第1082話 何かないかな
そんなことを考えて、居間をうろうろと歩く私です。何かないかな、というのはつまり、ネタです。こいつのストックを充分に用意しないと他のやつが書けないんですよ。
こういう時は、居間に散らかってる子ども達の作品からネタを拾うか、あるいは映画を見るかなんですが、どれもこれも不発で。さぁ困った困ったと唸っております。
ただまぁ唸っていても字数は稼げませんので、ぽつぽつ書いていこうと思うんですけど、バレンタインじゃないですか。いや、厳密には全然まだなんですけど、節分も終わったいま、次なるイベントって言ったらバレンタインじゃないですか。ちなみにこれを書いているのが2月3日(節分)なので、いまごろ保育園では娘ちゃんが園生活最後の節分でギャン泣きしてるのかな、なんて思ったりします。ほら、ウチの園、節分がガチのやつだから。ガチのナマハゲ来るやつだから。
いや、むしろ節分にナマハゲは来ちゃ駄目でしょ。彼ら神様なんだから。むしろ福は内の『福カテゴリ』なんじゃないの? まぁそれは良いとして。今回もぜひ面白エピソードを! と思っておりますが、さすがに年長さんですからね。ナマハゲにも慣れたかもしれませんが。
そう、それでバレンタインなんですよ。ここで毎回悩むのが、実父へのバレンタイン。なぜって彼は糖尿病なのです。昔からそれはそれは甘いものが大好きなダディで、娘の私が言うのも何ですけど、マジでイケメンなものですから、女性社員からたくさんのチョコレートをもらって来ていたものです。
それでですよ。
私ね、ずーっと疑問だったんですよ、自分の父親が。バレンタインで思い出したんですけど。
マジで浮気とか一回もなかったのかな、って。
とんでもないことを考えている自覚はあります。まぁ聞いてくださいって。
先述の通り、ウチのパパンは私も姉も満場一致で「父さんはイケメン」と口を揃えるイケメンでして。ただちょっと足が短いのが玉に瑕なんですが。そんな彼を射止めた母はというと、まぁ平の凡ですわ。女の子は父親に似る、って話があるはずなんですけど、ものの見事に私は母親の方に似、姉に至っては父方の祖母に似てしまう(しかもパパンは祖父似)というファインプレーによって、せっかく父親が俳優ばりのイケメンなのに何の恩恵も受けられなかったという残念姉妹なんですけど、それは置いといて。
しかもね、ウチのパパン、役員なんですよ。常務だったんですよ。
金もある! 顔も良い!
女がほっとくはずないんですよぉぉぉぉ!!
これでとんでもないセクハラパワハラ野郎だって話ならですよ? いくら顔が良くて金も持っててもね(実際はそんなに持ってません)、ってなりますけど、そんな話は聞いたことも――って普通娘にそんな話は入ってこないと思うけど――ないんですよ。
だけれどもね、パパンは言うわけです。
「お父さんはこう見えても、一途なんだよ」って。
マジかよ!
こう見えても、ってどう見られてると思ってんだお父さん!?
めっちゃ良い話ではあるんだけど、後に、「普通に浮気とかそんな器用なことが出来るタイプではない」ということがわかり、まぁ確かにそれも一途っちゃあ一途だよなぁ、と納得した私でした。
とまぁ、そんなパパンにですね、チョコ以外の物を贈る、っていうのが毎回悩みの種なんですよね。定年退職してから料理に目覚めたので、去年なんて良い感じの油贈りましたから。お歳暮かよ。
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