。まぁ、血液型っていうか、性格の問題かもしれませんが。


 ただね、ここだけは、っていうのがあるんですよ。

 何かどこかで見た血液型性格診断みたいなので、確かO型って『基本的には大雑把だけど、変なところにこだわる』みたいなのがあったはずなんですよ。気のせいかもしれないんですけど。それでですよ、私にもやはりそういうところがあってですね。


 洗濯ものの干し方に関してはかなり細かいんですよ。

 肩をちゃんと整えるとかそういう基本的な部分じゃなくて、小物類を干すピンチハンガーがあるじゃないですか。もう絶対ここには娘の靴下! とかそういうのが決まってるんですよ。理由は、重さが左右で均等になるから。


 それから、ハンガーの色。子どもハンガーはピンク、水色、黄色の三色で計10本あるんですが、息子のは水色、娘はピンク、肌着は共通で黄色、と決まっています。このまま子ども達の部屋にかけるんなら色別にするのは当たり前(?)だろと思われたかもなんですけど、そんなことはありません。ハンガーから外して畳みます。本当に干すだけ。だけど、絶対に色を分けたい。しまう時も色をきっちり分けてしまいたい。旦那はこの辺まったくこだわらないようで、ハンガーの種類も分けずにしまったりします。


 ってここまで書いてて思ったんですけど、やっぱり血液型って関係ないかもしれませんね。単なる性格かも。

 

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