第1090話 特定
皆さんも同じなのかよくわからないんですけど、何かを検索しようとしてスマホでGoogle Chromeアプリを開くとですね、ネットニュースみたいなのが、ばばばーって出てくるんですよ。ちゃんと検索窓はあるんですけどね。
でもほら、やっぱりそういう記事って目を引くように作られてますから、見ちゃうんですよ。私の検索傾向から選んで表示してるのかな? って思うんですが、キムタク家の奥様とか御息女のインスタの話が多いんですよね。全然興味ないんだけど……。
あとは100均のこの商品が良いよとか、こんなのが出たんですよ、みたいなのもあって、そっちはついつい見てしまいますね。そんで何を検索するんだったか忘れる、っていう。ちなみに先日はこれで100均に『アイロン定規(お裁縫する人ならわかるかも)』が出たことを知り、早速買いに行きましたから。
そんで、ココ最近多いのが、あれですよ、あれ。
YOASOBIという音楽ユニットのジャケット(?)のイラストを担当していた方が、実はオリジナルの絵じゃなくて、他の人の写真やら何やらをトレースしてパクっていた、ってやつ。お絵描きを練習する際に誰かの絵を写したり、参考にしたりすることはあると思いますし、ウチの息子もよくやってるんですけど、それを「完全に私のオリジナルです!」って言って商売したら駄目だよね、っていう。
そんでまぁ、その「駄目だよね」「ちゃんと謝罪しましょうね」ってので終わらなかったみたいで、何かいつのまにやら特定祭みたいになっててですね、その人の本名やら本職やらが次々と暴かれているんですよ。
こっわ、って。
何かもう、その見出しだけでも、色々とわかっちゃうんですよ。実は男性だったとか、何だとか。そんでまぁ、私も気になっちゃって、えーどれどれって記事を見ちゃってね。そしたらほんとすごいんですよ、特定班って呼ばれる人達の仕事ぶりが。
SNSに投稿した写真の端っこの方に写ってる何かから、色々割り出してくるんですよ。その人だってね、そんなわかりやすい情報を出してるつもりなかったと思うんですよ。だけど、端っこに写ってるブーツだか何かで割り出してああだこうだして特定してくるんですよ。
もうね、ぞっとして。
これあれだな、私がデビューするなりしてなんか有名になって、何かやらかしたら同じことされんのかな、って。まぁそこまで有名にならない自信しかないんですけど。
まず本名がバレるわけですよ。
「こいつ、『宇部松清』なんて男みたいな(そうかな?)名前つけてるけど、実際は〇〇〇〇って女じゃねぇか!」
って。
いや、元々女性と公言しているが?
そんでね、年齢なんかもバレるわけですよね。
「こいつ、アラフォーアラフォー言ってるけど(アラフォーのうちにデビューしたと仮定して)、ほんとにアラフォーじゃねぇか!」
「二児の母って言ってるけど、ガチかよ!」
はい、どちらもガチですわ。
そんで極めつけはあれよ。顔もバレるのよ。
「こいつ、自分のことを将棋の駒にデフォルメしてるけど、実際は……将棋の駒ではないな」
そりゃそうだわ。
そんで別に角張った顔でもないしね? むしろ丸いわ!
あれですね。
私の場合、そりゃもちろん本名とか顔とかそういうのがバレるのは困るんですけど、出している情報に偽りはほぼほぼないですね。そりゃノンフィクションが売りのエッセイ職人であるからして。
ただ、職場の話とかする時にはもちろんまるっと本当じゃなくてちょっとふんわりフェイクも混ぜますけど。
というわけで、ここでもう一度強調しておきますね。
私はアラフォーの二児の母(つまり女性)です。今後ともどうぞよろしく。
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