第1017話 自キャラを見直す
見直すっていってもね、悪いところを直すとかもっと良くするとかそっちの意味じゃないです。
あいつやるじゃん、って方です。
かなり前に書いた(かなり前になっちゃったんだ……)『片岡君はしゃべらない』という長編に出てくるキャラなんですよ(そして当然のようにURLを貼らない。だって面倒なんだもの)。読んでくださった方は、ここ最近の私の言動的に「ハハーン、さてはあいつだな」ってわかったと思うんですけど、そうです、そいつです。
筋肉と植物をこよなく愛するプロテインおばけこと、大槻隆主任です。
このキャラを登場させた背景としてはですよ、ただ単にウザい同僚(上司)を出そう、みたいな感じだったんですよ。何かにやたらとこだわってるとかハマってるとかで、それをぐいぐい勧めてくるうざいやつ、みたいな。
そうなると、宗教か筋肉かなって。宗教はさすがにまずいなってことで、筋肉になったんだと思います。下の名前を苦手な上司と同じにして、愛着がわかないようにしたつもりなんですけど、予想外に人気が出たため、なんやかんやで出番も増えたという。
それでですね、彼のうざポイントとしてはですよ、もうとにかく筋肉ムキムキで主食がプロテインみたいな感じだったので、仕事用の鞄の中にもプロテインの試供品がごっそり入っていて、部下だろうが同僚だろうがおそらく上司にも勧めまくっている、という。恐ろしい男ですよね。
後に彼は『育てる』ことに共通点を見出して、「植物も筋肉も同じだ」みたいなことを口走るんですが、この台詞はかなりの反響があってほくほくでしたね。
で、何で見直したかっていうとですね、プロテインの試供品を持ってるってことなんですよ。
皆さんドラッグストアなんかでプロテインが売られているところご覧になったことあります? なければ今度見てみてください。
袋、でけぇから。
小さいやつでも、14日分とかなんですよ。
そんで味も色々あってね。同じメーカーで成分はほぼほぼ同じでも味が違ったりするわけです。定番はココアやバナナ、バニラにミルクティーといったところでしょうか。さっぱり系だとヨーグルトなんていうのもあった気がします。
飲んでみたらわかるんです、味は当たり外れがある、ということを。
だけどね、先述の通り、袋がでけぇんですよ。下手したら1kgとか入ってる。そんで、価格も4,000円近くするわけです。外れだったな、と思っても飲み切らないともったいない。
私が愛飲してるやつは660gで30日分(一日一杯換算)なので、それ以上飲み続ける必要があるわけです。これはキツイ。
私は最初に引き当てたその660gのやつがかなり当たりだったので、プロテインって皆それくらい美味しいものだと思ってたんですね。だってこれでもAmaz○nレビューで美味しくないって人いましたから。マジかよ。お前普段何飲んでんだよ。キャビア味?
だけど今回、一日二杯(一日一杯じゃ足りなかったことに気が付いた)飲むべく、別なプロテインのお試しサイズ(それでも14日分はある)を買ったらですね、なーるほど、これは、うん、個人的に外れのやつだな、って。後味が〜、とか、喉に甘さが〜、ってこういうことなのね、って。
先にこっちを飲んでたら良かったんでしょうけど。ほら、最初に当たり引いちゃったから。
だからね、試供品(しかも一回分の小袋タイプ)をくれるなんて相当いいやつなんですよ彼は。素人さんがプロテインへの一歩を踏み出すステップとしてかなりジェントルな対応なんですよ。
そういう意味で彼を見直しましたね。やるじゃん、って。まぁ書いたのは私なんだけど。プロテインの知識もない状態だったのに。すげぇじゃん。
ていうか、自キャラじゃなくて自分のこと褒めてるじゃん。
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