第1034話 というわけで
ここまで来たらやはり検査当日のことも書かなければなりますまい。
検査って何だ? というおとぼけさん、あるいはここから読み始めた方のために軽く説明しますと、あれです。
腸の検査です。
尻からバリウム入れるやつ。
約40年間、ほぼほぼ出口としてしか機能していなかった我が尻に、バリウムやら空気やらを送り込むという地獄のような体験であります。
さて、さんざん
そんで、検査4時間前には何も飲めない状態でした。これが夏なら死んでますよ。
さぁ、そんなこんなで検査開始です。紙でできたハーフパンツみたいなのを履きます。もちろんノーパンです。金属ホックのブラジャーも駄目でした。成る程、胃のバリウムと同じなのね。
そんで、胃の動きを悪くする(?)注射を打たれ、あの上下左右に動く台に寝かされて麻酔を染みこませたガーゼ的なものを尻に挟まれました。ほうほう、これがあることできっと痛みとかそういうのが緩和されるのね。
はい、そしてやってきました。
何かしらの管。
おい、ちょっと思ってたより太いな?!
しかし、常日頃出しているもののサイズを考えると、まぁ無理な太さではない。オーケーオーケー、イケるイケる。多少の痛みが何だってんだ、こちとら二回も腹切ってんじゃい(帝王切開)。
などと自分を奮い立たせて臨んだわけですが――。
痛いわけじゃない。
管も全然すんなり入りましたとも。
ただただ気持ち悪い。
えー何これ。
マジで何これ。
おい、私の尻に何してくれてんだ貴様(検査です)。
そんで、指示通りにごろごろ転がるわけなんですけど、止まる度に空気を入れられるんですよ。口からバリウム入れる際には膨らませるために発泡剤を飲みますけど、まさか尻からは入れられないでしょうからね。もうそれがとにかく気持ち悪い。ゴッゴッゴッゴッて送り込まれるんですよ。
そんなこんなで耐えに耐え。
頭の中はこれが終わったら好きなものを好きなだけ食べてやるんだ、ということでいっぱいです。何せ昨日は約1000㎉しか摂取していないものですから。ラインナップもせつなさMAXのやつですから。
もうね、体重も勝手に落ちるわけです。そりゃあそうですよ、約1000㎉しか摂取してないのに、めちゃくちゃ出してるんですから。一日で0.8㎏落ちましたわ。まぁこういうのはソッコーで戻るんですけど(戻りました)。
それでですよ。
検査が終わったら、よっしゃ好きなもん食うぞー! って思ってたんですけど、「胃の動きを悪くする注射を打っているので、まずはお水を飲んで身体を少しずつ慣らしてみてください。それで、お腹が落ち着いたら、胃に優しいものを食べてくださいね」と。
何ですと!?
もう私、めちゃくちゃ食べる気でいましたけど!?
何ならマックかモスって考えてましたけど?!
仕方がないのでスーパーに寄ってですね、まぁ色々買い込んで、それで帰ったわけです。
おかしいな、と思ったのは、うがい手洗いを済ませてトイレに駆け込んだ時でした。
バリウムを出したい気持ちはあれど、胃の中はほぼほぼ空っぽなので、さっきさんざん注入された空気をただただ排出するだけなんですけど、それでも微かにバリウムも出ちゃったりするので、なーんだおならか、って出すと危険なのです。
そんなわけでしばらくトイレに籠っておりますと。
あれ、何か具合悪いぞ、と。
何だ何だ、何が起こっているんだ。
前に脱水症状起こした時のやつに似てるぞ、と。
とりあえず、買ってきた飲み物を飲まなくてはと、トイレから出、どうしてこういう時にポカリを買わなかったんだと自分を責めつつ(でも後から考えてみたら例のコ□ナワクチン副反応用で買ったやつが家にあった)、チョコ味の豆乳飲料を飲みます。一気に飲むことも出来ません。いま一気に飲んだら確実に吐く。
横になりつつ、豆乳を一口ずつちゅうちゅうと飲み、ついでにブラジャーのホックを外します。ブラジャーのホックをどうするか、というのが私の中の一つの目安です。どんなに具合が悪くてもホックを外さなくてOKなら(自分の中では)大したことありません。外したので、結構大ごとです。一瞬マジで救急車かな? その前に旦那呼ぶか? って思いました。
そんでしばらく休んで、豆乳を半分飲めたところで、何としても何か食べなくてはヤバい! と買ってきたカップうどんを作り、バリウム排出のために繊維をとらねばということで千切りキャベツも買いましたんでそれを皿に盛り、おうどんはのびのびにさせてからゆっくり食べました。
回復に3時間くらいかかりましたわ。
そんで、異常なしだった、というわけです。お疲れ様、自分。また一つ大人の階段を上りました。
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