第1014話 結局それは当たりなのか

2000年 出来は上々で申し分の無い仕上がり

2001年 ここ10年で最高

2002年 色付きが良く、しっかりとしたボディ

2003年 並外れて素晴らしい年

2004年 生産者の実力が表れる年

2005年 59年や64年、76年のように偉大な年の一つ

2006年 とてもうまくいった年

2007年 果実味が豊かでエレガント

2008年 フルーツ、フルーツ、フルーツ

2009年 数量は少なく、完璧な品質。桁外れに素晴らしい年

2010年 果実味豊かで、滑らかでバランスの取れた

2011年 3年連続で、偉大な品質となった

2012年 心地よく、偉大な繊細さと複雑味のある香りを持ち合わせた

2013年 繊細でしっかりとした骨格。美しく複雑なアロマ

2014年 エレガントで味わい深く、とてもバランスがよい

2015年 記憶に残る素晴らしい出来栄え

2016年 エレガントで、魅惑的なワイン

2017年 豊満で朗らか、絹のようにしなやか。しかもフレッシュで輝かしい

2018年 2017年、2015年、2009年と並び、珠玉のヴィンテージとして歴史に刻まれるでしょう

2019年 有望だが、生産者のテクニックが重要な年

2020年 非常にバランスが取れた爽やかさのある仕上がり



 これを見て「ハハーン、あれだな」とわかった方はおりますでしょうか。

 恐らくですね、大半の方が「あれかな?」って思ったんじゃないかと思うんですよ。


 そう、これは『ボジョレー・ヌーヴォー(伸ばすところ『ボジョレ』であってる?)』のキャッチコピーです。もっと遡れたんですけど、さすがに私がやいやい書く分がなくなるよな、と思ってやめました。20年分で勘弁してやらあ。


 先日ですね、ほら、11月22日良い夫婦の日だったじゃないですか。そこまで大々的にではないものの、毎年ちょっと良いものを食べたりするので(コンビニスイーツとか)、今年も何かそういうのやろうかなと思っておりましたら、旦那が翌早朝に実家関連の予定が入ってしまったたため、子ども達と共に実家でお泊まりすることになってしまいまして。


 普段なら「わーい。一日中好き放題するぞー」となるところなのですが、ちくしょう、せっかくの11月22日良い夫婦の日だってのに!


 と思わなくもないわけです。


 ただまぁいないものは仕方がないので、とりあえずその日はさんざん好き放題させてもらうとして、そっちのお祝いは後日にしましょう、と。


 それでですよ。

 そういやボジョレー・ヌーヴォーが解禁されたよね、って話になって。私はワインは得意じゃないと言いますか、そもそもお酒自体あんまり得意ではないんですけど、全く飲めないわけではありませんから、せっかくだし、それでささやかなお祝いでも、と。


 そこで気になるのがやはり今年のキャッチコピー。毎年毎年上記のようなコピーをつけて来るボジョレー・ヌーヴォーさんですからね。飲まずとも毎年コピーの方だけはチェックしてたんですよ。


 そしたら旦那がサッと調べてくれまして。


旦那「今年のは『採れたてのいちごやチェリーに、そのままかじりついたような味わい』だって」


 採れたてのいちごやチェリーに、そのままかじりついたような……?


 使ってるのぶどうじゃねぇのかよ。

 何をどうしてそうなったらいちごやチェリーの味が出て来るんだ。

 

 まぁ正直そんな突っ込みしか出て来ませんでした。

 もちろんコピーをつけた方はそういう意味でつけたんじゃなくて、それくらいフルーティーだよ、って言いたかったんだと思うんですけどね。

 

 ただ、果実酒なのにフルーティーじゃない方が問題なのでは? とワイン初心者の(というかその土俵にすら上がっていない)私は思うわけですが。2008年なんかもうどうしたって感じですよ。『フルーツ』しかしゃべれない呪いにでもかけられてたのか。安心しろ、ぶどうもフルーツだ。三回も言わなくても伝わってる。


 そんで何、今日は11月29日良い肉の日じゃない!

 ワインの話じゃなくて肉の話すれば良かったですね。もう遅いけど。

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