第1080話 息子は息子で
前話が娘でしたからね、今回は息子の話をしようかと思いまして。
未だに違うクラスの子からも「息子くん、ばいばーい」とわざわざ近くまで来て別れの挨拶をされているらしい(旦那談)、謎の人気者、息子君です。
ここ最近は女子からのモテモテ情報があまりなく、母としては寂しい限りなのですが、旦那に尋ねると、報告するまでもないかと思って言ってなかっただけで、相変わらず可愛い可愛い言われているらしいです。まだ同学年の女子からは『恰好良い』と言ってもらえない男。
ただまぁ、彼はやはりいくつになってもまだまだ『可愛いキャラ』なんですよ。娘はどんどんおませさんになっていくのに、彼だけまだ園児くらいのキュートさがあるんですよ。どういうことなの。
もうね、妹にもね良いように使われまくっててね、箱ティッシュやゴミ箱を取りに行くのはもちろん、朝の仕度の際には妹の分のジャンパーまで進んで持ってきてくれたりするんですよ。なのに娘は、「あっ、にいに、アリガト」って当然みたいな顔で言うんですよもー! 女王様かお前!! 言っとくけど、この家の女王様はママだからな!
とまぁ、誰に似たんだか(確実に旦那)スーパー優しいお兄ちゃんなんですが、彼の可愛さがですね、またスパークしたんですよ。私に。私にっていうか、宇部夫妻に。
ほら、こないだね、校内の書き初め大会で銅賞をもらったんですよ。まぁ、全然たくさん選出されるやつなんですけど、宇部家は基本的に隙あらば褒めますから。褒めちぎりますから。些細なことでも褒めちぎる教育方針ですから。今日僕ね、お友達に優しくしたよ、くらいの報告でも褒めますから。もう全部教えて。詳しく教えて。事細かに拾って褒め倒してやるから。
そうなるとですよ、たかだかクラスの半分くらいが選出される書き初め大会でも、もう大型犬をわしゃわしゃするテンションで褒めまくりますから。娘が寂しそうにしてたら、彼女には彼女で今日のほっぺも最高という点を褒めますから。最早何でも良いのかよ。何でも良いのよ。
それでですね、お義母さんが、「息子君頑張ったから、おばあちゃんご褒美あげちゃう!」って張り切ってですね。もちろん高額なやつはクリスマスとか誕生日なんですけど、何がほしい? って聞いたわけですね。そしたら――、
「カロン(マリオに出てくる骨の亀)のぬいぐるみ!」
って。
もうね、可愛くて。
こないだまでイデオンのプラモデルとか言ってたのに、またぬいぐるみに戻っちゃってるのが可愛くて。ほんとお前そういうとこだぞ。
しかも、マリオ(ゲームの)に出てくる敵キャラっていうのがね。
敵キャラ好きなのは知ってるけど、大ボスのクッパでもなくて。
クリボーとかノコノコとかメジャーなやつでもなくて。
まぁ、ノコノコ(亀)の骨なんだろうから、メジャーなのかもだけど、マリオをそんなにプレイしたことがない人は名前まで知らんのでは? と思うようなやつなんですよ。
こいつマジで骨好きだな!!
昔からなんですよ。
昔から骨系のキャラが好きなんですよ。
ブレねぇ!
そんで、そんなキャラのぬいぐるみなんてあるのかよ! って思ったら、マジであって。Amaz○nさんにあって。だけど近所のイオン(お義母さんの行動範囲)にはなかったんですよ。そしたら、
息子「パパ、Amaz○nさんにあるんじゃない?」
義母「そうね、Amaz○nで探してみてけれ」
二人がAmaz○nを学習している!!
息子、お前なんて最近まで我らが『Amaz○n』って言ったら「アマゾン? ライダーのこと?」なんて言ってたくせに!
たぶん『Amaz○n=何でも売ってるお店』だと思ってる。あながち間違いじゃないけど。
というわけで、ご褒美にぬいぐるみをリクエストするのも可愛いし、それが骨のキャラってのも可愛いし、Amaz○nを覚えた息子も可愛いなって話でした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます