令和3年12月
第1016話 秘密基地的な
秘密基地って憧れるじゃないですか。
何か、そんな話になったんですよ、旦那と。
何の話からそういう話題になったのかはもう覚えてないんですけど、何かこう……いきなりとんでもない額が懐に入ってきたらどうするか、って感じの話をしていた気がします。石油王か遺産相続系か。もちろん掘り当てる予定も、そんなすごい遺産を相続する予定もないんですけど。
宇部「私もいきなり大金とか手にしたら、何かでっかいもの買ったりするのかなぁ」
まぁ、いまのところ欲しいのは新しいミシンだったりします。自動糸切機能付きのやつね。高いんですよ、それが付くと。ほら、ちゃんとしたのが2台あればですよ? 片方を修理に出しても安心ですから。壊れないように使うとかじゃないんですよ、私の場合。もう壊れることを見越して動いた方が良い。
旦那「あれとか良いんじゃない? キャンピングカー」
宇部「良いねぇ、あれがあったらのんびり色んな所にいけるもんね……って私運転出来ないから!」
旦那「大丈夫、その辺は俺がいるから」
宇部「そうだった。その時はね、ぜひ。でもさ、割とそういうのって男の人の方が憧れたりしない? 秘密基地とか、俺の城! みたいなさ」
旦那「それは確かに」
まぁ、『秘密基地』とか、『俺の城』に憧れるのは何も男だけではないんですけどね。私だってね、そりゃあ憧れましたとも。
たぶん最初に憧れたのは、ドラえもんなんですよ。のび太くんの押入れ。実家に押し入れがある人は絶対一度はあの中で寝てみたいって思ったはず。ちびまる子ちゃんでもそんな話ありましたしね。
そういや昔、友人の家の外玄関で、『遭難ごっこ』という遊びをしていましたね。いっぱい着込んでおやつを持って、「これが最後の食料だ」とか言いながら食べるんですよ。いまの家、外玄関がないもので、そういう遊びが出来ないんですよね。
外玄関ってこっちにはあまりないのでしょうか。秋田に住んでびっくりしたのが、玄関開けたらすぐ外だったのと、窓が二重になってないことでしたね。ここ北国じゃねぇのかよって。
なんかまぁとにかく、そういう狭いスペースでこそこそ何かをする、ということに憧れがあったんですよ。広い家より小さな家に住みたいタイプ。
そんで、その次に憧れたのが鬼太郎のお家ですよ。あれは別に秘密基地とかではなくて立派な住居なんでしょうけど。わかります? あの木の上にある、ってのがポイントなわけです。
次はハイジの屋根裏部屋でしょうか。どう考えたって大人が立って歩くのには適さないんですけど、あの天井の低い感じが良いわけです。いまはね、天井の高い家がどうたらこうたらってCMもあるんですけどね、そんな天井高すぎだら、温かい空気ぜーんぶ上に行っちゃうでしょ。あのくるくる回るやつつけないといけないでしょうよ、って(つけたら良いじゃん)。
とにかくまぁ憧れなんですよ。
最近だと、やっと見た『スタンド・バイ・ミー(ドラえもんじゃないやつ)』に出てくる秘密基地が良かったですね。そうそう、そういうことなのよ、って。
でもね。
私気付いたの。
宇部「でもよくよく考えたらさ、あれ絶対虫すごいよね」
旦那「あー、だろうね」
宇部「何せ木の上だしね。ていうか、彼らの縄張りにお邪魔してる感じだもんね」
そうなんですよ。
あの手のタイプの秘密基地は絶対虫がすごいんですよ。共存出来る人じゃないと無理。
そうだなぁ、やっぱり大金が転がり込んで来たら大人しく高性能ミシン買いますわ。
さて、今日からカクヨムコンスタートですね。前話でお知らせした通り、私はエッセイと長編で参加します。もしご興味があればぜひ。無理にお勧めはしません。私も読みたいものを読みますので、みなさんも読みたいものを読んで楽しく参加しましょう!
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